東京六大学リーグ春季リーグ戦 対早大 3回戦
2019年5月20日(月)
神宮球場

 何としても2つ目の勝ち点を手にするべく挑んだ今日の一戦。しかし、現実は厳しいものとなった。先発の三浦銀二(キャ2)は1回、2回と立て続けに失点するも、打線がすぐさま援護し、同点に。しかし、5回に守備の乱れも重なり4点を奪われ、前日の2回戦と同じように中盤に差を広げられてしまう。追いつきたい打線は6回に無死満塁の好機を作り出すも、連続の押し出し四球による2点に留まり、追いつくことができない。すると9回、好投を続けていた新井悠太朗(営4)が吉澤一翔に一発を浴び、勝負あり。またも勝利を挙げることができず、3カード連続で勝ち点を落とす結果となった。

2回、鈴木萌にソロ本塁打を許した三浦

戦評

 今日の試合の先発は三浦銀二(キャ2)。完封勝利を果たした土曜日から中1日での登板となった。初回、1番瀧澤虎太朗の中前安打と盗塁で早くも得点圏に走者を背負う。その後2死としたが、4番加藤雅樹に右越え適時三塁打を浴び、先制を許す。その裏の法大の攻撃。2番宇草孔基(営4)がバックスクリーン直撃の中越えソロを放ち、すかさず同点に。しかし、2回には鈴木萌斗がスタンド中段へ飛び込む右越えソロを放ち、早大が勝ち越す。その裏、法大はまたも反撃。7番渡邉雄太の二塁打で好機を演出すると、9番三浦が自ら右前へ適時打を打って再び同点に追いつく。

三浦の適時打で本塁に生還した渡邉

 本塁打を打たれてもなおしっかり切り替え、3、4回を無失点に抑えた三浦。しかし、5回に早大打線につかまる。9番早川隆久を内野安打で出塁させると、瀧澤、金子銀佑に連打を浴びる。無死満塁のピンチから犠飛、適時打で3点を失ったところで三浦は降板。2番手で内沢航大(キャ4)がマウンドへ上がった。中堅・舩曳海(キャ4)の失策でさらに1点を追加されたものの、空振り三振などに打ち取り打線についていた火を消した。

 点差が広がった6回裏、早大は早川からルーキーの田中星流に継投。法大は4番伊藤寛士、5番相馬優人の連打で走者を溜めると6番舩曳は四球を選ぶ。満塁の好機で今西拓弥が登板するも、7番渡邉と8番宮本隆寛(人3)も四球となり、連続押し出しで2点を返す。絶好の勝ち越し機だったが、代打・羽根龍二は三振、続く安本竜二は併殺打に倒れた。その後も法大打線は8回まで無得点。なかなか差を詰めることができない。

 7回から登板したのは新井悠太朗(営4)。落ち着いた投球を続けていたが、9回に代打・吉澤一翔にダメ押しのソロ本塁打を放たれ、3点差に。その裏の攻撃で1死一、二塁の好機を作るも、後続が倒れゲームセット。1勝2敗で早大戦を終えた。

好投を続けていた新井だったが、吉澤に痛恨の一発を許した

 今カードでも2敗を喫し、今季の勝ち点は未だ1。チームとして苦しい状況が続いている。しかし、負けを引きずっている暇はなく、今週末には最終カードが始まる。対峙する明大は現在リーグ優勝に王手をかけており、1勝した時点で神宮には紫の紙テープが舞う。昨季王者として、その光景は絶対に目の前で見たくないだろう。残された時間で万全の準備をし、2連勝で今季を締めくくってほしい。

(渡辺詩織)

クローズアップ:宇草孔基

 頼れる副将・宇草孔基(営4)が令和の神宮にアーチを描く。

 「自分の役割としてまずは塁に出ることです」常に出塁を意識した積極的打撃。今日はその打撃力が光る。1点を追う1回裏、一死の場面。打席に立った宇草は甘く入った直球をフルスイング。「あそこまで飛ぶとは思わなかった」と自身の感触も上回る打球は大きな放物線を描き、バックスクリーンに吸い込まれた。今季3号、改元後自身初となる本塁打を放ったのだ。今日はこの本塁打も含め4打数3安打の猛打賞。立大戦で悩んでいたコンディションも回復し、本来の力を戻している。この好調を維持できれば首位打者獲得も夢ではないだろう。

 今日の敗戦を受け宇草は「気持ちで勝てなかったのが1番悔しい」と悔しさをにじませると同時に、次節のライバル対決『血の法明戦』には「僕らの目の前で優勝を決められるのは絶対に嫌です。絶対に勝ち点取ってやりたい」と闘志を燃やす。明大戦も持ち味の積極的打撃と走塁でチームを引っ張る。目指すは勝ち点奪取、そして明大の優勝阻止だ。

(須藤大樹)

監督インタビュー

金光 興二 監督代行

—早大とのカードを振り返って総括をお願いします
やっぱり、立教、慶応戦も含めて、競っている中でミスがどうしても出てきているので、ゲーム全体では粗い部分が出てきていると思います。ここを課題としてしっかり受け止めていかなければならないのかなと思います。

—この3連戦では守備と走塁の面でミスが目立ちました
そうですね。ミスをしようと思ってやっているわけではないですが、そういうミスが相手の得点につながるわけですから、それは武蔵小杉に帰って、そのようなミスをしないための練習を積み上げていかなければならないです。もう一度その部分を選手たちが振り返って、ミスの少ないチームにしていくことだと思います。

—野手起用の面では、左翼手のポジションが流動的でした
ちょっとなかなか、宇草以外が外野手では打撃面で良い結果が出ていないので、今後の課題といえば課題ですね。

—舩曳選手は調子が悪い中、起用を続けています
やっぱり、今日はエラーをしてしまったのですが、彼の守備力、走力といった本来持っている能力というのは非常に良いものがあるので、そのことを含めて、チーム全体の活性化というのを考えたとき、彼が復調しなければいけないだろうということを考えて、起用しているという部分があります。あとは、本人がどう(現状を)捉えて、次の明治戦、あるいは秋に向けてやっていくかだと思います。

—今日の試合では6回の無死満塁の場面で、2つの押し出し四球のみの得点となってしまいました
やっぱり、ああいうところで粘っこく、ヒットではなくてもいかに点を取るかということがあの場面で(課題として)見えたので、もう少し、そのような粘り強い攻撃というのができるようになれば、試合展開は大きく変わってくると思います。今のチームはまだ粗いので、その粗さを克服して、きめ細かい野球というのを含めて、できるようにならないといけないです。粗さは粗さで良い面はあるのですが、それだけでは駄目なので、きめ細かさを大事にやっていきたいですね。

—守備のミスも絡み、投手陣が踏ん張り切れませんでした
昨年と比べて相対的に、ピッチャー全体的に調子が上がってきていないというのは事実ですから、投手陣全体の底上げをやっていく、という大きな課題が見えてきています。

—投手起用の面では、第2戦、第3戦と先発投手が中盤までに失点を喫し、中継ぎ陣に託す形になりました
そうせざるを得ないような展開になっています。本来であれば先発ピッチャーが6回、7回と長いイニングをきっちりと抑え、最後は朝山が抑えるという役目だったのですが、調子がなかなか上がってこないというのが実状なので、細かく細かく、何とか失点を防いでいくということしか今はないですね。明治戦もそのような展開になると思っています。

—最後のカードとなる明大戦は1敗でもすれば明大の優勝が決まります
明治の優勝がかかっているということで、やっぱり選手も目の前で胴上げは見たくないと思いますので、何とか意地を見せてもらいたいです。相手の優勝がかかっている試合と言っても、対抗戦ですので、我々は明治を倒すということだけに集中して、今週しっかりと細かいミスが出ていたところを詰めて、明治戦に臨みたいと思います。また、明治戦も大事ですけれども、秋に何かつなげるヒントというのをつかんで、リーグ戦を終えなければならないです。ただ単に、「優勝ができなかった」というだけでは秋につながらないので、選手たちにも、こういう敗戦から学ぶことの方が多いのだから、しっかりそこを受け止めて、一歩一歩前に進んでいこうということを言いました。選手たちもそう思っていると思います。

選手インタビュー

福田 光輝 主将

—今日の試合を振り返って
負けてしまったので、悔しいです。

—3カード連続負け越しとなってしまいましたが、現在のチーム状況は
負けが続いてますし、良くないのは確かです。次戦まで1週間あるので、勝つことを最優先に考えて、気を引き締め直したいと思ってます。

—昨日の敗戦からチームとして修正したことは
沢山あります。負けることにも原因がありますし、今日の負けと昨日の負けでは自分たちの中でも意味が違います。今日は負けてしまいましたが、絶対に次につながると思いますし、この負けを次に活かさないといけないと思ってます。

—最終回、チャンスの場面で打席に立ちましたが、どのような気持ちで打席に入りましたか
中途半端なスイングだけは絶対にしないようにと打席に入りました。1番2番がつないでくれたので、自分も続きたかったのですが、力不足でした。

—次週の明大戦に向けて
勝つためにやるべき事をしっかりやるのと、気を緩むことなく、負けが続いてるので、1つでも多く勝てるように、頑張っていきます。

宇草 孔基 副将

—今日の試合を振り返って
勝ちたかったです。それだけです。

—初回の本塁打についてですが、1点を追う場面でどのような思いで打席に立ちましたか
自分の役割としてまずは塁に出ることだったので、塁に出ることに集中した結果がホームランにつながったと思います。

—球種やコースなどは
高めのまっすぐです。中途半端が1番良くないので、ストライクゾーンを思いっきり振り抜こうと思いました。

—感触などは
あそこまで飛ぶとは思わなかったんですけど、打った瞬間「行ったな」と思いました。

—今日は3安打でした
1打席1打席塁に出ることを考えて、中途半端にしないように腹くくって打ちました。

—今日のチームの状態、雰囲気などは
入りから出ている人、出てない人関係なく、勝利に向かってやるべきことをやっていこうと意気込んで(試合に)入っていって、中盤の点差が離された後とかも、出ている人出てない人関係なく、勝ちに向かって行く姿勢というのを気持ちだけでなく身体で表現できてきてはいたので、その点については良かったです。

—次は明大戦となりますが、明大の印象は
優勝も掛かってきて、調子が良く、僕らに勝って優勝という状態なので、勢いで来るのではないかなと思います。

—明大戦に向けての調整などは
チームの雰囲気としても今日は良い感じになっていたので、継続して僕らがしっかりチーム全体を引っ張って、明治に勝つという雰囲気でやっていきたいと思います。

—明大戦に向けての意気込み
僕らの目の前で優勝を決められてテープを投げられるというのは絶対に嫌ですし、メンバー外の人たちが一生懸命サポートしてくれているので、そいつらの前で絶対に優勝を決めさせたくないです。僕らの優勝はないですけど、絶対に勝ち点を取ってやりたいと思います。

清水 俊作 副将

—チームの現状について
勝てていないので、どうやったら勝てるのだろうということを模索しなければならないです。オープン戦でできていたことがリーグ戦でできていないということが一番の問題だと思います。

—ベンチの中では中心となって雰囲気づくりをしていると思いますが、チームの雰囲気は
正直、この試合の前までは良くない部分というのも多々あって、金光監督代行にもよくない部分というのも指摘されていました。でも、今日に関しては負けてしまったのですが、雰囲気良くできたと思っています。

—3カード連続で勝ち点を落とす厳しい状況です
もう、勝ちきれないというのが悔しいです。現状を受け止めて、歯を食いしばって、まだ明治戦が残っているので勝ち点をとって秋につなげればと思います。

—明大戦に向けての意気込みをお願いします
窮地に立たされたからこそ、強さを見せなければいけないです。こういう時の強さというのを自分たちは持っています。胴上げを目の前では見たくないので、絶対に優勝を阻止します。

三浦 銀二 投手

—今日の登板を振り返って
打たれてしまったんですけど、それ以外はしっかり投げられたとは思うので収穫はあった試合だと思います。

—投球の出来栄えは
調子自体は悪くないんですけど、ここぞの1球で詰めの甘さが出たり、自分のコントロールミスが原因で点を取られたので、そこは申し訳ないなというか、そういう気持ちです。

—2回に本塁打を浴びてからはうまく切り替えられていた印象です
ホームランはまあ、出会い頭というか、仕方ないといえば仕方ないので、そこはうまく切り替えられたと思います。

—5回に4失点しましたが、振り返って打たれた球は
詰まってはいましたし、芯でなかった分悔しさというのはあります。自分があの回に取られた点で試合が決まったので、そこは本当に悔しいです。

—打撃では一時同点の適時打を放ちました
あんまり相手にマークはされてないと思うので、真っ直ぐだけに絞って打ちました。

—昨日からの調整は
張りは少なからずあったので、その張りを取るというのと、相手チームももちろん完封されてますし研究してくると思ったので、そこはある程度自分で整理はしていったんですけど、打たれて悔しいですね。

—次のカードは明大戦ですが、打線の印象は
去年は良い印象で終わってはいますけど、やっぱり優勝がかかってるというのもあって、相手も真剣にやってくるので、一人一人気を抜くことなくやっていきたいですね。

—次の登板への意気込み
秋に向けての準備というのもありますし、相手がどこであれ負けたくない気持ちは一緒なので、そこは投げることがあるならしっかり投げたいなと思っています。

舩曳 海 外野手

—今日の試合を振り返って
チームとしては昨日負けていて、今日勝ち点取りたかった中で先制されたんですけど、すぐ追いついてというシーソーゲームかなという感じの試合始まりで。5回から流れが相手に行きがちだったんですけど、そのあとに満塁の場面を作って。2点取ってからの攻撃がちょっと甘かったので、そこが問題点だったと思います。

—走塁、守備でミスがありましたが
走塁はサインがちょっと曖昧だったというか、思い切れなかった結果がそうなってしまった(一、二塁間で挟まれアウト)という感じです。守備は単純に僕の普通のエラーですね。

—3試合ぶりに内野安打という形で安打が出ました
内野安打だったんですけど、(これまで)ヒットを打っていなかったので、1打席目に1本出たのはよかったと思います。でもその後の打席がやっぱりあかんかったので、そこはしっかりしていかないといけないと思います。

—今季は三振が多い印象ですが、原因などは
いろいろあると思うんですけど、ありすぎてわからないと思うので…。そうですね…いっぱいいっぱいな部分はあります。

—明大戦を迎えるにあたり修正すべき点は
すべてにおいて今は良い状態じゃないと思うので、明治戦まであと一週間しかないですけど、やれることはしっかりやって、良い形で明治戦を迎えられるようにやっていきたいなと思います。

—最終カードとなる明大戦に向けて
優勝はもうないんですけど、法政の野球をしっかり見てもらえるように頑張っていきたいと思います。

1回、バックスクリーンへソロ本塁打を放った宇草
バットを折りながらも3試合ぶりの安打を放った舩曳
三浦の今季初安打は一時同点となる適時打となった
2番手で登板した内沢
スタメンに抜擢された宮本はセーフティバントを決め、ヘッドスライディングで気迫を見せた
9回にソロ本塁打を許したものの、持ち前の気迫あふれる投球を見せた新井
4番手で登板した柏野は未だ無失点と好調を維持