満開の桜が咲き誇るきょう、ついに春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)が開幕した。初戦の相手は専修大。昨年の春季リーグ戦では全勝優勝を飾った早大は王者としてのプレッシャーもあり、1セット目は硬さが残ってうまく試合を運ぶことが出来ない。しかし2セット、3セットと徐々に試合の主導権を握りセットカウント3-0(25-20、25-19,25-18)で初戦白星発進を決めた。

 第1セット、堀江友裕主将(スポ4=和歌山・開智)が「想像していたよりも上でしたね」。と振り返るほどの専大の力強いスパイクで試合の幕が上がる。早大は宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)の強烈なスパイクで対抗するもその後もなかなか勝ち越すことができない。ところが一進一退の攻防を繰り返し、7-9と2点リードされた場面。村山豪(スポ3=東京・駿台学園)がクイックを相手コートに鋭く打ち込んだ。ここから4連続得点を決めてブレークに成功。流れに乗ったように思われた早大だが大きく専大を引き離すことはできず、迎えたセット終盤。今年度の正セッター中村駿介(スポ3=大阪・大塚)が専大のみならず観客を翻弄させるトスフェイントを決めて何とか1セット目を先取した。


セッターとしてチームを回す中村

 第2セットでは試合の主導権を握りたい早大だったが1セット目同様、試合運びに硬さが出てしまう。しかし中盤、期待の新星・大塚達宣(スポ1=京都・洛南)が相手コートにスパイクを突き刺す。すると流れに乗った早大は武藤鉄也副将(スポ4=東京・東亜学園)のサービスエースなどで6点連続ポイントを獲得。このまま第2セットも連取。迎えた第3セット、序盤から村山のブロックなどで何度も連続得点を決める。一度も相手に逆転を許さないまま迎えたマッチポイント。宮浦の鋭いサービスエースが決まり、試合終了。見事ストレートで勝利を飾った。


力強いサーブを放つ武藤

 セッター、両サイドが変わるなど昨年とガラリとスターティングメンバ―が変わった堀江主将率いる新制早大バレーボール部。前半こそ硬さが残る試合運びとなったものの松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)が「やってきたことがきょうは出し切れたので素晴らしく良かった」と振り返るようにチームの状況は良い。そして昨年には春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)、東日本大学選手権(東日本インカレ)、秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)、全日本大学選手権(全日本インカレ)の4つのタイトルを獲得した大学バレーボールの王者に降りかかるプレッシャーは計り知れない。しかし一人一人がプレッシャーに打ち勝ち、春季リーグ戦で成長することを期待したい。

(記事 萩原怜那、写真 松谷果林、友野開登)

セットカウント
早大25-20
25-19
25-18
専修大
スタメン
レフト 村本涼平(法4=京都・洛南)
レフト 大塚達宣(スポ1=京都・洛南)
センター 武藤鉄也(スポ4=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ4=東京・駿台)
ライト 宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)
セッター 中村駿介(スポ3=大阪・大塚)
リベロ 堀江友裕(スポ4=和歌山・開智)
コメント

松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)

――チーム新体制としての初戦でしたがどのような気持ちで試合に臨みましたか

初戦ということで固くなるだろうなと思って入っていきました。1セット目は硬くなって自分たちが一生懸命練習してきたことを出せなくなることはわかっていましたがその中で緊張感がほぐれてきたらやってきたことがきょうは出しきれたので素晴らしく良かったはないかと思います

――昨年度からスタメンがガラリと変わりました。チームの状況はいかがですか

去年の両サイドとセッターが卒業したのですが、選手が考えているチームの方針は変わらないので選手が抜けたところで急激に落ちるということは想定していなかったです。入ったメンバーはとてもよく働いてくれました

――冬や合宿などの練習の成果は出せましたか

長い期間練習に励んできたのでその点では着実に力はついてきていると思います

――あしたへの意気込みをお願いします

力まずに出し切るということをあしたもできれば自ずと結果はついてくると思うのでそこは選手たちを期待したいと思います

堀江友裕主将(スポ4=和歌山・開智)

――ひざの調子はいかがですか

プレーしている分には全然問題ないです!

――久しぶりに試合に出てみて

久々のゲームだったので、最初硬かったですね。自分ではそんなに緊張しないだろうなと思っていたのですが、いざやってみたらあまりうまくいかなかったので「あ、緊張しているんだな」って思いました(笑)。

――きょうの試合について振り返っていただけますか

知っている選手も多かったので、特にミーティングでは困りませんでした。ですが、スパイクに打力があって、自分たちが思っていたより決められました。攻撃力は想像していたより上でしたね。あんなに決められる予定ではなかったので。サイドへのトスも速かったです。データが1年前くらいのものだったので。試合の序盤はそれでなかなか抜け出せなかったのかなと。点数的にも1セット目より2セット目、2セット目より3セット目という感じで開いていったので、それも大きかったかなと思います。

――リハビリについて教えていただけますか

動かずにレシーブ、とかできることはやってきました。まずは膝を完全に治すことが大事だと思っていたので。春リーグ(春季関東大学リーグ戦)もどうしようかなと迷っていたのですが、やってみたらリハビリの成果が結構良くて。結果的に出場することができました。チームがリハビリに専念できる環境を作ってくれて、迎え入れてくれたので僕的には非常にやりやすかったです。

――久しぶりの試合で、とても楽しんでいるように見えました

「楽しもう」と思って楽しんでいたら、プレーめちゃくちゃで。でもやっと3セット目ぐらいから目が開いたというか。「こういう感じだったな」ってカンが戻ってきました。半年以上試合に出ていなかったので、それはそうですよね(笑)。

――あすに向けて

やっぱり1戦1戦成長していくことが大事だと思っているので、きょう以上のプレーをできるようにしたいです。慶大さんは高さがあるので、そこは十分注意して、勝ちにいきます!

武藤鉄也副将(スポ4=東京・東亜学園)

――新体制としての初戦でしたが試合を振り返ってみて

去年全て勝っているということで正直プレッシャーは相当ありました。最初は硬かったとは思いますがしっかり雰囲気も作れていたし2セット目、3セット目からは自分たちらしいバレーができたなと思います

―コートキャプテンとしてどのような気持ちで試合に臨みましたか

堀江に基本的に任せるのではなくこの後代表などで堀江が抜ける可能性が出てくる中で自分も副キャプテンではなくキャプテンと同じ気持ちになって2人で四年生をまとめ、チームを引っ張るのが早稲田だと思うのでキャプテンというよりも最終学年として試合に臨みました

――ご自身のプレーを振り返ってみて

去年からセッターが変わって俊介が本当によく頑張ってくれたと思いますし、その中で自分がカバーできたと思いますし2セット目にも自分がブレ―クを取ることもできました。百点ではないですが初戦としては頑張れたのではないかと思います

――あしたへの意気込み

あしたは去年早慶戦で苦しめられた慶応なので自分たちがやってきたことを全て出せるように、また春リーグを通じて1つでも多く成長できるように出し切りたいと思います

村本涼平(法4=京都・洛南)

――久しぶりのサイドとしての出場でしたが、いかがでしたか

個人的にはサイドでスタメンで出るのが初めてだったので、少し不安はありました。ですが、全日本インカレ(全日本大学選手権)が終わってからは結構練習してきたので、思ったよりはできたかなと思っています。

――サーブレシーブについては

達宣(大塚、スポ1=京都・洛南)は初めてのスタメンで緊張していたと思うので、僕と堀江(友裕主将、スポ4=和歌山・開智)でなるべくキャッチして、大塚に気持ちよく打たせてあげよう、ということで。僕もあんまりスパイクで得点するタイプではなく、レシーブで貢献しないといけないので、基本的に2人でレシーブして、大塚を楽にさせてあげようと思っていました。堀江に(ボールが)いってくれると、全員攻撃に参加できるのでありがたいですけどね(笑)。

――サーブでのポイントが多かったように感じます

きょうは緊張していて、サーブは攻めたというより入れにいってしまいました。終盤はジャンプサーブ陣がかなり攻めにいっていたので、その点は良かったですね。ネットインも結構あって、ラッキーでしたね。

――久しぶりの専大戦でしたが

映像で確認して、簡単な対策はしていました。相手もミスを出してくれたので、僕たちもやりやすかった部分があります。

――今季の具体的な目標などを教えてください

チームが(卒業で)3人変わって新しくなったので、まずは自分たちの「こういうバレーを作っていこう」という形を作ってきたつもりです。毎年春は相手からサーブを受けて自分たちが切り返すレセプションアタックをしっかりやろうという目標をもってやっているので、まずはそれを確実にできるようにしたいです。

――あすの慶大戦に向けて

身長もありますし、ブロックがすごいと思うので、きょうよりもしっかりサーブを打って相手のサーブレシーブを崩すことからですね。そうすれば自分たちのペースでやっていけると思います。

村山豪(スポ3=東京・駿台学園)

―今日の試合を振り返って頂けますか―

今日は初戦ということで、自分が思っている通りのプレーが出来ないのが初戦だと思いますが、みんなが思い通りのプレーを初戦にしては出来ていたと思うので良かったなと思います。

―今季の初戦ということでプレー面や気持ちの面でいつもと違ったことはありましたか―

初戦なのでいいスタートを切りたいという思いはあるので、いつもより勝ちたいという思いは強いかなと思います。

―冬の期間、村山選手個人としてどのような練習をされましたか―

新しい代になって、まずは体力面の筋力トレーニングなどで今まで以上に筋力のアップだったり、技術面だったら自分はブロックの面を意識してやっていました。

―今日の試合を通して、クイックが良く決まっていた印象がありますが、ご自身ではどのように感じていますか―

去年いた小林先輩が引退して、新しい同期の中村ということで、冬の間に色々合わせてきたので、それが今日初戦でしっかり発揮出来たので良かったと思います。

―春季リーグの意気込みをお願いします―

今日いい形でスタートを切れたのは良かったですが、まだまだ試合は長いので一戦一戦全力でプレーしていきたいなと思います。

宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)

――サーブが昨年度より強くなったように感じました

自分の武器を増やすために、ジャンプサーブを試しています。

――この冬から春にかけてどのようなことに重点的に取り組んだのでしょうか

この冬はサーブもそうですし、体づくりも意識してきました。ウエイトトレーニングなどもしっかりやりました。

――きょうの試合で、その成果を感じられる部分はありましたか

そうですね、パワーがまたさらについたかなと思います。また、安定して同じパフォーマンスを発揮できているかなとも実感できるようになったので、それがこの冬のトレーニングの成果かなと思います。

――上級生になったことで、何か心境の変化などはありましたか

3年生、上級生になったので、これからはただ思いっきりやるだけではなく、チーム全体を見ていきたいです。試合に出ている後輩もいますし、後輩の負担を減らすためにもっと頑張っていきたいと思います。

――あすに向けて

きょうは初戦ということで硬かった部分もありましたが、あすは2戦目なので、きょうよりは良くなると思います。自分たちができることを全部出していけたらと思っています。

中村駿介(スポ3=大阪・大塚)

――新体制としてどのような気持ちで試合に臨みましたか

プレッシャーもありましたが、プレッシャーを考えずに楽しんでやろうと思って試合に臨みました

―正セッターとしての初戦でしたが、きょうの試合を振り返ってみてどう思われますか

1セット目は自分もチームも硬かったですが2、3セットにはとてもうまくチームを回せたと思います

――冬や合宿での成果は出せましたか

全部は出しきれていないですが自分なりには出せたと思います

――あしたへの意気込みをお願いします

まだリーグ2戦目なので硬い部分も出ると思いますが僕は自分らしく楽しくチームでやりたいと思います

大塚達宣(スポ1=京都・洛南)

―-今日の試合を振り返って頂けますか

今日の試合は初戦ということもあって、大学のユニホームを着てやらせてもらうことも初めてで緊張も凄いしていて、その中でも自分が緊張していることを分かって先輩方も凄いやりやすい環境を作ってくれて、そういうところは先輩に感謝しています

――大学生になって初めての試合だったと思いますが、高校までと違うことはありましたか

高校だと通用していたプレーが大学生相手だとフィジカル面であったりとか技術面であったりとか通用しないところが出てくると思うので、そこはこれから自分がもっと磨いていかないといけないなと思いました。特に高校生と大学生の差は体つきだと思うので、自分はまだまだ細いのでこれからもっとパワーを付けて、もっと大学で通用する選手にならないといけないなと思いました。

――大学に入って4年間でどのような選手になりたいですか

自分の将来の1番大きな目標というのは、全日本になって世界で活躍することなので、そういう選手に近づくためにフィジカル・スキル・メンタルなど全てのところをこの4年間で磨ける環境が早稲田だと思うので、この早稲田でどんどん自分を成長させていけたらなと思います。

――今日の試合ではスパイクが良く決まっていた印象を受けましたが、ご自身ではどのように感じていますか

1セット目は本当に緊張して空回りしたところもあって、それは先輩方も支えてくれて、徐々に上げていったらいいよみたいな感じだったので、自分も5セットマッチで3セット取ったら良くて、まだ2セット目3セット目と続く訳なので、あまり考え過ぎずに気楽に徐々に上げていければいいかなと思っていました。2セット目以降は自分らしいプレーもどんどん出てきたので、そういうところをこれからいっぱい出せるようにしていけたらなと思います。

――春季リーグの意気込みをお願いします

自分が1年生でこうやってコートに立たせてもらって求められているものというのは、思い切って自分が出せるプレーというのを全力で出すというのが、監督であったり先輩が求めているものだと思うので、まずは自分が思い切って全力でプレーをして、このメンバーで日本一を掴み取れるように、まずこの春季リーグで優勝できるように一戦一戦大事に頑張りたいと思います。