前節ゴールを決めきることができず、初黒星を喫した慶大は今季から関東大学サッカーリーグ2部に昇格した産能大と対戦した。今節は1トップに立石修也(経3・慶應義塾湘南藤沢)を起用した。前半は引いて守る形となり、26分にFKからの野村京平(総4・國學院久我山)シュートなど攻め入るシーンもあったが得点を決めきれず0対0で前半を折り返す。後半に入ってからは徐々に慶大ペースに。そして78分、佐藤海徳(政4・桐光学園)のスルーパスを受けた福本拓海(環4・済美)が冷静に決め待望の先制点を挙げる。勢いに乗った慶大は84分にゴール付近に飛んだロングクロスを野村がヘディングで返すと、八田和己(総4・桐蔭学園)が決め追加点。後半ロスタイムにCKから立て続けにシュートを受け失点をするが、そのまま逃げ切り試合終了、勝利で前節の負けの流れを断ち切った。終了間際、セットプレーからの失点と課題はあるものの、勝ちという確かな結果で前節からの悪い流れを1試合で断ち切り、次の試合へ弾みをつけた。

2019/05/05(日)11:30ko @日体大グラウンド

【スコア】
慶應義塾大学2-1産業能率大学

【得点者】
1-0 78分 福本拓海(慶應義塾大学)
2-0 84分 八田和己(慶應義塾大学)
2-1 90+3分 吉田伊吹(産業能率大学)

◇慶大出場選手
GK田原智司(環3・静岡学園)
DF沼崎和弥(商4・暁星)
DF酒井綜一郎(政2・慶應義塾)
DF野村京平(総4・國學院久我山)
MF八田和己(総4・桐蔭学園)
MF落合祥也(商4・横浜FCユース)
MF佐藤海徳(政4・桐光学園)
MF橋本健人(総2・横浜FCユース)
MF福本拓海(環4・済美)→88分松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)
MF山田盛央(総4・藤枝東)→64分田村祐二朗(環1・藤枝東)
FW立石修也(経3・慶應義塾湘南藤沢)→53分ピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)

前半始めは相手にボールを回される展開となりサイドプレイヤーである橋本健人(総2・横浜FCユース)、佐藤海徳が引いて守る滑り出しとなった。攻撃に転じたい慶大は16分、左サイドを駆け上がる橋本がPA内で立石にパスをしシュートに持ち込むもクロスバーの上で先制とはならず。


1トップで起用された立石

すると20分に絶好の位置でFKを相手に与えピンチを迎えるも八田和己がうまくクリアをし失点を防いだ。対して慶大も26分に得たFKを佐藤海徳が蹴り、フリーで受けた野村京平がシュートを放つも枠に収まらず。さらに34分、味方クリアから抜け出した福本がラストパスを出すものの通らない。守備陣は組織的なブロック、球際の詰めの強さで失点を許さないが、速攻を仕掛けようとする攻撃陣は高めのディフェンスラインを引く産能大に対してオフサイドを多く取られてしまい、流れを呼び込むことができずスコアレスで前半を折り返した。

後半に入ると慶大は調子を取り戻し指導権を握り始める。前半に体を張って相手に圧をかけていた立石に代えてピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)を投入した。56分にはショートコーナーからのワンツーパスで抜け出した佐藤がPA内で倒されるもののPKの笛は鳴らず。勢いづく慶大は63分、佐藤からのクロスをフリーの山田盛央(総4・藤枝東)がヘディングで合わせ決定機を作り出すが枠に入らず惜しくもゴールとはならなかった。その後の相手の攻撃の時間帯をDFを中心とした守備陣が守りきると、78分に佐藤の中盤からのスルーパスを受けた福本が抜けだし、キーパーとの1対1を冷静に決め待望の先制点。


先制点を決める福本

第2節以来の先制点で勢いづいた慶大は続く84分、酒井綜一郎(政2・慶應義塾)による右サイドからのフライ性のクロスを野村が相手キーパーとの競り合いに勝ち、ヘディングでゴール前にこぼれた球を八田が押し込み追加点、勝利をぐっと引き寄せた。

酒井は追加点の起点となるクロスを上げた。

その後90+3分にCKから立て続けにシュートを受け失点をするもののここで試合終了。ゴールデンウィークの3連戦を勝ちで締めて勝ち越し、令和初勝利となった。

ゴールデンウィーク3連戦を勝ちで締めた。

試合の間隔が短く体力的な疲れがある中で、前節の負けからの切り替えと身体面と精神面両方で真価が問われる試合だった。淺海監督が後半で投入した選手たちが役割を全うしてくれたと言うように、効果的な交代枠の使い方が後半に流れを呼び込んだ。試合の終盤まで得点できない難しい展開から勝ち点3をもぎ取ったのは今後のリーグ戦においても大きな収穫だろう。開幕から5試合で4勝1敗とスタートダッシュに成功した慶大。5試合で9得点と攻撃陣が結果を出していることが好調を維持している要因だろう。監督も色々な選手がシュートを打てていてると評価している。

多くの選手がシュートを放っている。

攻撃陣だけではなく守備陣の献身的なプレーもチームに勢いを与えている。前半の苦しい展開を守りきったことで後半の攻勢につながったことを考えると守備も今回の勝利に不可欠なものだった。

守護神田原智司(環3・静岡学園)の活躍も大きい。

攻撃にも参加をし、目標とする走り抜くサッカーを’有言実行’している。ただ監督と主将が口を揃えて終了直前のコーナーキックからの失点を課題に挙げていた。 その課題を乗り越えて荒鷲軍団がより強くなることに期待したい。

(記事:室留裕介 写真:東修司)

淺海友峰監督

――試合を振り返って

全体的に頑張ってはいるのですけど最後のセットプレーの失点だったりこういう疲れがある試合だからこそ締めなきゃいけないところで締まっていなかったり正直不安が残る試合でした。

――前節からの精神的な切り替えは
負けた以上に完敗だったのですけど、でも内容としては決して悪いわけではなかったのでいい部分は伸ばして、課題は克服しようという話で学生、選手もそこをよくわかってくれたかなと思います。

――前半攻めきれなかったと思うのですが後半はどのように切り替えましたか
展開的にこうなるだろうなというのがあって、産能大も同じシステムで、前から来るということがわかっていたのでこういう展開になるんじゃないかなとは思っていました。それで後半途中から間が空く時間が出ると思って、前半をうまく無失点で終えてくれたことが良かったです。後半の入り方としては、言っていた狙いをしっかりとやってくれたかなと思います。

――後半に入って交代枠を使って攻撃を切り替えた点は
前半での立石の役割は、彼の一番いいところはファイト出来るのと体を張れるというところで、前線からそれをやってくれと言っていて、後半になって後からじわじわと効いてきたのかなと思います。そこで交代選手がうまく役割を全うしてくれたかなと思います。

――次戦に向けて
課題は明確になっているので、まず課題を克服したいということと、今いろんな選手がシュートを打てているのがいいと思うので良いところは伸ばしたいです。課題は克服して長所は伸ばしていきたいと思います。

佐藤海徳(政4・桐光学園)主将

――前節の負けから期間は短かったが、どのような準備をされたか

僕たちは終了間際と開始早々の失点してしまうことが多くて、それを改善しようと言っていたのと、セットプレーからの失点も多かったので、話し合ってそれの対策をしてきました。

――試合を振り返って
勝てたのは本当に良かったのですが、最後の失点もセットプレーですし、時間帯も終了間際ですし、そこをやろうとしていたのにできなかったのが悔やまれる試合でした。

――前半は守備に走る時間が長かったが、それを後半に入る際どのようにしていくことで2点取ることに繋がったのか
(前半は)相手のラインが高くて僕たちがオフサイドになってしまうことが多かったのですが、そこを改善するために斜めのランニングを増やすことと、ヘディングとかで負けていたのでそこを勝とうという話をしていました。

――次戦に向けて
今回もセットプレーのところと時間帯のところを改善できなかったので、そこを改善するのは4年生であったり僕なので、そこの声かけをやっていかなくてはいけないというのと、試合では複数得点取れているのでここは前向きに捉えてまた次回も勝ちたいなと思います。

福本拓海(環4・済美

――試合を振り返って

難しいのですが、自分としては結果を残せて、それが勝利につながってよかったなと思います。それが一番です。

――先制点を振り返って
前半は正直仕事をしていなくて体力が余っていた分、後半いつどうやって仕事をしようかなと考えていて、前線でピーダーがいたのですが、ピーダーとの関係はずっと意識していた部分でちゃんとその流れ玉を拾ってまた預けて走り込んでと、自分らしさが出せたかなと思います。

――今季のリーグ戦で攻撃陣が好調な要因は
好調ってほどではないのですが、入り込むというのを意識して走り込んでいるというのが一番じゃないですかね。

――次節に向けて
今回の試合が終わったので切り替えて、またいつも通り勝つためにしっかりと準備していきたいと思います。

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