全日本個人への出場権をかけた今大会。槌田祐勢主将(政経4=九州学院)が全日本選出を決め、17年ぶりの関東個人ベスト4という快挙を達成し、全日本出場を決めた。一方、注目の梶谷彪雅(政経3=九州学院)は4回戦で敗退しながらも全日本出場決定戦で…

 全日本個人への出場権をかけた今大会。槌田祐勢主将(政経4=九州学院)が全日本選出を決め、17年ぶりの関東個人ベスト4という快挙を達成し、全日本出場を決めた。一方、注目の梶谷彪雅(政経3=九州学院)は4回戦で敗退しながらも全日本出場決定戦で粘り勝ちを決めた。

◆5・12 第65回関東学生剣道選手権大会(日本武道館)

▼槌田――ベスト4

 山本、池内――3回戦敗退

 梶谷――4回戦敗退

 柴田――1回戦敗退

主将が意地を見せた。無念の1回戦敗退に終わった昨年度とは打って変わり、順調に勝ち進めた槌田主将。6回戦では、昨年度の優勝者・星子啓太(筑波大)との対戦に「高校の後輩でもあってやりづらさもあったが、いつも通りの剣道ができた」(槌田主将)。この言葉通り、落ち着いた試合展開で見事勝利を収めた。そして迎えた準決勝。今大会優勝者の平岡良修(法大)に序盤から圧倒される。「気持ちで負けた」(槌田主将)と2本のメンを立て続けに取られ敗戦。優勝こそ逃したものの、17年ぶりの関東ベスト4進出という結果を残し、日ごろの練習の成果を発揮した。

新たな壁にぶつかった。「全力を出せなかった」と反省する梶谷は、4回戦で無念の敗退。しかし、2度目の全日本出場決定戦で意地の勝利を収め、滑り込みで全日本への挑戦権を得た。「自分のダメな部分ばかりが出てしまった」(梶谷)と全日本に向けた軌道修正は必須だ。

満足はできない。全日本個人戦の目標は「もちろん優勝」(梶谷)。今回の収穫から改善点を模索するとともに、秋の団体戦に向けてチームとしての技術向上が求められる。

  

[前田彩貴]

  

試合後のコメント

槌田主将

――試合を振り返っていかがですか。

「1年生から出させてもらっていましたが全て関東で負けてしまっていたので、全日本に行けることになって嬉しく思います」

  

――準決勝での敗因は何だと思いますか。 

「気持ちの面で負けていたので、今後はそこを注意してやっていきたいと思います」

  

――昨年度の大会では1回戦敗退でしたが、今回の急上昇の要因はどこにあると考えますか。 

「練習の意識が変わったことですかね。主将になったことで周りのことも気にするようになって、自分も人一倍頑張らなきゃいけなくなりました。指導陣の方々や先生とコミュニケーションをとって、自分がどうやればいいのか考えてやれたことが結果につながったかなと思います」

――主将として、団体戦に向けての目標を教えてください。 

「自分がどうチームを導いていくかを考えながら練習に取り組んでいきたいと思います」

梶谷

――4回戦を振り返っていかがですか。

「普段打たれないところを打たれたので、それは気が抜けていたということなんだろうと思います」

――全日本に向けた課題を教えてください。

「もちろん打たれないっていうことは絶対で、その中でもっと攻撃力を上げないといけないですね」