グループ予選3戦目は大分三好ヴァイセアドラーと対戦。2セットを連取させたものの、3、4セットを取り返し同点に。第5セットは先にマッチポイントを握られたが、粘りのバレーで凌ぎ逆転。セットカウント3-2でV1チームから金星を挙げた。◆5・1~…

 グループ予選3戦目は大分三好ヴァイセアドラーと対戦。2セットを連取させたものの、3、4セットを取り返し同点に。第5セットは先にマッチポイントを握られたが、粘りのバレーで凌ぎ逆転。セットカウント3-2でV1チームから金星を挙げた。

5・1~5・6 第68回黒鷲旗全日本選抜大会(丸善インテックアリーナ大阪)

5・3 大分三好ヴァイセアドラー戦(丸善インテックアリーナ大阪)

明大3{22-25、23―25、25―17、25―21、19-17}2大分三好ヴァイセアドラー

<スターティングメンバー>(ローテーション順)

S鈴木浩大(政経4=山形中央)、OH(アウトサイドヒッター)鎌田佳朗(法4=東亜学園)、MB安井恒介(政経1=尼崎市立尼崎)、OP池田颯太(営3=松本国際)、OH小松一哉主将(政経4=雄物川)、MB三輪大将(政経2=高川学園)、Li鳴尾空海(商2=習志野)、Li瀧田大輔(商3=洛南)

 スタメン起用に応えてみせた。「セッターを変えて攻撃のリズムを変えたかった」(鈴木康時監督)。今季スタメン出場のなかった鈴木をスタメンに。その起用に応えるように鈴木はライトを中心にサイドを生かしたトス回しを披露。「久しぶりだった」(池田)。2年前の秋季リーグ戦で池田がベストスコアラー賞を受賞した時を彷彿させるかのように、ライトから得点を量産。さらに周りも呼応するかのようにレフト、センター陣も奮起し、攻撃が噛み合った。「いつでも出られるように準備している」(鈴木)。生命線であるセンター線のマークが厳しい中で、新たな攻撃パターンを手に入れることができたのは大きな収穫だ。

 終盤に粘り強く戦えた。第5セット、池田がシャットアウトされ、11―13と追い込まれる。それでも池田が再び上がってきたトスをエースの意地で決めて1点差に。さらに三輪がクイックを決め土壇場で追いついた。「本来の明大のバレーができた」(小松)。その後も相手にマッチポイントも握られるが、拾ってつなぐバレーで相手に食らいつき、S上林直澄(法3=東亜学園)のブロックポイントで勝ち越しに成功。最後は粘り強い守りから相手のスパイクミスを誘い、19-17で逆転勝ちを収めた。

 意味ある大会となった。黒鷲旗では明大らしい拾ってつなぐバレーがようやく見られた。その根底にあったのが「バレーを楽しむこと」(小松)。しかし春季リーグ戦では勝ちを意識するあまり大切なことを忘れてしまっていた。「忘れていたものを思い出せた」(小松)。残り春季リーグ戦3試合では、見ていて楽しくなれる明大バレーが見られそうだ。

[大西健太]

試合後のコメントはスペックNo.1にて掲載致します。