4番を務める主将・加藤。現在打率は5割、3本の本塁打を放っている(撮影・桑原由佳)


先週、ついに待望の今季初勝ち点を奪取したRIKKIO。次なる相手は、白いユニホームをまとった精鋭集団・早大である。主将でありながら絶対的エースでもあった小島(18年度卒=現千葉ロッテマリーンズ)を中心に戦った昨秋は、最終カードで宿敵・慶大を撃破し、見事2位の座を勝ち取った。勝利に向かって進撃する力は、六大学の中でも屈指といえるだろう。今季からは新監督に元プロ野球選手であり同校出身の小宮山悟氏(89年度卒)を迎え、例年に増して地盤を固めてきている。当たり前だが、簡単に勝ち点を譲ってくれる相手ではない。

攻撃力という面では本塁打の多い法大がピックアップされがちだが、現在チーム打率の首位を走るのは早大である。特に4番・加藤(4年=早稲田実)、3番・福岡(4年=川越東)は打率5割を誇っており、最高レベルの警戒態勢で臨まねばならないだろう。立大エース・田中誠(コ4=大阪桐蔭)はもちろんのこと、法大戦で頭角を現した中﨑(観3=立教新座)、リリーフ起用の多い中川(コ3=桐光学園)等の活躍は必要不可欠。いかに粘り強く、相手にホームベースを踏ませないかが勝利の鍵だ。

投手陣の大黒柱であった小島が抜けたからと言って、早大の投手力が落ちたなんてことはこれっぽっちもない。最速150キロ左腕・早川(3年=木更津総合)、制球力とフォークに定評のある右腕・西垣(2年=報徳学園)という先発の両翼は盤石であり、打ち崩すのに苦労は必至だ。さらには元U-18侍ジャパンの徳山(2年=大阪桐蔭)や、身長2メートルを越える左腕・今西(3年=広陵)など、個性の光る中継ぎ陣も後ろで控えている。少ないチャンスをしっかりと捕まえなければ、勝利はない。

法大戦では打撃陣が“打線”となり、着実に得点を重ねることに成功した立大。山田(コ1=大阪桐蔭)、宮﨑(コ1=大阪桐蔭)、柴田(社1=札幌第一)等の若い攻撃力もさることながら、江藤(済4=東海大菅生)、三井(コ3=大阪桐蔭)など昨年から出場している選手たちも調子を上げてきている。慶大戦・明大戦とホームベースから遠のいていた打撃陣だったが、今や彼らの目前に雲はかかっていない。つながる打線が投手陣を救い、チームを勝利へ導いていく。


最速150キロの速球が武器の本格派左腕・早川。昨年度主将・小島からエースの座を受け継ぎ、神宮で躍動する(撮影・桑原由佳)


法大に勝利したとはいえ、今季優勝が厳しいことに変わりはない。だが、残り2カードをどのように戦うかによって、今後の未来は大きく変化する。立ち止まっている暇はない。「せっかく戦うのに思い切りやらないと後悔する」(田中誠)。進み続けた先に笑顔が待っているのか、それはまだ分からない。ただ、前進しなければ夢に手が届くことはないというのも事実だ。果たして、藤野立教は池袋でパレードを開催できるのか。命運は、彼らの手の中にある。
(5月9日・文/合田拓斗)