メジャー史上30人目の通算3000安打まで、残り2本と迫っているイチロー外野手。ここにきて9打席連続ノーヒットと足踏みが続いているものの、金字塔到達は目前。7月31日(日本時間1日)までの本拠地10連戦では登場するだけで大歓声を浴び、1日(…

メジャー史上30人目の通算3000安打まで、残り2本と迫っているイチロー外野手。ここにきて9打席連続ノーヒットと足踏みが続いているものの、金字塔到達は目前。7月31日(日本時間1日)までの本拠地10連戦では登場するだけで大歓声を浴び、1日(同2日)に始まったシカゴでのカブス3連戦でも、敵地ファンからはスタンディングオベーションで迎えられている。

■米メディアが特集、「なぜベースボールは偉大なのか思い出させてくれる瞬間」

 メジャー史上30人目の通算3000安打まで、残り2本と迫っているイチロー外野手。ここにきて9打席連続ノーヒットと足踏みが続いているものの、金字塔到達は目前。7月31日(日本時間1日)までの本拠地10連戦では登場するだけで大歓声を浴び、1日(同2日)に始まったシカゴでのカブス3連戦でも、敵地ファンからはスタンディングオベーションで迎えられている。

 MLB公式動画サイト「Cut4」では、「なぜベースボールは最も偉大なのか思い出させてくれる、10の瞬間」と題した特集記事を掲載。6月から7月にかけてMLBで見られた印象的なシーンを選出し、「イチロー3000本安打への猛追」が7位で登場している。

 寸評では「イチローは自身の驚異的なキャリアに感嘆符を付けようとしている。6月に日米通算4257安打を放ち、ピート・ローズのMLB通算安打数を上回った後、この外野手、世界的ロックスターは3000本安打に照準を合わせている」と説明。金字塔に迫っていることを伝えている。

 イチローは後半戦最初のカードとなった15日(同16日)からの敵地セントルイスの試合でスタンディングオベーションで迎えられた。野球通の多いセントルイスのファンのためにあえて時間を作る動きを見せた敵捕手モリーナの気遣いもあり、感動的な光景となった。

■「毎打席、観客は立ち上がり狂ったように声援を送っている」

 残り4本で迎えた22日(同23日)からの本拠地10連戦では17打数2安打で終わり、偉業達成はならなかったものの、打席に登場するたびに大歓声が沸き起こった。試合中に出場を求める「イチローコール」が起こることもあった。そして、残り2本として迎えたシカゴでも、102年の歴史を誇るリグレー・フィールドは背番号51が打席に入るとスタンディングオベーションに包まれている。

「イチローは2998安打で8月に突入。彼が出場する試合はまるでクリスマス・イブのようだ。毎打席、観客は立ち上がり狂ったように声援を送っている。もしスポーツが人々の人生に喜びをもたらすのであれば、イチロー3000安打への道は正にその典型だろう」

 記事では、このように指摘。イチローが金字塔に歩みを進めることが、ファンにとっては「喜び」になっていると表現している。米国のファンを熱狂させるイチローの功績は、やはり限りなく大きなものといえそうだ。

 なお、ランキングのトップ3は以下の3つ

3、トレードデッドライン白熱
2、ホームランマシーン、ジョンカルロン・スタントン
1、ケン・グリフィー・ジュニアとマイク・ピアザが殿堂入り

 今年もメジャーでは驚くような大型トレードが期限前に成立し、オールスターではイチローのチームメートでもあるスタントンが圧倒的な力を見せつけて優勝を飾った。そして、新たに2人の名選手が野球殿堂入りを果たし、印象的なスピーチを行ったことが、「素晴らしい瞬間」の1位に選ばれている。