10日、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」のファイナルを翌日に控えて、決戦の地である横浜アリーナで前日記者会見が行われた。

今年のカードは、千葉ジェッツ対アルバルク東京。昨シーズンと同じ顔合わせだ。それでも両チームの指揮官は、平常心で戦うことを強調する。昨季に悔しさを味わった千葉の大野篤史HCは、「60試合積み上げてきたものをこの1試合に出すつもりで選手、スタッフ一丸となって戦っていきたいと思います」。対する東京のルカ・パヴィチェヴィッチHCも、「ベストを尽くして明日の試合に全てをかけて戦っていきたいと思います」と全力勝負を誓っていた。

この日の練習でアウトサイドからのシュートが面白いほど決まっていた千葉の冨樫勇樹は、昨年のリベンジを果たすために腕をいぶす。「昨年の悔しさは全員が覚えているので、今年こそという思いです」。昨季のファイナルMVPに輝いた東京の田中大貴は、「ファイナルは全く新しい試合。チーム全員がハングリー精神を持って戦ってきたので、あらたな気持ちで明日の試合に臨みたいです」と、今季ラスト一戦に全力を傾ける。

前日にアリーナで練習する千葉の冨樫。

同じ東地区の千葉と東京は、レギュラーシーズンでは千葉が1位で東京が3位。ポストシーズンに入っても千葉が全勝で勝ち進んでいるのに対して、東京は琉球に1敗するなどタフな試合が続いた。レギュラーシーズンのチームスタッツに目を向けても、千葉が平均得点、アシスト、3点シュート成功率でリーグ1位に輝くなどほとんどリーグ上位なのに対して、東京が千葉を上回る主要スタッツはフリースロー成功率(千葉が16位に対して東京が4位)程度だ。今季の対戦成績に目を向けてみても、千葉が5勝1敗と東京を圧倒している。

それでも、勝負事は何が起こるかわからない。ファイナルのチケットは、販売開始20分で完売した。合計席数13,083は、B.LEAGUE開幕以来で最大有効席数だ。多くのファンが見つめる中でプレイするのは選手にとっては至高の喜びだろう。千葉の冨樫が「バスケの楽しさを伝える試合にしたい」と話せば、東京の田中も「ファンのみんなのためにもいい結果をプレゼントしたい」と、バスケファンへ最高の贈り物をすることを誓う。果たして、令和元年のチャンピオンになるのは千葉か東京か。千葉が勝てば、天皇杯と初の2冠。東京が勝てば史上初の2連覇。ティップオフは11日15時10分。両者の意地がぶつかり合う注目の試合から目が離せない。