■「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月12~19日/クレーコート)17日の大会6日目、男子シングルス準々決勝。第6シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界24位ディエゴ・シュワルツ…

■「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月12~19日/クレーコート)

17日の大会6日目、男子シングルス準々決勝。第6シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界24位ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦。錦織は4-6、2-6で敗れ、ベスト4入りはならなかった。

第1セット、シュワルツマンに5ゲーム連取された錦織。あわや6ゲームを連取されるかと思われたがそこから4ゲーム連取し4-5に。しかし第10ゲームでまたもブレークを喫しセットを落とした。そして第2セットは2度のブレークを許し、過去3勝0敗だったシュワルツマンに今回初黒星を喫した。

この試合、フォアハンドのウィナーは両者ともに7本だったが、アンフォーストエラーはシュワルツマンがわずか2本だったのに対し、錦織は16本を数えた。

試合後の記者会見で錦織は「自分が攻めるよりも先に攻められてたので、自分としてはあんまり居心地の良いラリーができなかったです。彼のプレーも良かったので、自分が主導権を握るっていうところが難しかったです」と振り返った。

そのほか、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は第7シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に4-6、7-6(6)、6-4とフルセットで勝利。第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)は同胞の世界38位フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)を6-4、6-0で破り、ベスト4進出を決めた。

また、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)は第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦予定だったが、右脚の怪我により試合前に棄権。

ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると、フェデラーは「今日、戦うことができず残念だ。身体的に100%ではなかったので、チームと話し合いプレーしないことを決めた」「来年戻って来られることを願っている」と棄権について話した。

■「BNL イタリア国際」(イタリア・ローマ/5月13~19日/クレーコート)

大会5日目、女子シングルス準々決勝。第1シードの大坂なおみ(日本/日清食品)は第6シードのキキ・バーテンズ(オランダ)と対戦予定だったが、右手の怪我のため試合前に棄権した。

大坂は自身のTwitterやInstagramで「朝起きたら右手に痛みがあり、何とかなるかと思って練習しようとしたけど無理でした。大会関係者とファンの皆様には本当に申し訳ないです。こんな残念な状況に終わってしまったけど今年のローマでは楽しく過ごせました。ラブユー、来年又」とつづっている。

なお、準々決勝は試合前棄権となったが、大坂がここまで勝ち進んできたことと、世界2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が2回戦で敗退したことにより、26日に開幕する「全仏オープン」では日本人勢として初めて第1シードで出場することが決まっている。

そのほか、第4シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)が世界51位ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)に6(5)-7、6-2、6-2と逆転勝利。元世界1位同士の戦いを制し、初の同大会ベスト4進出を決めた。

女子ダブルス準々決勝では、青山修子(日本/近藤乳業)/リジア・マロザバ(ベラルーシ)が第1シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)に4-6、5-7で敗れ、ベスト4進出はならなかった。

◇   ◇   ◇

【5月17日 主な試合結果】

◆「ATP1000 ローマ」

男子シングルス準々決勝

〇ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)6-4、6-2 ●[6]錦織圭(日本/日清食品)

〇[1]ノバク・ジョコビッチ(セルビア)4-6、7-6(6)、6-4 ●[7]フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)

〇[2]ラファエル・ナダル(スペイン)6-4、6-0 ●フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)

〇[8]ステファノス・チチパス(ギリシャ)W/O ●[3]ロジャー・フェデラー(スイス)

男子ダブルス準々決勝

〇[3]フアン セバスチャン・カバル(コロンビア)/ロベルト・ファラ(コロンビア)7-6(2)、4-6、16-14 ●[7]ボブ・ブライアン(アメリカ)/マイク・ブライアン(アメリカ)

◆「BNL イタリア国際」

女子シングルス準々決勝

〇[6]キキ・バーテンズ(オランダ)W/O ●[1]大坂なおみ(日本/日清食品)

〇[4]カロリーナ・プリスコバ(チェコ)6(5)-7、6-2、6-2 ●[WC]ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)

〇ジョハナ・コンタ(イギリス)6-3、3-6、6-1 ●マルケタ・ボンドルソバ(チェコ)

〇[Q]マリア・サカーリ(ギリシャ)5-7、6-3、6-0 ●[Q]クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)

女子ダブルス準々決勝

〇[1]バーボラ・クレイチコバ(チェコ)/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)6-4、7-5 ●青山修子(日本/近藤乳業)/リジア・マロザバ(ベラルーシ)

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 ローマ」での錦織

(Photo by Giuseppe Maffia/NurPhoto via Getty Images)