「第34回第一生命全国小学生テニス選手権大会」(7月28~30日/第一生命相娯園グラウンドテニスコート/東京・世田谷区)の大会2日目は、男女シングルス3回戦と準々決勝が行われ、ベスト4が出揃っ…

「第34回第一生命全国小学生テニス選手権大会」(7月28~30日/第一生命相娯園グラウンドテニスコート/東京・世田谷区)の大会2日目は、男女シングルス3回戦と準々決勝が行われ、ベスト4が出揃った。

 この日、もっとも注目されたのは男子準々決勝。第5~8シードの平川朝陽(埼玉/加須市立不動岡小学校6年)とトップシードのジョーンズ怜音(三重/四日市市立八郷西小学校6年)の対戦だった。

 平川が強く正確なショットでジョーンズを両サイドに振って、試合の主導権を握る。第1セットはブレーク合戦となったが、平川は5-4リードで迎えたジョーンズのサービスで0-40とし、セットポイントをつかんだ。しかし、ジョーンズはそこから3連続ポイントを奪うなどゲームカウントは5-5となり、そのままタイブレークへともつれ込む。

「タイブレークなら勝てる自信があった」という平川が終始リードして7-4とし、第1セットを奪取。第2セットも両者の攻防は続いてふたたびタイブレークになると、平川がこのセットも9-7で奪って準決勝進出を決めた。

「第1シードを相手に自分の攻撃的なテニスができて、その上、勝てたのでうれしい。フォアハンドに回り込んで攻めるのが自分の武器。一度綺麗に打ち返されたが、それで落ち込むと怖くて打てなくなるので、"仕方ない"と気持ちを切り換えてプレーした」(平川)

 平川が準決勝で対戦するのは、初戦の2回戦からすべてストレート勝ちを収める松村康太郎(東京/私立立教小学校6年)。

 もう一方の準決勝は、森田皐介(埼玉/本庄市立本庄東小学校6年)と中村健太(千葉/習志野市立大久保東小学校6年)の対戦となった。両者は強さを見せつけて、危なげない勝ち上がりを見せている。

フォア、バックともに抜群のコントロールを誇る松村

 女子は第1シードの久保杏夏(広島/広島市立古市小学校6年)が前評判通りの強さで3回戦、準々決勝を勝ち上がった。その久保と準決勝で対戦するのは、シード選手2人を倒して勝ち上がったノーシードの田中愛美(大阪/大阪市立北粉浜小学校6年)だ。

 明日の準決勝について田中は「相手のイメージはただ強いだけ。勝つチャンスがあるなら勝ちたい。負けたとしても、自分らしいテニスをして、その経験を次に生かせるようにしたい」と意気込みを語る。

 もう一方の山を勝ち上がったのは、第2シードの古賀彩花(千葉/野田市立みずき小学校6年)と第3シードの繁益春音(京都/京都市立桂東小学校6年)。繁益は3回戦、準々決勝でどちらも第1セットを落とすタフマッチを演じている。彼女の持ち前である"修正力"がベスト4以上でも発揮できるか、注目される。

「足を動かし、しっかりボールに入っていくことで、自分のペースに持っていくことができた」と繁益は勝因を語る

 (テニスマガジン/編集部◎池田 晋)

※トップ写真はジョーンズを倒してベスト4進出を決めた平川

                       

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