関東大学女子選手権(トーナメント)2戦目は日女体大と対戦した。2部リーグに所属する格下の相手だが、前半は攻撃のリズムをつかみ切れずに接戦を繰り広げ、リードされる場面も。それでも堅実なディフェンスで失点を最小限に抑えると、第3クオーター(Q)の後半から徐々に点差を広げていく。そして最後はF細貝野乃花(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)がスリーポイントを次々に決める猛攻を見せ、早大は71-52で勝利を手にした。

 先制に成功した第1Qだが、それ以降一進一退の攻防が続き、「単発のシュートになってしまって点数に繋がらなかった」(C中田珠未、スポ4=東京・明星学園)というように、なかなか点差を広げることができない。わずかにリードしていた第1Q終了間際、相手にフリースローを与え、逆転される。だが直後にF澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)がパスカットから素早いレイアップシュートを決め、15―14と1点リードして第1Qを終えた。続く第2Qは開始直後に逆転されると、序盤の4分間は1点も入れられない苦しい展開に。しかしオフェンスが思うように機能しない中でも、中田とC大原沙織(スポ2=東京成徳)の高身長コンビを中心とした確実なディフェンスで点差を最大でも7点に抑える。第2クオーター開始4分、中田がフリースローを冷静に沈めて点差を縮めると、さらに立て続けに2本ゴール下でのセカンドショットを決める。そして前半終了2分前、またも中田のシュートで逆転に成功。28―25で試合を折り返した。


勝負どころでシュートを決めた中田

 第3Qも前半はフリースローなどで徐々に点差を詰められ、一時同点に追い付かれる。しかしそこからオフェンスリバウンドを粘り強く取り続け、相手ゴールの下でボールを支配してじわじわと点差を広げてみせた。第3Q終了時点でのスコアは48-37。11点のリードを得て始まった第4Qは、開始直後に中田が自身のシュートのリバウンドを押し込むかたちで得点を決めるが、相手も粘りを見せ、なかなか点差が開かない。勝負を決めたのは細貝による圧巻の連続得点。残り5分から計6本のシュートを決め、うち5本がスリーポイントという見事な働きで得点を量産し、早大を71-52で勝利へ導いた。


後半細貝の5本のスリーポイントでリードを広げた

 「リバウンド(を取ること)をずっと改善できなかったかなと思ったのと、オフェンスが良くなかった」(細貝)というように多くの課題に直面したこの試合。しかし、後半にはアウトサイドからのシュートを狙ったり、リバウンドを積極的に取ったりして前半の課題を徐々に修正してみせ、昨年の大会準優勝校として面目を保った。決勝まで連日の試合となるが、あと一歩のところで優勝を逃した昨年の雪辱を、持ち前の修正力を武器に果たしたいところだ。

(記事 町田華子、写真 瀧上恵利)

第53回関東大学女子選手権 5月8日(vs日女体大)
  1Q2Q3Q4Q合計
早大1513202371
日女体大 1411121552
◇早大スターティングメンバー◇
F#37 内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)
F#5 細貝野乃花(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
F#23 澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)
C#33 中田珠未(スポ4=東京・明星学園)
C#7 大原沙織(スポ2=東京成徳)
コメント

F細貝野乃花副将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)

――きょうは日女体大が相手でしたが、どのような作戦をもって臨まれましたか

相手のことよりも、自分たちがやってきたことを表現しようと思って臨みました。きょうが5連戦の初日なのでここで勢いをつけないとあしたに繋がらないなという話をしていました。ですが、きょうは出だしがあまりにも良くなかったなと思います。

――きょうの試合全体を振り返っていかがですか

40分間通してリバウンド(を取ること)をずっと改善できなかったかなと思ったのと、オフェンスが良くなかったですね。オフェンスを改善することがあしたの課題だと思います。

――前半は苦しい展開が続きましたが、どのような意識で戦っていたのですか

個人的には絶対チャンスが回ってくると思っていたので、そこまで焦っていなかったです。チャンスが来るまで最後まで気持ちを切らさずに我慢できたのは良かったと思います。ですがあのように苦しい場面が続くと、強いチームになればなるほど畳み掛けられて逆転されると思います。競っているところで自分たちのバスケができるかできないかで変わってくると思います。とりあえずきょうはあまり良くなかったです。

――後半は持ち直すことができました。その要因は何ですか

きょうのシュートタッチは良かったです。最初はリズムが掴めませんでした。後半はみんなが良いパスをくれたから自分のリズムでシュートを打つことができたし、入るだろうなと思っていました。それが前半からできたら良かったなと思います。

――細貝さん自身は5本のスリーポイントが決まりました。ご自身の調子はいかがですか

本当にシュートタッチが今良いです。あしたも1試合40分間通してシュートを決められるように頑張りたいです。

――あしたから連戦が続きますが、意気込みをお願いします

あした勝たないと総当たりのリーグにも入れなくなってしまうので、とりあえずあしたしっかりと勝ちたいです。トーナメントは優勝しなければいけないけれど、インカレまでの通過点だと思っているので、自分たちがきょうだめだった点を修正して自分たちのバスケで勝ち切りたいです。自分たちがシーズンインしてから今までやってきたことを出して優勝したいと思います。

C中田珠未(スポ4=東京・明星学園)

――日女体大に対してどのような対策を練っていましたか

自分たちは1戦目で相手に結構速攻を出されてしまって、やりたいことをやられてしまったっていう反省がありました。それに日女体大はトランジションが結構早いチームなので、ブレイクを出されないように、逆に自分たちのほうがスピードはあるからっていう話も試合前にあったので、自分たちがもっと走るバスケを積極的にやっていこうという感じです。

――試合内容を振り返っていかがですか

自分もそうですが、結構前半はみんなシュートを落としてしまって、それなのにリバウンドで繋げることができなくて、単発のシュートになって点数に繋がらなかったです。一方相手にはセカンドチャンスでやられてしまう場面があり、自分たちのリズムとしては良くない入りをしてしまって、それが結構前半続いてしまったことが競ってしまった原因かなと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

合宿から戻ってきたばかりで2、3回しか早稲田で合わせられなくて、みんなと合わないという難しさを感じる部分はありました。言い訳にしてはいけないですけど万全に準備するというのは合宿があったのでやっぱり厳しくて、その中で今出せることを出し切らないといけないし、4年生だし、自分がもっと引っ張らないといけないのにそれが上手くできなかったなという反省はあります。

――早稲田で合わせるのが難しかったのは具体的にどういったところですか

バスケットのルールがチームによって色々違うと思うのですが、代表で1か月くらいやってきたことが、早稲田では全部一緒というわけではないので、代表と早稲田のギャップを自分の中で消化しきれなかったなという感じです。

――代表合宿に参加して手ごたえを感じている部分はありますか

当たりの強さとか早稲田では学べないこともたくさんあります。代表だとみんなレベルが高くて学生も一人なので食らいつく感じです。早稲田では引っ張っていく立場なのでそれを自分のものにして早稲田に戻ってきた時に表現するのが自分の今の役割だし、自分に今できることだと思うので、そうしていきたいと思います。

――前半苦戦した要因は

自分たちの走るバスケっていうのができなかったことと、シュートが入らなかった時にリバウンドで繋げなかったことですね。シュートを打ちっぱなしになってしまって、戻るのが遅れて点数をとられてしまいました。でもそういう中でも失点は前半25点に抑えられたのでディフェンスは悪くなかったのですが、自分たちのオフェンスの流れが良くなかったなと思います。

――後半持ち直した要因は

点数を離すタイミングが前半もいくつかありましたが離しきれなかったので、今ここで離すぞっていう声かけが監督の方からありました。あと、前半は中に中にという感じでアウトサイドのシュートを狙えていなかったので、後半に野乃花(細貝、スポ4=愛媛・聖カタリナ女)のシュートがあったように、スリーを狙っていって入ったところから点数が離れ始めたし、1回入ったところで自分たちも結構フラストレーションが消えたというか、良くない雰囲気を打破できたかなと思います。

――第2クオーターの後半ではご自身の連続シュートで逆転しましたがいかがでしたか

第1クオーターは単発のシュートになってしまってリバウンドに入れないという場面が多かったので、大原(沙織・スポ2=東京成徳)とリバウンドに入ろうねっていうコミュニケーションをとりました。自分たちは大きいので飛び込めば絶対取れるから、そこから流れを作ろうということで、第2クオーターは自分も大原も積極的にリバウンドに入れて、味方が落としたシュートも拾って決めることができたから、リズムに乗れた部分があるかなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

まだトーナメントなので、1戦1戦しっかりやっていかないと終わってしまうので、勝ち切ることを目標に頑張ります。