ラリーチリ、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ここ2戦で見せ場のなかったオィット・タナックは、初開催のチリをノートラブルで走り抜け今季3勝目をマークしたことで、タイトル争いの戦線に復帰したことを宣言した。 (カッコ内は順位…

ラリーチリ、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ここ2戦で見せ場のなかったオィット・タナックは、初開催のチリをノートラブルで走り抜け今季3勝目をマークしたことで、タイトル争いの戦線に復帰したことを宣言した。
(カッコ内は順位の前日比)

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■オィット・タナック/総合優勝(=)
「チリでの初めての開催で優勝を飾ることができて、最高。とても過酷なイベントで、一切ミスをしないためには、相当の集中が求められた。今日も楽ではなかった。2人のセバスチャンが後ろからハードにプッシュしてきたし、差もそれほど大きくはなかった。とにかく攻め続けなくてはならなかったが、パワーステージでは最高ポイントを獲得できた。ここ2戦は残念な結果に終わっていたので、このようなパーフェクトな週末で戦いに戻ってこれたことは非常にポジティブ。特にチームがモチベーションを高く持ち続けてプッシュを続けるためにも、すごく重要なことだった。このような結果は、まさにその賜。これで、自分たちは前を向いていける。戦いに戻ってきたよ」

■クリス・ミーク/総合10位(=)
「今日はよかった。何台かを抜いて、8位に上がった。パワーステージでは、スタート順が遅い方が少し砂利が掃けていたと思うが、自分たちもできる限りを尽くした。レッキとデイ1は苦戦していたし、デイ2は最初にミスをしてしまった。それでも、チームのために数ポイントは獲得できたし、オィットが優勝できたことは素晴らしい。どのイベントでも、ポディウムを狙えるだけの速さは出しているので、なんとかクリーンなラリーをしたい」

■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合11位(↑)



「昨晩、ミスをして、その後は最終日とパワーステージでどこまでできるかを考えるしかなかった。1回目の走行ではフィーリングがよかったし、セカンドベストだった。その後、続く2本はリラックスしてパワーステージに向けてタイヤをセーブし、いい走りができた。後ろの方がもう少し砂利が掃けてドライになっていたと思うが、それを思えばサードベストはとてもうれしい。ハードなイベントだったが、最も重要なことは、マシンが本当にいい動きをしてペースをつかめたことだ」

[シトロエン・トタルWRT]
シトロエンC3 WRC
■セバスチャン・オジエ/総合2位(=)



「今回のポディウムで、シーズンのいい滑り出しがさらに際立った。自分たちには一貫性があったし、選手権争いの面でも高ポイントを獲得できた。土曜日の日中サービスの後は状況がいい方向に進んだが、楽な週末ではなかった。今回も、C3 WRCの力を最大限に引き出した。今後は、マシンの開発をさらに煮詰め、グリップの低いセクションでもさらにコンペティティブになれるようにしていかなくてはならない」

■エサペッカ・ラッピ/総合6位(=)
「滑り出しは厳しかったが、少しずつ前進していった。チームとC3 WRCのセッティングを改善することもできたし、今日は自分のペースもかなりよくなり始めた。今後のテストでも、このように前に進み続けられたらと心から思う。いずれにしても、自分の自信という点ではポジティブな形で終えることができた」

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■セバスチャン・ローブ/総合3位(=)



「ラリーチリは難しかったが楽しめたし、自分の見る限りでは建設的なイベントだった。戦いに加われるような、マシンの扱いやすさをこんなに感じたのは久しぶりだった。i20クーペWRCがそのフィーリングを与えてくれたし、自分たちがいい方向に進んでいることの表れだ。パワーステージでは、オジエに追い付くチャンスはなかった。彼と戦うことができてうれしかったが、今日は差が離れ過ぎた。チームのために重要なポイントを獲得できたし、選手権争いの力になれたことをうれしく思う」

■アンドレアス・ミケルセン/総合7位(=)



「アルゼンチンでいいラリーができていただけに、このラリーは本当に残念な内容になった。レッキでのミスをピンポイントで特定することができる。ペースノートがとてもアグレッシブになっていたので、危ない場面がいくつかあった後は、ノートを信用することができなくなった。最終的に頼るものがなくなったような状態だったので、慎重なアプローチで、今後のために改善を行うことに専念した。次のラリーを楽しみにしているよ」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■エルフィン・エバンス/総合4位(=)
「難しいラリーだったし、自分たちが手こずった場所があったことも確か。でも、全体としては、そう悪くなかった。トラブルを避け切れたし、土曜日はペースもなかなかよかった。でも、とにかく100%の自信がつかめなかったし、ポディウムを争うためのパズルの最後のピースを見つけることができなかった。前後の差が開いていたので、今日はとにかく安全にマシンを持ち帰ることに徹した。この難しいラリーで4位に入ったのは、もちろんいい終わり方だ」

■テーム・スニネン/総合5位(=)



「難しいラリーだったが、改善できたこともたくさんあった。序盤はリズムをつかむのに手こずり、限界までプッシュできる自信がなかった。でも、進むにつれてどんどんよくなり、今日はとてもいいタイムを出すこともできた。この難しい週末を5位で終えられたのは、いいリザルトだと思う」