写真=Getty Images 

「より強く、より賢くなって戻ってくる」

カワイ・レナードの劇的ブザービーターが決まった瞬間、セブンティシクサーズのジョエル・エンビードは、人目を憚らず悔し涙を流した。ラプターズのマルク・ガソルと言葉を交わした彼は、泣き顔のままロッカールームへ向かった。

試合後の会見で、エンビードは試合後のリアクションについて多くを語ろうとしなかった。メディアから感情を表したエンビードについて聞かれた指揮官のブレット・ブラウンは、「彼のキャリアにプラスになるだろう」と、答えた。

「(今回の敗退が)今の辛い気持ちのまま、生涯記憶に残るとは思う。しかし、彼のキャリアにプラスになる。この時期に戦うことの意味、意義が、より明確になるはずだ。最後の最後に立つ存在になるのは大変なことなんだ。彼だけではなく、ロッカールームの全員にとって辛い経験でもある。ジョエルに関して言えば、彼はこの経験を生かして、より強く、より賢くなって戻ってくる。どうすれば、より長いシーズンを送れるかが分かるようになる」

エンビードは、今シリーズを決して万全な状態でプレーできたわけではなかった。チームの勝利に貢献したい思いが強かったからこそ、胃腸炎、左ひざの痛みを抱えながらプレーし続けた。

エンビード、そしてベン・シモンズが中心のシクサーズは、2年続けて年間50勝を達成し、昨年は第5戦でセルティックスに敗れたカンファレンス・セミファイナルでも、『Game7』までたどり着いた。

ブラウンが語ったように、エンビード、そしてシクサーズが今回の経験を成長の糧にできるかどうかは、本人たちにかかっている。