慶大が組織力の高さを見せつけた

前節ではゴールデンウィークの連戦を勝利で締め、関東大学サッカーリーグ2部首位に立った慶大。今節までの期間では、これまで失点の多かったセットプレーの守備といった課題に取り組み、万全の準備をして拓大戦に臨んだ。低い位置からボールを回してくる拓大に対し前線から積極的にプレスをかけていく慶大。すると38分、ゴール前でパスを受けた松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)がシュート。そのこぼれ球を八田和己(総4・桐蔭学園)が押し込み、前半の内に先制する。後半はさらに多くのチャンスを作るもののなかなか得点には繋がらない。しかし79分、大きなサイドチェンジから右サイドでボールを受けた佐藤海徳(政4・桐光学園)がアーリークロスを上げると、福本拓海(環4・済美)がダイビングヘッドで合わせ追加点。その後は終了間際でも決して気を緩めず、失点することなく試合終了。2位以下との勝ち点差を4に広げる価値ある勝利となった。

2019/05/19(日)13:00KO @拓大グラウンド
【スコア】
慶應義塾大学2-0拓殖大学
【得点者】
1-0 38分 八田和己(慶應義塾大学)
2-0 79分 福本拓海(慶應義塾大学)
◇慶大出場選手
GK田原智司(環3・静岡学園)
DF酒井綜一郎(政2・慶應義塾)
DF沼崎和弥(商4・暁星)
DF野村京平(総4・國學院久我山)
MF八田和己(総4・桐蔭学園)
MF落合祥也(商4・横浜FCユース)
MF佐藤海徳(政4・桐光学園)
MF橋本健人(総2・横浜FCユース)
MF松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)→67分多嶋田雅司(商4・國學院久我山)
MF福本拓海(環4・済美)→90分田嶋凛太郎(総2・暁星)
FWピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)→56分山田盛央(総4・藤枝東)

前節は見事勝利したものの、終了間際にCKからの失点と後味の悪い結果となってしまった慶大。開始直後と終了間際、さらにはセットプレーといった、これまでの失点してしまっているポイントを明確にし、今節こそ無失点での勝利を目指した。

立ち上がりは拓大に低い位置からボールを回される展開になる。慶大は前線から積極的にプレスをかけボールを奪おうとするもののセカンドボールが拾えずになかなか攻撃に繋げられない。そんな中でもDF陣を中心にしぶとく守りシュートは打たせずに序盤を乗り切る。すると13分、ピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)の右サイドへのスルーパスに反応した佐藤海徳(政4・桐光学園)がフリーでシュートを放つも惜しくもGKに止められてしまう。


強烈なシュートを放つ佐藤

このチャンスから徐々に相手陣内でボールを繋げるようになった慶大。迎えた38分、左サイドから横パスをつなぎ右サイドに展開すると、そこから中央の松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)へボールが渡る。松岡が鋭い切り返しからシュートを放つものの相手に阻まれボールがこぼれると、そのボールに八田和己(総4・桐蔭学園)が反応し待望の先制点。

八田は2試合連続ゴールと好調だ。

その後も慶大は幾度か相手ゴールに迫るなど良い感触のまま前半を1-0で折り返す。

後半開始早々拓大にあわやという場面を作られたものの田原智司(環3・静岡学園)の見事な飛び出しでシュートを打たせない。そして56分に山田盛央(総4・藤枝東)、続いて67分に多嶋田雅司(商4・國學院久我山)といった前線の選手を投入すると、一気に流れは慶大に傾く。79分、左サイドからの大きなサイドチェンジを佐藤が受けると、拓大のディフェンスラインとGKの間に絶妙なアーリークロスを入れる。このボールに反応した福本拓海(環4・済美)がダイビングヘッドで合わせゴール。


芸術的なゴールを決めた福本

福本は八田と共に2試合連続のゴールとなった。終了間際には自陣でのプレーを余儀なくされるも最後まで集中を切らさず無失点で試合終了。見事複数得点かつ無失点での勝利となった。

ボール保持率は拓大より劣っていたものの、精度の高いプレーで攻守においてゲームを支配できた。攻撃面では、サイドの偏りもなく、奪ってからのショートカウンターやFK、CKなど様々なバリエーションの攻撃で拓大ゴールに迫ることができた。

多彩な攻撃が今季の慶大の強みだ。

しかし、佐藤主将も言うように間違いなく「3-0、4-0にできたゲーム」であった。今は勝利を積み重ねることができているが、決めるべきチャンスを確実にものにできないままでは、今後取りこぼしが出てきてしまうかもしれない。ただ、今節ここまで続いていた失点をせずに、90分戦い切れたというのは守備陣にとっても大きな自信になったはずだ。ここまで勝ち点を着実に積み上げるだけでなく、攻守両面において1試合ごとに成長している慶大。この勢いそのままに連勝街道を突き進む荒鷲軍団に期待したい。

(記事:東修司 写真:榎本大輝)

淺海友峰監督

――試合を振り返って
入りが前半あまり良くなくて、その課題を修正したいなと思います。

――前半は流れが良くなかった中で先制できましたが
練習でやってきた形に近いのですけど、シャドウがどこに走るかというところをやってくれて、本当は松岡瑠夢がまだ決めていなかったのでリーグ戦初得点してほしかったのですけどほぼ瑠夢のゴールかな、そして八田がよく詰めていたと思います。

――79分にダメ押しの追加点を挙げましたが後半の攻撃陣について
よく走ってくれていると思いますし、形もできているのですけど決定力のところ、やっぱり枠に飛ばないとゴールは生まれないわけで、そのシュート精度で疲れているところで高くしていけるかですね。

――無失点に抑えたディフェンス陣は
相手も個人の能力が高くてうまい選手が多く、その中で1対1のところで簡単にやらせなかったことをすごく評価したいなと思いますし、キーパー含めて最後のところで体を張れているのは大きいなと思います。

――次節に向けて
平日ですし、いつもと違う時間なので、そこでちゃんと戦えるように調整したいと思いますし相手も能力が高く、チームとしても出来上がっているので、本当に全力で準備して、全員で勝ちにいきたいと思います。

佐藤海徳(政4・桐光学園)主将

――試合を振り返って

チャンスは僕たちの方が多かったんですけど、もっと3-0、4-0にできたゲームだったかなと思います。

――前節の課題でもあったが、今節は無失点で終えられた。チームとしてはどのように取り組んでいたか
そこは、2週間ずっと練習してきたところで、ディフェンスラインの合わせるところであったり、セットプレーであったり、声出して絶対に入れさせないってところが、実際に結果に繋がったのでよかったなと思います。

――インターセプトからのチャンスが多かったようだが、守備面で意識していたことは
ラインが低くなってしまうと縦パスが入った時にチャレンジできないというのがあったので、相手がボールを下げた時に、ディフェンスラインをあげる、というのを意識できたのでチャレンジしやすかったのかなと思います。

――次節に向けて
短期目標として関東リーグ8節までに無失点3回とリーグ3位以内っていうのを目標にしていて、今首位っていうのはできたので、あとは無失点、まずはその目標を達成したいのと、今節の課題としてチャンスを決めきれないというのがあったので、そこを練習していきたいです。

八田和己(総4・桐蔭学園)

――試合を振り返って

暑い中みんなで走って、(失点を)0で抑えて勝てたことが大きいと思います。

――ご自身でゴールを振り返って
正直ごっつぁんゴールだったのでなんとも言えないのですけど、ゴール前に走り込んでいくというのは意識していることなので、点数を積み上げていければいいなと思います。

――ゴールシーン以外でも惜しい場面がありましたが攻撃面で意識していることは
まずセットプレーはチーム全体としても強みにしていきたいですので、セットプレーはもっと精度をあげていかないといけないポイントで、あと先程も言った通りゴール前に走り込んでいくということは攻撃面で意識しています。

――次節に向けて一言
8節までに無失点試合で勝つというのを3回するというのを目標に掲げているので、今2試合なので、それを達成できるように無失点勝利を目指して頑張りたいと思います。

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