SUPER GT第2戦の公式予選が3日、富士スピードウェイで行なわれ、GT500クラスでは「ニスモGT-R」の松田次生&ロニー・クインタレッリが2戦連続ポールポジション獲得を決めた。GT300クラスはKONDOレーシングの平峰一貴&サッシャ・フェネストラズが首位で、GT-Rはダブルポール。

ゴールデンウイーク恒例の富士スピードウェイ戦、予選日は好天に恵まれた。午前中に実施された公式練習に続き、クラス別2段階ノックアウト方式予選は午後2時30分にスタート。GT500クラス15台、GT300クラス29台の出走で、今回は長距離500km戦のため第3ドライバーを登録している陣営もGT300クラスには見られる。

GT500クラスの#36 au TOM'S LC500(タイヤはブリヂストン=BS)は中嶋一貴がWECベルギー戦との日程重複により今回欠場、関口雄飛のパートナーは宮田莉朋が務める。これに伴い、通常は宮田が乗っているGT300クラスの#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(ダンロップ=DL)にはD. ファーンバッハーが起用され、エースの吉本大樹と組む。

SUPER GTでは第2戦から獲得総ドライバーズポイント連動のウエイトハンデが機能し始める。開幕戦岡山でポイントゲットしたマシンはポイント×2kgのハンデを搭載しての臨戦だ(第6戦まで×2kgの原則)。ただ、今季の開幕戦は荒天により途中で打ち切り終了、決勝レースのポイントは規定により半分とされたため、今回のハンデは両クラスとも最大(優勝車)でも20kgにとどまっている。例年の第2戦に比べればウエイトハンデの影響が少ないなかでの戦いということになる。

GT500クラスではニスモチームが走らせる#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/ミシュラン=MI)が開幕2戦連続ポールを決めた。松田がQ1を突破し、Q2ではクインタレッリがニューレコードとなる1分26秒871のスーパーアタックを「ミスなく」決めて圧巻のポールゲット。午後の予選になって、タイヤのラバーが路面に入ることによる路面状況の良化が進みタイム次元が上がったなかでも、この日唯一となる26秒台だった。

開幕戦ではポール発進から決勝2位だった#23 GT-R、今回のハンデはポールの1点+決勝2位のハーフポイント7.5点の計8.5点の2倍である17kg。クインタレッリは「これくらいならギリギリセーフ、影響はほとんどないと思う」。それでも「26秒台が出たのにはビックリ」だったそうだ。

タイム次元が上がった午後の路面状況では実質ぶっつけ本番に近い状態で、Q2のほぼ一発勝負のアタックに臨むに際しクインタレッリは、Q1を走った松田に1コーナー(TGRコーナー)のブレーキングポイントはどこまでいったらいいかなどを訊いたという。「次生を信じて1コーナーの奥まで行ってクルマがとまった瞬間に、『ヨシッ!』と思いましたね」。

Q2の前に自らのインフォメーションをもってエンジニアと相談し、セットアップを少し変えたという松田にとっても「良い連携が取れた予選でした」。クルマやタイヤの感触がいいのはもちろんだが、なにより戦い方に好感触を抱いて決勝に臨むニスモチーム。昨年も勝っている富士500km戦で今季初勝利を目指す。

予選2位はレクサス勢最上位の#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N. キャシディ/BS)。3位は#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹&J. ロシター/BS)で、4位にホンダ最上位の#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀&中嶋大祐/ヨコハマ=YH)。予選結果による現時点のグリッド上位2列は、マシンもタイヤも3つのメイクスが混在する状況で、しかもマシン×タイヤで同じ組み合わせが存在しない。レースに向けては興味深い配置となっている。

予選5位は#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(H. コバライネン&中山雄一/BS)、6位は#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大&B. バゲット/BS)。開幕戦優勝の#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀&伊沢拓也/BS)はQ2進出ならず、10位だった(GT500のQ2進出枠は8台)。

GT300クラスでは近藤真彦監督率いるKONDOレーシングのGT3仕様GT-R、#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴&S. フェネストラズ/YH)がポールポジションを獲得した。今季は全日本F3にも参戦、速さを見せている1999年生まれのフランス国籍ドライバー、19歳のフェネストラズがQ1を通過し、近年GT300クラスで存在感を高めている27歳の実力者・平峰がQ2でポール獲得を決めている。

KONDOレーシングは今季から従来のGT500クラスと並行してGT300クラスにも挑戦を開始した。車名が示す通り、日産自動車大学校とのコラボプロジェクトでもあり、近藤真彦監督にとっては早くも嬉しい結果がひとつ実ったことになる。決勝でさらに大きな果実を得られるか、注目が集まるところだ。

GT300クラスの予選2~6位は以下の通り。2~3位にはマザーシャシー(MC)車が入ったが、GT3仕様GT-Rが1-4-5、コース相性がいいのかもしれない。

2位 #25 HOPPY 86 MC(松井孝允&佐藤公哉&土屋武士/YH)
3位 #5 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号(坂口夏月&平木湧也&玉中哲二/YH)
4位 #11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸&安田裕信/DL)
5位 #360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行&田中篤&柴田優作/YH)
6位 #4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/YH)

両クラスともドライバー交代を伴うピットストップ2回以上というルール下での混走実施となる110周、500kmの決勝レースは明日(4日)の午後2時30分にパレードラップ開始予定だ。

GT500クラスのポールを獲得した#23 GT-R。《撮影 益田和久》

GT500クラスのポールを獲得した#23 GT-R。《撮影 益田和久》

こちらはGT300クラスのポール獲得車、#56 GT-R。《撮影 益田和久》

こちらはGT300クラスのポール獲得車、#56 GT-R。《撮影 益田和久》

GT300予選首位のKONDOレーシング、左からフェネストラズ、近藤真彦監督、平峰。《撮影 益田和久》

GT300予選首位のKONDOレーシング、左からフェネストラズ、近藤真彦監督、平峰。《撮影 益田和久》

GT500クラス予選2位の#37 LC500。《撮影 益田和久》

GT500クラス予選2位の#37 LC500。《撮影 益田和久》

GT500クラス予選3位の#12 GT-R。《撮影 益田和久》

GT500クラス予選3位の#12 GT-R。《撮影 益田和久》

GT500クラス予選4位の#16 NSX。《撮影 益田和久》

GT500クラス予選4位の#16 NSX。《撮影 益田和久》

GT500クラス予選5位の#39 LC500。《撮影 益田和久》

GT500クラス予選5位の#39 LC500。《撮影 益田和久》

GT300クラス予選2位の#25 HOPPY 86 MC。《撮影 益田和久》

GT300クラス予選2位の#25 HOPPY 86 MC。《撮影 益田和久》

GT300クラス予選3位の#5 MC86 マッハ号。《撮影 益田和久》

GT300クラス予選3位の#5 MC86 マッハ号。《撮影 益田和久》

GT300クラス予選4位の#11 GT-R。《撮影 益田和久》

GT300クラス予選4位の#11 GT-R。《撮影 益田和久》

GT300クラス予選5位の#360 GT-R。《撮影 益田和久》

GT300クラス予選5位の#360 GT-R。《撮影 益田和久》

GT300クラス予選6位の#4 メルセデス。《撮影 益田和久》

GT300クラス予選6位の#4 メルセデス。《撮影 益田和久》

最低2度のピットストップが義務付けられるため、いつも以上にピット作業が重要になる。《撮影 益田和久》

最低2度のピットストップが義務付けられるため、いつも以上にピット作業が重要になる。《撮影 益田和久》

ピットウォークは大盛況。決勝日も多くの観衆が富士を訪れるだろう。《撮影 遠藤俊幸》

ピットウォークは大盛況。決勝日も多くの観衆が富士を訪れるだろう。《撮影 遠藤俊幸》