本戦6日目を迎えた関東学生トーナメント(春関)。この日慶大日吉キャンパステニスコートでは清水映里(スポ3=埼玉・山村学園)が女子シングルス準決勝に、下地奈緒副将(社3=沖縄尚学)・吉岡希紗(スポ1=三重・四日市商)組が女子ダブルス準々決勝に出場した。下地・吉岡組は持ち味を発揮できずにストレート負けを喫しベスト8で敗退。この結果により、早大の女子ダブルスは全ペアが敗退となった。慶大の平田歩と対戦した清水は3時間にも及ぶ死闘の末にフルセットまでもつれたを勝ち切り、決勝進出を果たした!

★清水が接戦を制し、初の決勝進出!(女子シングルス)


慶大の平田との死闘を制した清水

 女子シングルス準決勝に早大のエース清水が登場。決勝進出を懸けて慶大の平田歩(2年)と対戦した。平田は昨年の全日本学生選手権でシングルスベスト4に入った実力者で、3月に東伏見で行われた練習試合では清水を大差で破ったという嫌な相手。清水は、「(平田は)自分から打ち込んでくるタイプなので、我慢強くやっていこう」と意識して試合に臨んだ。ゲームは序盤から激しいストローク戦となり、一進一退の攻防が続く。ファーストセットはほぼ互角のままタイブレークに突入するが、ここで清水が集中力を発揮し、先にセットを奪った。しかし、一転してセカンドセットは平田のペースに。相手のフラットで深く食い込むストロークに押され、まさかの0-6でこのセットを落とした。それでも、「そこまで引きずらずにファイナルに入れたのがよかった」(清水)と振り返るように、この日の清水はここで崩れなかった。ファイナルセットもいきなりブレークを許すが、すぐにブレークバックし流れを渡さない。サービスゲームでは現在好調だというサーブでポイントを重ね、リターンゲームでは「自分から攻めるよりも相手にミスをさせよう」(清水)と我慢強くラリーをつなげ、ブレークの機会をうかがった。そして6-5で迎えた第12ゲーム、清水は粘り強くボールを返し続けて相手のミスを誘い、最後も長いラリー戦の末に平田のショットがアウトとなりゲームセット。勝利の瞬間、清水はホッとしたような表情で応援に向かってガッツポーズを見せた。接戦を制し、初の春関決勝進出を決めた清水が春の女王の座を懸けて争う相手は佐藤南帆(慶大1年)。ここまで圧倒的な力を見せつけ勝ち上がってきたスーパールーキーを退け、チームにタイトルを持ち帰ることはできるか。「ホームなので応援の力も借りて、会場全てを味方にして頑張りたい」(清水)と意気込みは十分だ。

★持ち味を発揮できず、悔しいベスト8(女子ダブルス)


準々決勝でストレート負けを喫した下地・吉岡組

 女子ダブルスで唯一勝ち残っていた下地・吉岡組。チームの期待を背負って臨んだ準々決勝は、悔しい結果となった。前日は吉岡が後ろでつないで下地が前で決めるという得意なパターンがハマっていたが、この日はなかなか思うようにポイントを奪えない。「自分たちより先に相手にやられてしまった」(吉岡)と振り返るように、対策を講じてきた相手に得意な形を封じられ、序盤から劣勢に立たされた。ファーストセットを3-6で落とすと、セカンドセットでも立ち上がりから3ゲームを連取される苦しい展開に。なんとか流れを変えたい下地・吉岡組だったが、攻め急ぐあまりかえってミスが続き、そのままリードを広げられた。早大と同じ関東大学リーグ1部校である山学大のペアにストレート負けを喫し、これで早大勢は全ペアが敗退。今大会は最高成績がベスト8と学生女王・早大にとっては物足りない結果となった。一方でベスト4には亜大から2組、慶大から1組とライバル校は着々と実力をつけてきている。下地が、「チームを引っ張る立場になって、もっと危機感を持たないといけないと実感した」と語ったように、ダブルスで実績が豊富だった2選手が抜けた新体制では、『勝てるダブルス』を1ペアでも多くつくり上げることが重要だろう。試合後、「一番の課題は気持ちの面」(下地)、「いつでもいいプレーができるように、強気でいければ」(吉岡)とそろってメンタル面を課題に挙げた下地・吉岡組。結成から2カ月あまりで春関ベスト8は十分立派だが、決して満足はしていない。夏に向けて練習を重ね、どれだけペアとして成熟した姿を見せられるか。早大女子ダブルスの真骨頂はまだまだこれからだ。

(記事、写真 松澤勇人)





清水映里が準決勝へ!ダブルスは4組が8強入りを決める(5/06)

結果

女子シングルス
▽準決勝
◯清水映里 [7-6(5)、0-6、7-5] 平田歩(慶大)


女子ダブルス
▽準々決勝
●下地奈緒・吉岡希紗 [1-6、3-6] 安部有紗・鈴木沙也伽(筑波大)


コメント

清水映里(スポ3=埼玉・山村学園)

――平田歩選手(慶大2年)とはこれまで対戦経験はありましたか

3月の練習試合でホームコートで負けてて。なのできょうはチャレンジャーの気持ちで臨みました。

――どんな対策を考えていましたか

アグレッシブにいきたいと思っても平田さんは自分から打ち込んでくるタイプなので、我慢強くやって攻めていけるところは攻めようと考えてました。

――ファーストセットを振り返って

2-3からずっとキープキープで、しっかりキープしながら我慢強くできたと思います。

――セカンドセットを振り返って

私の集中力が欠けたのと相手のプレーがすごくよかったのであっさり取られちゃったんですけど、逆に切り替えも早くできたのでそこまで引きずらずにファイナルに入れたと思います。

――ファイナルセットは一段と集中力が増した印象です

団体戦みたいなたくさんの応援をしてくださったのと、あとは一回ブレークされてもすぐに切り替えられたのでそんなに気持ちが落ちることなくできたと思います。キープすることは絶対だなと思ってたんですけど、今大会サーブが好調でサービスゲームには自信を持って入れました。5-5の0-30の時はさすがに焦ったんですけど、自分から攻めるよりも相手にミスさせようとやることを決めて、そしたら相手も外に外に攻めてミスをしてくれたので、きょうは我慢強くいけてよかったと思います。

――春関は初めての決勝進出です

うれしいです!今大会は優勝を目標にしているんですけど、その上で勝てばいいと思うんじゃなくて内容面でも一歩攻めていきたいというのがあって、ここまでは勝ち上がるにつれてそれができていると思います。

――決勝の相手は佐藤南帆(慶大1年)です

すごく強い選手で、当たりたかった選手なので楽しみな部分もありつつ、でもチャレンジャー精神でいきたいと思います。あしたホームなので、応援の力も借りて、全てを味方にして頑張りたいと思います!

下地奈緒(社3=沖縄尚学)・吉岡希紗(スポ1=三重・四日市商)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

下地 昨日よかった分、差が出てしまって、自分たちにとっても早稲田にとっても残念な試合になってしまったかなと思います。でもここが最後じゃないので、早慶戦、インカレもありますし、反省して次に生かさないといけないなと思いました。

吉岡 自分たちより先に相手にやられてしまって流れがつかめなかったので、もっとやれることはあったかなと思います。

――得意な形に持っていけない場面が多かったと思いますが

下地 封じられるとは思ってたんですけど、思っていた以上に相手がよかったかなと思います。

――特にサービスゲームでしょうか

下地 うまくいつもの得意な形でサービスゲームが取れなくて、そこで引いてしまったのもあって。今思えばセカンド入るときにいろいろ順番を変えればよかったかなと思うんですけど、その勇気も出なかったという感じです。

――これで今大会の試合は終わってしまったと思いますが、大会全体を振り返っていかがですか

下地 今年は私も引っ張らないといけないと思う中で、早稲田でダブルスはベスト8が最高で、毎年言ってるんですけど危機感を持ってやらなきゃだと思います。上級生としてよりそれを実感しました。全体として見つかった課題を克服していかないといけないと思います。

吉岡 そんなに緊張しないタイプだったんですけど、今回は緊張してしまって思うようなプレーができない部分もあって、もっと自分に自信をつけてやっていきたいと思います。

――下地選手は後輩とのペアは初めてだったと思いますが、これまでと変わったところはありますか

高校の時は後輩と組んでいたのでそんなに大変ではないんですけど、引っ張っていくだけではダメでもっと吉岡と一緒にプレーしていく感じまで持っていかなきゃいけないなと思います。

――このペアリングはいつから練習していたのですか

下地 1年生が練習参加してからなので、3月くらいですかね。

――ペアを組んでからここまで振り返っていかがですか

下地 期待していただいていると思うんですけどそれに応えられていなくて、でも最初よりかなりよくなっているとは思うので、これからもっと伸びていけるペアかなと思います。

吉岡 ずっと引っ張ってもらっているので、もっと自分からも提案していけたらもっとよくなるかなと思います。

――課題はどんなところになりますか

下地 たくさんあるよね(笑)。一番はきょうの試合でも出たように気持ちの面かなと思います。技術面は負けてないし、もっと練習を積めば大丈夫だと思うので、やっぱり気持ちを強く持たないといけないなと思いました。

吉岡 いいときはすごくいいプレーができるんですけど、それがいつでもできるようにしないといけないと思うので、やっぱり気持ちかなと思います。強気でいければもっと自分たちのペースで進められるとおもいます。

――来週には早慶戦があります。今後への意気込みをお願いします。

下地 ホームで自分が選手としての自覚を持って迎える早慶戦は初めてで、上級生として早稲田を引っ張らないといけない立場だと思うので、まだオーダーは分からないんですけど、選手としてでも応援でも頑張りたいと思います。

吉岡 1年生なので何事にもチャレンジャーの気持ちで、ノンプレッシャーで思い切って頑張りたいと思います!