早大Bの春季オープン戦3試合目は、流通経大Bを早大上井草グラウンドに迎えての一戦となった。開始早々この日ゲームキャプテンを務めるWTB加藤皓己(創理4=北海道・函館ラサール)が先制。その後1トライを許すものの、着実に得点を重ね19-5と優勢のまま試合を折り返す。しかし、後半は相手の一方的なアタックに粘り切れずディフェンスが崩れ、立て続けに33点を奪われることとなる。終盤2トライを決め追い上げを図るが及ばず、33-38と逆転されてノーサイド。ディフェンスを中心に課題の残る結果となった。


積極的なボールキャリーを見せたロック星谷俊輔(スポ3=東京・国学院久我山)

 開始直後に試合は動いた。前半1分、キックオフからボールを継続すると、そのままWTB加藤がインゴールを駆け抜ける。SO中西亮太朗(商2=東京・早実)のキックも決まり、幸先よく先制点を挙げた。勢いに乗って点差を広げたい早大だったが、両チームとも反則を多く取られなかなか攻め切ることのできない時間が続く。29分にCTB平井亮佑(スポ3=福岡・修猷館)のトライにより5点を加え均衡を破るが、32分には相手の連続攻撃により崩れた状態からこぼれたボールを抑えられ初失点。その後も一進一退の攻防が続く中、粘り強いディフェンスで相手のミスを誘うなどFW陣が奮闘を見せる。そして前半終了間際、中西がディフェンスラインのギャップをついてグラウンディング。自身でキックも決めてみせ、19-5と優勢のまま試合を折り返した。


パワーで得点に貢献したロック桑田陽介(スポ2=愛知・明和)

 後半、試合展開は一転して流経大に攻め込まれるかたちとなる。自分たちのミスから悪い流れが生まれ、ディフェンスがほころび始めた。その隙を突いて抜け出されても、連携が合わず対応できない。終始相手のアタックに圧倒され、無得点のまま33点という大量失点を許してしまう。しかし35分、ついに早大が反撃を開始。フェーズを重ねる中で細かくパスをつなぎ、プロップ木村陽季(社2=東京・早実)が後半初となるトライを挙げた。そして41分には、マイボールラインアウト後ラックサイドをロック三浦駿平(スポ4=秋田中央)がこじ開け、そのままインゴールに飛び込む。キックも決まり計14点を返したものの、32-38で試合終了。終盤の追い上げが及ばず、前半リードしていただけに悔しいかたちでの敗戦となった。

 スコアだけを見ると惜敗のように思えるが、様々な課題が見つかった試合であった。前回の東海大戦で課題となったペナルティーの多さを修正することができず、後半には自分たちのミスから相手に主導権をにぎらせる場面が散見された。また、メンバーの入れ替えがあったとはいえ、セットプレーの精度の低さやコミュニケーションの面にも課題が残る。加藤は「今週、Bチームだけこんな結果に終わってしまって、この1週間で課題を克服して、来週はBチームが全体を勢いづけられるような試合がしたい」と悔しさを口にした。次戦までに精度を高める修正力が、今後の勝負のカギを握るだろう。また、入部後初の対外試合として今試合に出場したNO・8相良昌彦(社1=東京・早実)やSH小西泰聖(スポ1=神奈川・桐蔭学園)、SO吉村紘(スポ1=東福岡)ら1年生の今後の成長にも期待していきたい。

(記事 山口日奈子 写真 大山遼佳、千葉洋介)

コメント

WTB加藤 皓己(創理4=北海道・函館ラサール)

――試合全体の流れを振り返っていかがですか

 前半は自分たちのやりたいように出来ていたんですけど、後半になってメンバーが変わったこともあり、自分たちから崩れてしまいました。

――最大の敗因は何だと思われますか

 メンバー替えだとは思いたくないですが、代わった後から個人のコミュニケーションが取れなくなってしまいました。あとは、後半になって相手が戦い方を変えてきたところに関して、自分達が順応できなかったところに敗因があると思います。

――相手の戦い方はどのように変わりましたか

 近場でどんどんゲインできると向こうが認識していたのですが、自分達は引いてしまいました。相手にやられてしまうというか。そのせいで相手にどんどんゲインされ、自分たちはどんどん引くという試合の流れが出来てしまいました。

――ハーフタイムではどのようなお話をされましたか

 相手が詰めるようなディフェンスをしてくるからBKは対応していくようなかたちで行こうと言いました。BKはそこで対応ができず敗れてしまったのは、やっぱりよくなかったと思います。

――次戦への意気込みをお願いいたします

今週、Bチームだけこんな結果に終わってしまって、この1週間で課題を克服して、来週はBチームが全体を勢いづけられるような試合がしたいです。

ロック桑田陽介(スポ2=愛知・明和)

―― きょうの試合を振り返っていただけますか

 課題としていた『discipline』というところで、規律、ペナルティーをしないということをちゃんとやろうとしました。前半はできていたんですけど、後半は疲れてくるとそこをおろそかにしちゃって、最後はスコアを重ねられました。きょうの総評としては、そこがやっぱり甘かったかなと思います。

――前半と後半の違いとしてあげるなら規律の部分ということでしょうか

 やっぱりディフェンスのところで勝たないと、アタックが勝ってても自分たちのミスでやられるということが多かったので、そこを後半直せなかったことが次の課題になっています。

――きょうの試合で良かった点と悪かった点を教えていただけますか

 良かったところは特に・・・。前半は勢いに乗ってちゃんとスタートを切れたのは良かったです。でも、悪いところはやっぱり後半になって疲れてやっぱり自分たちがやりたいことをどれだけ徹底できるかってところで、詰めが甘かったです。そこを次の課題としたいです。

――個人としてはいかがでしょうか

 自分も最後チームの課題をどうするかというところで、特にディフェンスのところで視野が狭くなったり、相手の得点につながるようなことに関わってしまったので、自分にフォーカス向けて次につなげたいと思います。

――セットプレーに関してはいかがですか

 スクラムのところは今週変えた部分もあって、そこを試そうということもあったんですけど、それ以前に基本のところで崩れて相手に押された場面が何回かあったので、変えた部分よりもまず、基礎の部分を見つめ直して頑張りたいと思います。

――ちなみにどのような点を変えたのですか

 1列目が敵よりも低く構えるということをフォーカスして、後ろの押しもそれにつくようにアレンジしました。低くなるまではよかったんですけど、組んだ後に起き上がっちゃったので、ちょっとセットプレーが負けたところがありました。そこはちょっと課題です。

――最後に今後に向けての意気込みをお願いします

 Bチーム戦に出させてもらって、コーチ陣からもありがたい機会をもらっていて。隔週で試合が続くので、まず自分にフォーカスを向けて、自分の得意なプレーをどんどん出して、あとはチームの課題として出ているものを吸収して、自分が全体を引っ張っていけるように課題を潰して、自分が進化できるようにしたいと思います。

CTB平井 亮佑(スポ3=福岡・修猷館)

――試合全体のディフェンスを振り返って

最初の方はそろって(ラインを)上げられていたのですが、後半になるとゲインされた時にしっかり立てずにゲインを繰り返されたのと、ブラインドサイドで、スペースに対して人数が十分なのにコミュニケーションが取れずに抜かれた部分が多くあったのでそこは改善しないとなと思いました。

――前半と後半での試合展開の違いについて

 狭いサイドのディフェンスで抜かれたと言うのはコミュニケーションが足りなかったことが大きいと思います。人数が合っていればしっかりディフェンスできたと思うので、(人数が)足りてる、足りてないという会話をもう少し連携してできていればよかったかなと思います。

――ご自身のトライについて

 ゲインしたあとで狭いサイドに自分がいる状況で、そこでボールをもらえればチャンスが生まれるかなと思い、積極的に呼びました。いいかたちではパスをもらえなかったんですけど身体を使いながら上手くトライできたかなと思います。

――春シーズンこれからの意気込みをお願いします

 今はまだBチームで試合をしていて、Aチームという大きな目標があるのでAチームで試合に出るというのが一番の目標です。Aチームで試合に出るためにやっていかないといけないことは明確にわかっているのでそこはしっかり努力していきたいと思います。

ジュニア春季オープン戦
早大Bスコア流通経大B
前半後半得点前半後半
191433
33合計38
【得点】▽トライ 加藤、木村陽、中西、平井、三浦 ▽ゴール 中西(2G)、平井(1G)、吉村(1G) 

 
     

早大Bメンバー
背番号名前学部学年出身校
横山 太一スポ2東京・国学院久我山
後半0分交代→16木下
中野 幸英文構4東京・本郷
後半0分交代→17長谷川
土田 彬洋スポ3茨城・茗溪学園
後半0分交代→18土田
桑田 陽介スポ2愛知・明和
星谷 俊輔スポ3東京・国学院久我山
後半0分交代→19三浦
増原 龍之介教4広島・崇徳
小柳 圭輝社2東京・国学院久我山
沖野 玄商4北海道・函館ラサール
後半34分交代→23相良昌
藤浪 魁基理4東京・本郷
後半0分交代→20小西泰
10中西 亮太郎商2東京・早実
後半0分交代→21武田誠
11◎加藤 皓己創理4北海道・函館ラサール
12平井 亮介スポ3福岡・修猷館
13竹下 日向教2神奈川・桐蔭学園
14清水 竜成教2東京・早実
15南 徹哉文3福岡・修猷館
後半13分交代→22島田
リザーブ
16木下 隆介文構3東京・本郷
17長谷川 太スポ2群馬・県太田
後半25分交代→25原
18木村陽季社2東京・早実
19三浦 駿平スポ4秋田中央
20小西 泰聖スポ1神奈川・桐蔭学園
21武田 誠太郎社4島根・石見智翠館
22島田 雄大商3東京・早大学院
後半34分交代→24吉村
23相良 昌彦社1東京・早実
24吉村 紘スポ1東福岡
25原 朋輝スポ2神奈川・桐蔭学園
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)