「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月12~19日/クレーコート)の大会5日目。男子シングルス3回戦で、第6シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界51位ヤン レナード・ストルフ(ド…
「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月12~19日/クレーコート)の大会5日目。男子シングルス3回戦で、第6シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界51位ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)と対戦。3-6、7-6(2)、6-3で錦織が逆転勝利し、2年連続でベスト8進出を果たした。
前日の雨天順延により、この日ダブルヘッダーとなった3回戦。錦織は序盤隙のないストルフに圧倒されるも、逆転勝利をつかんだ。錦織が徐々にリターンを修正できたことが、セット毎のストルフのサーブポイント獲得率にもあらわれている。
第1セット、錦織はストルフの強力なサーブとそこからのネットプレーに対応ができず、相手のファーストサーブポイント獲得率は76%、セカンドサーブでも78%のポイント獲得率を許した。
しかし第2セット中盤から錦織のリターンが合い始め、ストルフにプレッシャーをかけることに成功。ミスを引き出し、相手のファーストサーブポイント獲得率を55%、セカンドサーブポイント獲得率を23%にまで下げた。
そして第3セットでも焦るストルフにリターンでプレッシャーをかけ続け、相手のファーストサーブポイント獲得率を43%、セカンドサーブポイント獲得率を50%に抑え、錦織が粘り勝ち。またこの勝利でフルセットになった場合の連敗も3でストップさせた。
ただ、この試合では錦織のサービスゲームも不調。ダブルフォルトは6本を数え、合計5度のブレークを喫した。
準々決勝のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)戦は、ストローク戦になることが予想されるが、いかに自身が楽にサービスキープできるかが注目点となる。
【錦織 対 ストルフ 主なスタッツ】
◆錦織
サービスエース 4本
ダブルフォルト 6本
ファーストサーブ成功率 58%
ファーストサーブポイント獲得率 67%
セカンドサーブポイント獲得率 41%
ブレークポイント勝率 6/7
◆ストルフ
サービスエース 7本
ダブルフォルト 2本
ファーストサーブ成功率 62%
ファーストサーブポイント獲得率 58%
セカンドサーブポイント獲得率 47%
ブレークポイント勝率 5/9
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 ローマ」での錦織圭
(Photo by Adam Pretty/Getty Images)