バッターボックスに入り攻撃姿勢を取る伊藤。東大2回戦では2本の本塁打を放った

令和最初の神宮を制すのは、暗雲の打破を狙う立大か昨季王者の法大か。今戦で折り返しを迎えた立大の現在の成績は1勝4敗勝率2割。優勝を目指してきたタテジマの選手にとっては厳しい状況には変わりはないが、勝ち点を挙げなんとかチームを再奮させたいカードだ。

オレンジの特大スラッガー集団に警戒したい。今季法大が挑んだ2カードのうち、放った本塁打の数は既に9本と目をみはる。選手ごとの内訳を見てみても伊藤(4年=中京大中京)、宇草(4年=常総学院)、福田(4年=大阪桐蔭)、毛利(4年=愛工大名電)、安本(4年=静岡)と特定の選手に集中しているわけではないのが特徴だ。特に安本に際しては5試合を終えて3本、打率は.389をマーク。田中誠(コ4=大阪桐蔭)率いる立大投手陣には、強力打線を奪三振に抑え出塁させない力はもちろんであるが、逆に「打たせて取る」力を発揮しつつ対抗していくことが期待される。

投手に目を向けても、2年目を迎える法大エース投手・三浦にはやはり注意が必要だろう。昨季の防御率は1.99で投手成績は2位に浮上。U-18侍ジャパンとして活躍した高校時代から、入学後も失速することなくエース街道を駆け抜けている。開幕戦投手を務めた東大1回戦では7回1安打無失点8奪三振。中継ぎとしての登板が多かった昨年の経験を生かしつつ、今季は先発としての起用が多くなってくるだろう。明大2回戦で見せつけた重厚な4年生打線をはじめ、山田(コ1=大阪桐蔭)、柴田(社1=札幌一)宮﨑(コ1=大阪桐蔭)の1年生トリオに今戦も期待したい。加えて2番が予想される宮慎(コ3=市立船橋)のチャンスメイクなどと噛み合わせ、一点一点をもぎ取って欲しい。


マウンドから送球する三浦。ストレートは最速150キキロを誇る


明大戦終了後、「(これからは)秋の優勝に向けたスタートとなる。自分たちの今の実力を踏まえた上で、勝つためにできることを考えて全力でぶつかりたい」と溝口監督(98年度卒=湘南)はコメントした。春の優勝が遠のいた今、秋に向けてどのような戦い方を見せてくれるのか。令和一発目の挑戦がはじまる。
(5月3日・文/𠮷岡麻綾)

今回は福田主将と平元選手にインタビューさせていただきました!
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