♦2019年度東京六大学野球春季リーグ戦♦
5月13日 対早大 明治神宮球場

3時間33分の死闘を制するには、あと一歩だけ及ばなかった。1点ビハインドの4回、6番・中嶋(コ3=佼成学園)がリーグ戦初となる中越えソロ本塁打を放ち、試合を振り出しに戻したが…。延長11回、一死満塁のピンチから立て続けに2点を献上。終わってみれば打線は散発4安打と、エース・早川(3年=木更津総合)ら早大投手陣に完全に抑え込まれた。今カードを1勝2敗と負け越し、勝ち点1を手にすることはできず…。最終週となる東大戦に向けて、空き週での打撃強化が急務だ。

野手陣は4安打に終わったが、肩を落とすにはまだ早すぎる。たった4安打、されど4安打。中嶋の自身初アーチに加え、主将・藤野(営4=川越東)が慶大2回戦以来8試合ぶりのマルチ安打をマークした。後続が倒れ本塁を踏むことはできなかったものの、自身の打撃には「苦しい週が長かった分、吹っ切れるきっかけになりました」とうなずいた。さらに6回、二死一塁の場面では50㍍6秒ジャストの俊足リードオフマン・瀧澤(3年=山梨学院)の盗塁を阻止。「普通の流れの中でのプレーなので」と謙遜したが、二塁送球1秒75の強肩はだてではない。

4回一死、自身初の中越え弾で一時同点の本塁を踏み、次打者の藤野(写真左)と笑顔でグータッチを交わす中嶋

投手陣もよく踏ん張った。10回まで12本の安打を浴びてもたったの1失点。先発の田中誠(コ4=大阪桐蔭)をはじめとして、ほぼ毎回得点圏に走者を背負っても要所を抑え、味方の援護を待ち続けた。「チームに流れを引き寄せることができなかった」(田中誠)と唇をかんだが、被安打15でもわずか3失点に抑え込んだ投手陣の執念はチーム全員に伝わっている。

初回、一死一塁の場面で3番・福岡(4年=川越東)を左飛に抑えた田中誠。11本の安打を浴びながらも1失点と粘投した

とはいえ、今のままでは勝ち切れていないのもまた現状だ。空き週を挟んで迎える次の東大戦でも、「今の状況だと足元をすくわれる。今日のような打撃をしていては絶対に勝てないと思います」(藤野)。なら、まずは打線の強化から。泣いても笑っても次戦が最後--ここまできたら、もう一度前を向いて挑むしかない。

(5月13日・桒原由佳)

♦コメント♦

本日チーム唯一のマルチ安打を放った主将・藤野#10
(今日の試合について)悔しいという気持ちだけです。投手陣はあれだけ打たれあの失点だったため合格点だと思います。あとは打撃陣が打てなかったというのが現実なので、現実を受け止めるしかないです。(次戦について)今の状況だと絶対に足元をすくわれると思います。今日のような打撃をしていては絶対に勝てないと思うので、しっかりやらなければならないと思います。

先発として登板し、7回途中を143球1失点と粘投した田中誠#18
(今日の試合について)延長までいってもチームとして競り勝てないというのが現状だと思います。(自身の投球について)調子があまり良くなかったというのもありますし。安打を打たれても粘ることはできていましたが、そこで毎回走者を出してしまうことで相手に流れが行くというか。自分たちのチームに流れを引き寄せることができなかったことが、チームがなかなか点を取れなかった理由だと思います。

一時同点のソロ本塁打を放った中嶋#7
(4回での打席について)1打席目に二死満塁のチャンスで回ってきて、でも打てなくて。『それを取り返そう。思い切り振ってやろう』と思い打席に入りました。チームが同点に追いつけた1本だったのでうれしかったです。ただ、チームとしては優勝が厳しい中で秋につながる試合をしなければいけないということを話していて。そういった意味でも落とせない試合だったので、今日はなんとしても勝ちたかったです。