きのうの大金星から一夜明けた大会2日目。早大はセットカウント3-1(24-26、25-21、28-26、25-23)でV1リーグの豊田合成トレフェルサを破り、大学勢では9年ぶりとなる黒鷲旗全日本男女選抜(黒鷲旗)でベスト8入りを果たした。

 1セット目、村山豪(スポ3=東京・駿台学園)のクイックや大塚達宣(スポ1=京都・洛南)の3枚ブロックを弾き飛ばすスパイクを決めるも、相手チームの安定したレシーブからの攻撃もあり1点を追う展開が続く。24-24と同点の場面で、大塚の相手チームのコート脇までボールを追いかける気持ちの入ったプレーが出るも僅差でこのセットを落とす。迎えた2セット目。1セット目と同様に点の取り合いが続く。しかし17-17の同点で宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)のサービスエースが決まると、相手のミスもあり逆転に成功。さらにセッターポジションの中村駿介(スポ3=大阪・大塚)が意表を突くスパイクで点を決め会場を沸かす。最後は武藤鉄也副将(東京・東亜学園)のクイックが決まり、25-21でセットを取り返した。


クイックが絶好調だった武藤副将

 3セット目。「自分の入ったコースがうまくはまった」村本涼平(法4=京都・洛南)と振り返るよう、昨年リベロを経験したレフトの村本らのスパイクレシーブやブロックの機能で守備からの攻撃も盛んになり、連続得点の場面が増える。また相手チームのメンバーチェンジが目立ったが「相手選手に個別対応をするということをミーティングで話した」(吉田伸アナリスト、スポ4=東京・調布南)という言葉通り崩されることなく試合を進めていく。堀江友裕主将(スポ4=和歌山・開智)のナイスレシーブから大塚がブロックアウトで点を決めるなどの好プレーもあり28-26の接戦を早大がものにした。この流れのまま取り切りたい第4セットだったが序盤、5連続失点を許してしまう。ところがすぐさま村山のクイックやサービスエースで反撃。17点目にはこの試合ではあまり見られなかったラリーで、選手たちが何度もボールを拾い上げての1点が入る。このセット、活躍が光る宮浦が2本連続でスパイクを決めるなどして、リードを守り迎えたマッチポイント。すかさず豊田合成がタイムアウトを挟む。追い上げを見せるも最後はスパイクがネットにかかり試合終了。その瞬間、笑顔で選手達が抱き合うとともに、早大応援ベンチが歓声に包まれた。


きょうサービスエースを決めた村山(左)と中村

 企業相手に連勝を収めた早大。「成長を感じられた2試合だった」(武藤鉄也副将、スポ4=東京・東亜学園)と振り返るよう、チームの状況は上向きだ。これまで通り、攻めのバレーをすれば勝利はついてくるだろう。まずはあすの富士通カワサキレッドスピリッツ戦を勝ち取り予選1位通過を目指す。

(記事 飯塚茜、写真 松谷果林、友野開登)

セットカウント早大324-26
25-21
28-26
25-231豊田合成トレフェルサスタメンレフト 村本涼平(法4=京都・洛南)
レフト 大塚達宣(スポ1=京都・洛南)
センター 武藤鉄也(スポ4=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ3=東京・駿台学園)
ライト 宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)
セッター 中村駿介(スポ3=大阪・大塚)
リベロ 堀江友裕(スポ4=和歌山・開智)

コメント

松井泰二監督(平三人卒=千葉・八千代)

--今の率直なお気持ち

本当に選手は頑張ったと思います。

-きょうの試合の勝因

ひとつはやはり自分たちのやって来たことを全部出すということを徹底できたこととVリーグ(のチーム)だからといってひるまず自分たちがひとつになって攻める姿勢、スキルがとても出たからではないかと思います。

--春季リーグ戦よりも多く監督が選手に声をかけていらっしゃっている印象を受けました

私の中でもきのう勝てたので疲労困憊の中で少しでも良い判断が出来るようにアドバイスはちょっと多めにしました。

--あすへの意気込み

きょうと同じようにあすも相手がどうこうではなくてしっかり早稲田らしい、そして今までやってきたことをしっかり出していきたいと思います。

堀江友裕主将(スポ4=和歌山・開智)

--2連勝となった今のお気持ち

勝ちに来て2試合勝てたので嬉しいです。

-レセプションの調子がとてもいい印象を受けましたがご自身のプレーについて

大塚(達宣、スポ1=京都・洛南)も狙われることは想定していたのでフローターであればみんなでやるということを意識していました。でも最後自分が崩れてしまったんですけどチーム全体としてもレセプションアタックの決定率が高かったのでそれが勝因に繋がったかなと思います。

--チームの雰囲気もとても良い印象を受けました

きのう勝って良い自信になったと思うしきのうの夜とかも自分たちが悪いところも見つめ直してきょう臨めたので過信せずに良い状態になったのではないかと思います

--チームが未完成であると監督がおっしゃっていたにも関わらずV1のチームに2連勝できた要因は

やはりいつも攻めの姿勢を大学相手にしなければいけないのですが(黒鷲旗で)格上相手にもこのように攻めた結果良いプレーが出てこのようにチームにいい流れが来ているのかなと思います。

--明日への意気込み

V2のチームとはなりますが一位通過することに意味があると思うのでしっかり休んであすは1試合目ですがまた良い状態できのうよりきょう、きょうよりあすという気持ちで頑張りたいと思います。

--最後に何か伝えたいことはありますか

応援に来てください!

武藤鉄也副将(スポ4=東京・東亜学園)

--きのうに引き続き勝利を収めましたが、今のお気持ちはいかがですか

きのうに続いて企業の方に勝利できたということはこのチームにとって成長を感じられた2試合だっと思うので、これに満足せずあすも一つ一つのプレーを大事にして頑張りたいです。

--1セット目を先取されてしまいましたが、どのように切り替えて2セット目に臨みましたか

1セットは接戦で落としてしまったんですけどやってること自体は悪くなくて向こうよりいい数字が出ていたので、そこは焦らずサーブで攻めてレセプションアタックを頑張ろうと思いました。2セット目以降はそこが良くできました。

--毎セットクイックが決まっていましたが、ご自身のプレーについていかがですか

相手がリードブロックだったので駿介(中村、スポ3=大阪・大塚)もそこは自信を持ってクイックを使えていました。早稲田のチーム自体がクイックが1番の武器だと思うので、そこは自分も自覚を持って軸になれるような攻撃を大会を通してやっていきたいです。

--2連勝ですがチームの雰囲気はいかがでしょうか

きのう勝って浮かれてた部分もちょっとはあると思うんですけど(笑)そこは監督をはじめスタッフの方々や僕ら4年生がしっかり引き締めるというか、今できていると思うんですけどここで勝つだけが目的ではないということを明確にしています。きょう勝てましたけどあすもやることは変わらないのでしっかりやっていきたいです。

--最後にあすの富士通カワサキレッドスピリッツ戦への意気込みをお願いします

あすはこの2試合でやってきたことが出せれば勝てると思うのでまたより良いバレーができるようにこの後ケアや相手の対策をして試合に臨みたいです。

村本涼平(法4=京都・洛南)

--勝利おめでとうございます

ありがとうございます。内容的にも昨日よりいい試合ができて、とても良かったです。

--どのような点が良かったのでしょうか

データをまだしっかり見れていないのでわかりませんが、やっている感覚ではレセプションからの攻撃がすごく良かったです。きのうは相手のブロックが高かったということもあって、ブロックに抑えられる場面が多かったですが、きょうはこっちの攻撃がかなり通っていたかなと思いました。逆に向こうのサーブレシーブもすごく安定していたので、サイドアウトが続いていたという感じですよね。ブレークはあまりできませんでした。

--今回の試合では、大学のリーグ戦などで対戦した選手がたくさん出場していました

昨年も大学で活躍されていて代表に選ばれていたような選手たちが1つのチームになっていて、Vリーグですし、やっぱりいいチームになっているなと感じました。相手のことはそこまで意識していないですが、やっぱりやっていてすごく(プレーが)堅くて、安定していましたね。

--きょうのご自身の調子は

きのうはフルセット戦って、どれだけ回復できていたかなということは分からないですが、自分がやっている感覚ではきのうより動けていたなと感じました。4セット目になると結構足も止まってしまって、からだがきつくなってきたので、もっとトレーニングを積んでいかないとな、と思いました。

--相手は頻繁にメンバーチェンジをしていましたが、その対応については

個別対応をしているという感じでした。例えばオポジットの選手が変わったら、今までのデータを使ってどこのコースが多いなどといったことをベンチから指示を受けて対応していくというかたちで。今回の試合は、データと自分たちのプレーがうまくかみ合った部分が結構あって、ディフェンスの面がよく機能したかなと思います。

--スパイクレシーブがかなり上がっている印象がありました

きょねんリベロをやっていたこともあって、今年からセンターバックの位置に入ってることにまだ慣れていなくて、これまで(スパイクレシーブを)あまり上げられていなかったです。調子が上がってこないというか、上げている感覚がなかったというか。ですが、きょうは自分の入っているところとコースがマッチしたというか、うまくはまったかなと思いました。久しぶりにディグしてるなという感覚がありました。

--悔しいかたちでセットを落としたあと、接戦を勝ちきれた要因は何でしょうか

セットを取られても、あまりダメージはなかったです。気にすることもなくて5セットでどうにか戦おうということで。1セット目である程度相手のデータやきょうの調子が把握できましたし、2セット目から気持ちを切り替えてうまく対応できたかなと思います。きょうは、自分たちが先にミスをしなかったことがすごく良かったです。競ったセットも相手のミスで最終的に取れたというのが多かったですよね。自分たちの力でセットを取れればそれに越したことはないですが、今回は相手のミスに助けられました。

--あすに向けて

きのうときょうでみんなかなり疲労が溜まっているというのはあると思います。ですが、相手が変わっても自分たちのやることは変わらないので、自分たちの目指すバレーボールをやるだけです。疲れている中でどれだけそこに近づけるかということを頑張りたいと思っています。

吉田伸アナリスト(スポ4=東京・調布南)

--きょうの試合はいかがですか

ミーティングで話し合ったとおりに選手たちがプレーできたこととしっかり試合の中で対応できたことが勝利につながったと思います。

-きょうはどのようなことを意識した戦術を立てたのですか

相手に応じて自分たちのバレーを変えるというよりかはしっかり自分たちの軸を持ってサーブレシーブからの切り返しわリーグを通じて徹底しているので黒鷲旗でもそこを大事にしていこうということを意識しました。

--メンバーチェンジが多い中、しっかり対応できている印象を受けましたがその点について

相手に応じて個別対応をするということをしっかりミーティングをして話してきたので誰が出て来てもその選手の特徴をしっかり選手全員が把握していたことがしっかり対応できたことにつながったと思います。

--あすのチームの印象を教えてください

富士通(カワサキレッドスピリッツ)さんはきょうの試合でもそうですが一度流れに乗ると怖いチームなのでしっかり自分たちの学生らしさを生かして受け身に回らずあすも攻めていきたいと思います。

寺石周防主務(政経4=埼玉・早大本庄)

--V1相手に2連勝ですが今のお気持ちはいかがですか

きのう一回勝ってきょうより気が引き締まったというかまた良い意味でしっかり切り替えてきょうの試合に臨めて良い結果になったので良かったです。

-どのような気持ちで試合に臨みましたか

また全然タイプが違うきのうよりもちょっとブロックが少ないけれどまだやったことのある一年目の選手も多かったりしたので対応しやすい部分もあったのですがしっかり対策をして臨めたので良かったです。

--主務としてどのようにチームに貢献したいとお考えですか

試合の時は一番チームの近くに入れるので掛けられる言葉とか声とかしっかり考えていきたいです。

--あすへの意気込み

あすも企業のチームで強いチームになるのですが2連勝の結果を忘れてあす修正する部分は修正して力を出せるように頑張ります。

村山豪(スポ3=東京・駿台学園)

--きのうに引き続いてVリーグの強豪を破りましたが

格上相手にセットカウント3ー1で勝てたことは、正直驚いています。

--きのうのインタビューで調子が良くないと言われましたが、きょうの調子はどうでしたか

今大会調子が良くなくて、きょうも調子があまり良くなかったです。きょうはきのうと同様で前半の入りがあまり良くなくて、自分自身あまりリズムにのれなくて。きょうみたいに前半サーブが入らなかったので調子はあまり良くなかったです。

--前半からサーブを何本か決められていましたが

前半は1本か2本決めました、サーブミスが多かったです。

--決勝トーナメント進出を決めましたが、あした以降の意気込みをお願いします

あした以降も自分達より格上の相手になるので、きょうみたいにしっかりと自分達のバレーをして、格上相手でも勝つという意欲を持って臨みたいと思います。

宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)

--昨日に引き続き勝利を収めました。今の気持ちを教えて下さい

率直にうれしい気持ちでいっぱいです。

--第1セットはとられてしまいましたが、どのように立て直しましたか

第1セットはとられたんですけど、セットスポーツなのでそれを引きずらずに次のセットという感じで、昨日も1セット目とったんですけど2セット目とられたという展開だったので、切り替えて2セット目に臨むことができました。

--きょうの試合ではサービスエースをきめて試合の流れをつくっていました。ご自身で振り返っていかがですか

きょうは自分もサービスエースをとることができましたし、きょうは全体的にサーブがよかったと思います。

--中盤スパイクが決まりにくくなってしまっているように見えました。ご自身で振り返っていかがですか

相手のミドルに引っ掛けられるという場面が多かったので、そこは工夫してやっていかなければいけないなと思います。

--あしたは富士通カワサキレッドスピリッツとの対戦です。意気込みをお願いします

あしたもしっかり一試合に集中して、自分たちの100パーセント出して、勝ってグループ戦をしっかり3勝で終えられるように頑張りたいと思います。

中村駿介(スポ3=大阪・大塚)

--きのうの勝利から、どのようにきょうの試合に臨まれましたか

きのうは攻撃がバタバタしてしまったんですけど、きょうは修正するべきポイントを修正したことが勝利に繋がったのかなと思います。

--修正したポイントとはどのようなところでしょうか

相手のサーブからの1本で切るということを意識していました。それを数字でいうと60パーセントくらいになったので、そこが良かったと思います。

--きょうトスを上げるにあたり、意識したことはありますか

マークに付く前の方々が背の高い方ばかりだったので、それをどう外していくかを意識しました。真ん中を多く使って、サイドを楽にするということを考えてやっていたんですけど有効だったと思います。

--その意識が功を奏し、左右を広く使った攻撃も威力を発揮していました

1本目が(左右に)寄った時に相手が意識していることが分かったので、1本1本大切に上げました。

--きょうは2本のスパイクも決めていらっしゃいましたが、ご自身のプレーについてはいかがですか

ずっとトスを上げているので、たまには打ちたいな、と。

--少し狙っていましたか

だいぶ狙って打っていました。

--クイックやパイプの連携は昨日に比べていかがでしたか

きのうに比べては全然合っていたと思います。

--あすは一位通過をかけて富士通との対戦になります。意気込みをお願いします

相手はまた格上のチームになるので、学生らしいプレーで勝ちたいと思います。

大塚達宣(スポ1=京都・洛南)

--きょうの試合を振り返っていただけますか

きょうは昨日と比べて最初から自分が思うようにプレーができたので、そこは昨日と比べて積極的にプレーできたので良かったと思います。

--きょうの試合では自分らしいプレーをしたいとおっしゃっていましたが、試合全体を通して自分らしいプレーをできたと感じていますか

思い切ってやることによってこういう上のレベルの相手に通用するのかしないのかというのがわかると思うので、そういう意味ではいい勉強になっているなと思います。

--中盤、セッターと合わないシーンも何度か見られましたが、終盤に向けてどのように立て直しましたか

合わないときは試合の流れもあるのであるとは思いますが、そのなかでも焦ることなく試合は長いこと続くものだと思うので、そのうち合うときはくると思うし、合わなかったときは何がいつもと違うかというところだけしっかりとして、あとは焦らずいつも通りしっかりとやろうと思っていました。

--4セット目のマッチポイントを大塚選手が決められましたが、あのプレーを振り返っていただけますか

ラリーが長く続いていたのでここで決めたら大きいし止められたら点差も縮まるし厳しかったので、ここでなんとかして決めようと思ったので決まってよかったです。

--明日の富士通戦への意気込みをお願いします

富士通さんもVリーグのチームですし簡単には勝たせてくれないと思うので、明日も自分たちがやることをしっかりとやってそのあと結果として勝ちが結びついたらいいと思うので、明日も自分たちがまずやることをしっかりやっていけたらなと思います。