今季、初めてWRCイベントとして開催されたラリーチリ。WRCのコンペティター陣からは、概ね高評価を得られたようだ。ラリーを制したオィット・タナックを始め、ドライバーたちは軒並み、初めて挑む多彩な道に挑む選手権への新しいチャレンジがエキサイテ…

今季、初めてWRCイベントとして開催されたラリーチリ。WRCのコンペティター陣からは、概ね高評価を得られたようだ。ラリーを制したオィット・タナックを始め、ドライバーたちは軒並み、初めて挑む多彩な道に挑む選手権への新しいチャレンジがエキサイティングだったと好印象を口にしている。

シトロエン・レーシングのチーム代表、ピエール・ビュダールは「このイベントのカレンダー追加は、成功に終わった。レッキでステージを走ったが、非常に魅力的だったと言わざるを得ない。道は高速で厳しいが、非常に多彩でもある」とコメント。
「地元のファンからも、非常に温かく迎えてもらった。セレモニアルスタートとフィニッシュではとりわけ賑やかで情熱的だったし、ステージやサービスパークにも非常に多くの人が集まっていた」

FIAラリーディレクターのイブ・マトンも、初開催のチリには感銘を受けたことを明かした。
「興味深いステージでドライバーにとってはチャレンジング。サービスパークでは、ファンの情熱が大いに感じられた」とマトン。
「ステージにも出かけたが、サービスパーク以上だった。ファンのキャンピングカーをたくさん見られたのは、うれしかったね。ラリーのDNAの1つだ。私には、チリはWRCが行くべき場所であるのは明らかのように感じられた。シリーズ初開催で、国内選手権のイベントからWRCの開催にステップアップすることがどれほど難しいか、みんな分かっている。運営にも改良するべき点はあった。しかし、今後もWRCプロモーターとともに、主催者にエキスパートを育て、このイベントを最高レベルにするための取り組みを続ける。チリのスタッフのモチベーションがあれば、彼らは将来的にトップレベルに達することができると確信している」

マトンは、エントリー数が充実していたことに対してもチリの連盟を称賛した。
「エントリーリストに63台が並んだということも重要なことだ。チリの参加者がFIAの規定に適合させたりFIA車両をチリに持ち込むために、膨大な作業を行った。このことが、チリがWRCに加わることに意味があることを示している」

FIA関係者によれば、コンセプシオンで行われたセレモニアルスタートに集まった観客は1万5000人、ラリー会期中を通じて15万人の集客があったという。