連敗は許されない。前節筑波大に今年度初の敗北を喫したチームにとって、なんとしても白星が欲しい状況の中、幕を開けた今試合。前半はいくつかの決定機を迎えるも決めきることができず、迎えた後半、主将の一撃でゴールをこじ開けた。勢いづいたチームはさらに1点を追加し2-0で勝利。11日の天皇杯予選決勝へ向け、弾みのつく結果となった。

 特に注意したい立ち上がり。「いつも以上に集中して入ることができた」(常本)。序盤のミスが敗戦につながってしまった前試合の反省を生かし、快調なスタートを切る。相手にカウンターを仕掛けられそうになる場面でも、すぐさま攻撃の芽を摘み取り、決定機を与えず。攻撃面ではサイドからのクロスや、FW陣のドリブルからチャンスが生まれるも得点にはつながらなかった。

 0-0で迎えた後半。9分に右サイドのスローインからボールを受けた佐藤亮が、ドリブルで持ち込んで先制点を奪取。さらに、24分には前線からのプレスで相手DF陣のミスを誘い、追加点が生まれる。決めたのはまたしても主将、佐藤亮。「偶然というよりは必然的に誘い込んだ」と語るように相手のバックパスを見逃さなかった。後半になっても守備陣の集中力は途切れることなく、2-0のまま試合終了。昨年度リーグ覇者・早大の撃破に成功した。

 今試合2得点の活躍を見せた佐藤亮。リーグ戦ではこれで5得点目となる。「キャプテンとして結果でチームを引っ張るのが目標」と語り、その目標は着実に達成されつつある。「自分がとる点はみんながつないでくれたものの最後の仕上げ」と周りへの感謝も忘れない。ここぞの場面で決める勝負強さはそれと直結しているのだろう。

 11日に控える東京都トーナメント決勝戦では、勝てば5年ぶりの天皇杯出場が決まる。相手はまたしても早大。佐藤亮、常本の2人の攻守の要が「誰が出ても同じサッカーをできるのが明治の良さ」と語るように、選手層の厚さも魅力の一つ。大舞台へ向け、再び実力を見せつける。

[市瀬義高]

試合後のコメント
栗田大輔監督
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「とても大事な試合という位置付けの中で、きちっとゼロで抑えて勝てたということがすごく大きかったです。チームとしても2週連続で早大と当たるということで、新しい選手もずっと積み重ねてきたことが出て、勝利という結果につながったことはすごく大きかったと思います」

――これまでの試合とは違う布陣でした。

 「誰が出ても自信を持って送り出せるのが明治の強みなので、そこの中でメンバーを変えて勝てたというのは良かったです」

佐藤亮

――好調が続いています。

 「キャプテンとして、結果でチームを引っ張れるような存在になることが今年一年の目標でもあるので、自分が試合を決めきれているということはこれからも続けていきたいですし、一つ自分の自信になっていると思います」

――気が早いかもしれないですが、得点王も見えてきたのでは。

 「それは最後に結果として付いてくるものだと思うので、今は1試合1試合勝つために自分が点を取ることだけを考えています。1人のサッカー選手、FWとしても目指さなければいけないところだとは思うんですけど、まずはチームが勝つための得点を取ることが最優先だと思います」