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ドレイクはトロント出身で大のラプターズファン

1974年以来となるNBAファイナル進出まで、あと2勝に迫ったバックス。彼らを後押しするため、ミルウォーキーのラジオ局が、シリーズ前からある行動を起こしていたことが分かった。

『103.7 KISS-FM』は、シリーズ第1戦が始まる前の5月14日、東カンファレンス・ファイナル期間中、ラッパーのドレイクの曲を選曲しないことを局の公式SNS上で発表。投稿された動画には、同局のパーソナリティ3人が話し合い、トロント出身でラプターズの大ファンとして知られ、しかも球団のグローバルアンバサダーを務めるドレイクの曲を、シリーズが終わるまで選曲しないことを決める様子が収録されている。『ドレイク禁止』に合意した彼らは、局のトラックローテーションからドレイクの曲を削除するところまでカメラを回した。

すると、ミルウォーキーの他のラジオ局『105.6 The Fan FM』もこの行動に賛同。同じくTwitter上で、カンファレンス・ファイナル終了までドレイクの曲を放送しないことを発表した。

第3戦からは、ラプターズの本拠地トロントに場所を移して行われる。ドレイクはコートサイドに陣取ってラプターズに声援を送り、可能な限りバックスの選手の集中を切らす行動に出るだろう。

地元のチームを応援するためとはいえ、世界的な人気を誇るラッパーの曲を放送しないのは、ラジオ局にとってデメリットでしかないはず。それでも、45年ぶりのNBAファイナル進出を後押しするため、彼らは『ドレイク禁止』という苦渋の決断を下した。