◆2019東京六大学野球春季リーグ戦◆

5月5日 対法大 明治神宮球場

9回表が終わると、ベンチの熱は最高潮に達した

息をのむシーソーゲームを制し、タテジマの精鋭たちが遂に今季初勝ち点をもぎとった!初回から山田(コ1=大阪桐蔭)のツーランホームランで一挙2点を先制するも、3回に法大怒涛の6安打で3点を返されてしまう。1点を追う4回、2死満塁で笠井(済4=桐蔭学園)が四球を選び同点に持ち込むと、続く代打・鷲津(現4=世田谷学園)の適時安打で2人を生還させ勝ち越しに成功。しかし5回に法大・安本(4年=静岡)の5試合連続メモリアルアーチを浴び、再び5-5と振り出しに戻されてしまう。両者肩を並べて迎えた9回表、江藤(済4=東海大菅生)の安打を筆頭に一気4連打の猛攻を仕掛け、その後の中嶋(コ3=佼成学園)の二塁打で計4点をたたみかけた。裏でも中﨑(観3=立教新座)が三者凡退でピシャリと決めて、昨季王者相手に9-5で2日連続勝利を収めた。

初回から快音を響かせると、山田は自身の描いた放物線を見守った

奮迅”王・山田が先制2ラン

獅子奮迅の活躍を見せる18歳の勢いはとどまるところを知らない。初回、リードオフマンの宮﨑(コ1=大阪桐蔭)が法大先発・三浦銀二(2年=福岡大大濠)を前にセカンドゴロに倒れる。続く江藤が中前二塁打で出塁するも、3番に構える柴田(社1=札幌一)の打線はつながらなかった。二死二塁、危機的な状況でかすかに見えるチャンスを打ちとったのは、前日に引き続き4番を任せられた山田だった。打席に立つと、エース右腕の4球目を寸分の狂いなくジャストミート。ぐんぐんの伸びた打球は晴れた青空にアーチを描き、あっという間に左中間スタンドへ吸い込まれた。試合後、背番号23は「最高でした、出来すぎですけど」とチャーミングな笑顔のなかに、どこか芯のある冷静さを感じた。

 

打線爆発!9回に繋いだ心のリレー

それぞれの思いが起爆剤となって一挙4点を量産した最終回。出だし得点は5-5、「誰かが出ないと点が入らない、なんとか自分が出るという気持ち」で副将・江藤が打席に入った。口火を切って捉えた打球は中前安打。続く柴田が「気持ちで打った」左翼前安打で出塁し一死一、三塁の好機を作る。「執念出して、最後は気持ちで」外角に集められた球をなんとか捉えた山田の3弾目は、法大の守備を崩して勝ち越しの1点を呼び込んだ。それでもまだ猛攻は終わらない。「1点じゃダメだ」と続く三井(コ3=大阪桐蔭)も左翼前におかわり適時打を打ち込み有言実行の2点目を獲得。「前がリードしてくれていたので、緊張はなかった」中嶋がシメの適時二塁打を放ってさらに2点を追加し、終わってみると4点差で法大を突き放していた。最終回にすべてをかけた男たちが生んだ、打線大爆発の見事なリレーだった。

「優勝がほぼなくなった状況で切り替えて2連勝することは本当に難しい。気持ちを切らさずできたのはすごいことだと思います」と江藤が言うように、苦しい中でようやく掴み取った勝ち点1。試合後、選手たちは笑顔を交えつつ「嬉しいです」と開口一番に素直な気持ちを語ってくれた。依然優勝が厳しい状況には変わりないが、残り2カードも気持ちを切らさず勝利を掴み取ってくれるだろう。神宮で躍動する立教健児には、「悔しい」より「嬉しい」の言葉が似合っている。

(5月5日・𠮷岡麻綾)

 

♦コメント♦

溝口監督(90年度卒=湘南)

昨日も今日も活躍した選手が個々にいますが、チーム一丸となって勝てました。(空き週は)劣勢になっても自分たちで跳ね返せる雰囲気づくりをしました。グラウンド内での駆け足をちゃんとすることや、全力疾走などを4年生中心に行いました。(早大戦に向けて)優勝は難しいので、残り2カード。早大戦でこの戦いでできたことを更にしっかり行って勝ちにいきたいです。

 

先制のホームを踏み9回には安打を放った#5江藤

2連勝できたので最高にうれしいです。(9回、同点の場面での打席について)宮﨑が出れなかったのでなんとか自分が出るという気持ちで打席に立ちました。(今季初勝ち点については)優勝がほぼなくなった状況で切り替えて2連勝することは本当に難しい。自分でも難しいと思っていました。気持ちを切らさず2連勝できたことは凄いことだと思います。早大戦も2連勝できるように頑張っていきたいです。

5番手として登板し最終回を三者凡退で抑えた#15中﨑

大学入る時に神宮で1個勝つっていうのが1つの目標だったので、その1つの目標を達成できたのがすごく嬉しいです。今まで誠也さんに頼っていたので、今日負けてまた月曜日に伸びてしまったら、誠也さんに負担かかってしまうので、今日どうしても勝ちきりたかったです。勝ちきれて良かったです。(8回は全て三振)狙いに行って、三振が取れたっていう場面もありました。最後の2死二塁の時は狙って三振を取りに行けたので、自分で三振奪うということは、自分の中でも1つの長所だと思うのでこれからも磨いていきたいです。(早大戦に向けて)この勢いのまま投手陣全員でなんとか打者陣の得点を守り切って、また連勝して勝ち点あげることができるように頑張ります。

適時打を含む2安打で完全復活した#9三井

明治、慶應で負けてきた悔しさをぶつけられた試合かなと思います。チーム一丸となって勝った試合なのですごく嬉しかったです。(最終回の適時打について)投手陣頑張ってくれてたのでなんとか打ってやろうという気持ちでいきました。

9回、勝ち越しにつながる安打を放った#20柴田

そこまでの4打席は合っていたのですが、結果が出なくて。最後はエンドランのサインが出てとにかく強く振ろうって思ったので結果的には良かったかなと思います。最後はとにかく勝ちたいっていう思いで打席に入ったので、気持ちで打ったと思います。

9回、ダメ押しの適時二塁打を放った#7中嶋

今日はチームの雰囲気も良くて逆転できたのは嬉しかったです。「打破」というスローガンが体現できたと思います。今日は狙い球を絞って自分のスイングができるように心がけていました。(最後の二塁打について)緊張はなかったです。追加点取れたらいいかなというくらいで打席に入りました。

先制の本塁打を含む4安打の大活躍をみせた#23山田

あんなに打てると思ってなかったです。(本塁打について)最高でした。出来過ぎですけど、一番いい結果になりました。執念を出して、最後は気持ちで打つしかないです。来週もこの流れに乗って勝てたらいいと思っています。