欧州サッカー連盟(UEFA)が初めて主催する『FIFA 19』によるeスポーツ大会「UEFA eChampions League(以下eCL)」は4月26日から2日間、イギリス・マンチェスターにて開催された。

世界大会初出場となった弱冠20歳の日本代表ジェイターレ選手(BLUE BEES ESP所属)が、強豪選手を次々撃破し世界ベスト16に進出する大活躍を見せた。最後は惜しくもマドリッド決勝大会出場権を逃したものの、日本の新星のプレイは、他の選手や海外メディアから大きな注目を集めていた。

試合後、VAMOLAはジェイターレ選手にインタビューを行った。以下、一問一答。

■ジェイターレ選手試合後インタビュー

――マドリッド決勝大会に進出となるベスト8にあと一歩届きませんでした。今の率直な感想を

ジェイターレ選手:非常に残念ですし、悔しいです。ただ、マドリッドまであと一歩のところまで来れたことは、大会に入る前には思っていなかった状況です。この結果は、良い収穫、嬉しい収穫だったと思います。

――初めての世界大会出場で活躍ができた要因を探ると

ジェイターレ選手:まず、大会本戦が始まる前の練習時間に、ゲーム内の選手の動きや操作の感覚のような、その環境や仕様にそれなりに慣れたことが大きかったと思います。練習で感覚をフィットできたことで、本戦に強い気持ちで臨めました。

――初戦、世界ランキング1位のイギリス人・テックズ選手といきなり対戦でした。敗れはしましたが、2ndレグは引き分けました

ジェイターレ選手:初戦、内容は良くなかったです。ただ2ndレグに、あのテックズ選手に引き分けたという結果に自信を深めることができました。それが、その後の試合に良い気持ちで臨めることに繋がったと思います。

――互角以上に戦える手応えを感じ始めたタイミングは

ジェイターレ選手:(デンマーク代表ヘデガード選手との)2戦目、大会初勝利の試合からです。7対3で勝つことができ、「もしかしたら、(世界レベルの選手たちとも)互角以上にいけるんじゃないか」と手応えを掴めました。

――予選ラウンドは7戦全て戦い抜きました。1度にこれだけ多くの試合をプレイしたことは

ジェイターレ選手:本当に、(接戦の)タフな試合が多かったですし、試合と試合の間のインターバル時間が短いこともあり、大変でした。1度にこれだけ多くの試合をしたことは、今までありません。それに、同じ場所にこれだけの大人数が集まって試合するという環境も無かったですし、全てが初めての経験でした。

――決勝トーナメント進出を懸けた予選ラウンド最終戦、世界ランキング7位のポルトガル代表ツガ選手を倒しました

ジェイターレ選手:ツガ選手は、今シーズンの世界大会で準優勝したことがありますし、もちろん強い選手という印象を持っていました。ただ、とにかく自分のサッカーをやろうと思いました。対戦相手どうこうよりも、自分のするべきプレイを徹底しようと思いました。

――その自分のサッカー、自分のやるべきプレイを具体的に説明すると

ジェイターレ選手:まず一番大事にすることは、しっかりボールを持つことです。そして、そのボールを奪われないで攻める。守備では、ラインを高く保つことです。

――大会を通じて、そのサッカーはトライできた

ジェイターレ選手:はい。しっかりトライできたことで、このような(良い)結果に結びついたと思います。

――決勝トーナメント1回戦、デンマーク代表フレッドバーグ選手を2対1の勝利。ベスト16を決めました

ジェイターレ選手:その試合、序盤にチャンスを多く作れていたのですが、得点を決めきれない展開でした同時に危ないシーンがありましたが、(それを切り抜けて)先に得点を奪ってからは、自分のペースで試合を運ぶことができました。良い勝利、良い試合だったと思います。

――そして、マドリッド決勝大会進出が懸かるニューヨーク・シティFC所属クリス選手とのベスト8決定戦は、悔しい敗戦となりました

ジェイターレ選手:実況と解説付きで配信される、僕にとって初めて多くの人に注目される試合でした。ステージ上の対戦台に、相手も世界大会常連の有名選手で、やはり緊張はしていました。予選ラウンドや決勝トーナメント1回戦の時のような、自分の思い通りのプレイはあまりできなかったです。

――世界トッププレイヤーとの差を感じたプレイは

ジェイターレ選手:今大会、僕自身は狭いスペースでボールを失うシーンが多かったです。世界のトップ選手は、逆に攻撃時にその狭いスペースを突いて、相手守備をいなしながらチャンスを作っていました。その細かいところのプレイに最も違いを感じました。

また、プレイの落ち着きぶりです。対戦しながらも、「相手は落ち着いてプレイしているな」と感じていました。今回経験できましたので、これらは改善できる自信はあります。

――大会を楽しんでいるように見えました

ジェイターレ選手:それは徐々にです(笑)。やはり、勝てるようになってから楽しめるようになりました。予選ラウンドを突破して、より一層、その先(決勝大会)が見えてくる中で、モチベーションは、どんどん上がっていきました。

――世界大会は刺激的ですか

ジェイターレ選手:はい。とても刺激的です。

――その気持ちや経験を、他の日本人選手たちにも伝えたいですか

ジェイターレ選手:はい。もっと日本人選手が世界大会に出場するようになったら、それは自分のライバルになるわけですが、自分のレベルアップにも繋がることだと思います。もっと強い日本人プレイヤーが増えていったらいいなと思います。

――決勝大会進出には惜しくも届きませんでしたが、世界大会初出場にして見事な戦いぶりでした。お疲れ様でした。

ジェイターレ選手:応援してくれた方々、ありがとうございました。

(取材●VAMOLA eFootball News編集部)