文・写真=鈴木栄一

相手の対策に動じることなく「積極的に攻めた」

チャンピオンシップのセミファイナル第1戦、アルバルク東京は敵地に乗り込んで琉球ゴールデンキングスのに67-57と競り勝った。この試合、A東京の馬場雄大は14得点5リバウンド5アシストと攻守にわたる活躍で勝利に貢献している。

大方の予想通りとはいえ、激しいディフェンスによる守り合いを制することができた理由を馬場は「我慢の差」と振り返る。「点数が伸びないことは分かっていました。リバウンド、ルーズボールで取られてしまった部分がありましたけど、最後まで我慢強く戦えました」

冒頭で触れたようにオールラウンダーとしての本領を発揮した自身のプレーには、「相手がピック&ロールに対して最初アンダーで守ってきて、そこからオーバーに変えてきたことへの状況判断がすぐさまできなかった。そこの対処は明日に繋げられるところです。そしてターンオーバーがあまりなくてゲームをうまく展開できたのは良かったです」と総括。攻撃の仕掛け役として多くのボールタッチをしながら、ターンオーバーを1に抑えられたことに手応えを得ている。

この試合、馬場は最後に琉球のファウルゲームがあったにせよファウルを受けた数が8つと多かった。これは持ち味であるドライブでゴール下まで攻めることができていたからこそ。

馬場のピック&ロールに対して、ドライブ封じを第一にアウトサイドシュートは打たれても仕方ないと、相手が引いて対処することがここに来て増えている。それでも馬場は、ここで思い切り良く外角シュートを打つだけでなく、相手の嫌がるアタックをやり続けることも重視する。「アンダーで来るのは、相手が賭けに出てくるようなもの。そこで自分が受け身になる必要はないので、そこをアドバンテージに変えられるように積極的に攻めた結果です」と本人が語るように、この強気の攻めが相手のファウルを多く誘発することに繋がった。

「最後の重要な場面でうまく表現できている」

現在、A東京は田中大貴がシーズン終盤に負ったハムストリングの故障から復帰しているが、まだ万全のコンディションではない。代わって先発に据えられた馬場が攻撃の生命線であるピック&ロールを展開し、攻撃をクリエイトする状況で、プレーオフに入ってからパフォーマンスは向上している。

「今シーズン、ルカがずっと我慢して使ってくれ、毎試合学んできました。それが最後の重要な場面でうまく表現できているので続けていきたいです。今は良い形で他の選手にボールを配給できています。前は相手のディフェンスを見て何をしようかだったのが、今はこちらから仕掛けることができています」

クォーターファイナルの新潟アルビレックスBB戦に続き、今回もA東京は接戦をモノにした。昨シーズンからA東京でプレーしている馬場にとって、これでチャンピオンシップは通算8戦全勝と無敗記録が続いている。

このことを聞くと、「ルカの言うことを遂行できたら本当に負けることはないです。遂行率が低かったら負けに繋がるので、求めるバスケをしっかりできればこの記録に伸ばしていけます」と自分たちのバスケットボールに確固たる自信を見せる。

そして指揮官の求めるバスケットボールをしっかり遂行するためには、馬場が今の調子を維持することが重要となってくる。