連敗を止めたい早大が臨んだ関東学生春季リーグ(春季リーグ)第4節。昨年の春季リーグで連勝を止められた日体大と対戦した。前半戦、3点差まで開かれる場面があったが早大は完全に流れをつかまれたわけではなく、1点ビハインドまで追いつき試合を折り返した。後半戦は完全に早大のペースになっていた。序盤は拮抗した展開ではあったが、早大のシュートが連続で決まり一時は3点をリード。早大側に勝利の2文字が浮かんだが、残り3分で日体大が追い上げを見せた。何とか粘り切り26-26と同点で試合を終えることができたが、白星を挙げたい早大にとってはやや悔しさが残る結果となった。

 「前半は点差をつけられたが、何とか堪えられた」とRB山本慶(スポ3=長野・屋代)が言うように、前半戦では日体大にリードを許す場面は多々あったが早大勢いが失われていったわけではなく、むしろまだまだ逆転のチャンスはあると思わされるようなポジティブな雰囲気で試合が行われていた。追いついては引き離されるという試合展開であったが、開始16分の山本の力強いシュートを皮切りに早大にエンジンがかかる。PV中村祐貴(スポ3=北海道・札幌西)やLW前田理玖(スポ3=福井・高志)のシュートが決まり同点に。オフェンスをカバーするようにDF岡本隼(商3=滋賀・彦根東)のディフェンスも光った。再び相手に力強いスピードのあるシュートを決められ引き離されるが、早大の立ち上がりは早くなっていた。チームのミスや、相手のこぼれ球を利用し山本が2得点を挙げ、残り1分となった場面での前田の得点によって1点ビハインドまで追いつく。何とか差を広げたまま後半に持ち込みたい日体大は前半戦終了間際まで攻撃を仕掛けてきたが、体を張った力強いディフェンスで相手の得点のチャンスを1点差を維持したまま試合を折り返すことができた。


早大の得点に貢献した山本

 後半戦のペースは完全に早大がつかんだ。序盤は前半戦同様、同点が続く展開であったが、後半戦開始14分には得点機会が多く訪れる。春季リーグ戦でやや調子が上がり切らずにいたRW清原秀介(商4=東京・早実)は切れのある右からのサイドシュートを決める。中村の意表を突いたシュートや、相手の得点にひるむことなく前田の速攻も決まり、会場は大いに盛り上がった。オフェンスだけでなく、GK羽諸大雅(スポ4=千葉・市川)のディフェンスも早大の士気を高めた。攻撃の手を緩めない日体大の力強いシュートも見切り何度もはじき返し、そのたびに得点機会を作り上げる。攻守ともに調子が上がり、25分を2点リードで迎えることができたワセダセブン。このままいけば勝てる。会場にいる誰もがそう思ったことだろう。しかし、残りの時間で「早打ちになってしまった」と荒木進監督(平5人卒=熊本市立商)が振り返るようにシュートを狙いに行っても球がぶれてしまいなかなか得点にまでもっていけない。日体大にその隙をつかれてしまいシュートを決められ、同点となってしまった。あとがなくなった早大は残り40秒という場面でタイムアウトを取り、集中して何とか逆転のチャンスを与えないまま粘り切り、引き分けへと持ち込んだ。


引き分けとなったが、勝ち点1を刻んだ

 連敗を2で止めることはできたが、最後まで一貫した攻めを体現できず、引き分けというかたちになってしまった。ワセダセブンにとって悔しい結果となったが、同時に早大のプレーの地盤が着実に築き上げられていることもアピールできた試合でもあった。次戦の相手は強豪、筑波大。春季リーグ戦で早大に立ちはだかる最も大きな壁だと言えるだろう。ひるむことなく早大らしさがあふれるプレーで、その壁を打ち破ってほしい限りだ。

(記事、写真 栗林真子)

関東学生春季リーグ
早大2614−15
12−11
26日体大
GK 羽諸大雅(スポ4=千葉・市川)
LW 前田理玖(スポ3=福井・高志)
LB 青沼健太(社2=千葉・昭和学院)
CB 宮國義志(社4=沖縄・浦添)
PV 中村祐貴(スポ3=北海道・札幌西)
RB 山本慶(スポ3=長野・屋代)
RW 清原秀介(商4=東京・早実)
コメント

荒木進監督 (平5人卒=熊本市立商)

――今回は引き分けという結果になりましたが、どのように受け止めていますか

正直に話すと勝てる試合だったなというところはありますね。向こうのチームのキャプテンがインフルエンザでいなかったというのがあったのに、うちが残り10分で2点差とかでリードしているときに、うまく時間を使えていなかったというのが痛かったなというふうに思います。

――今回の試合を通してここがよかったと思われる点はありましたか

バックチェック後はきちっとできていたし、日体大戦に合わせた普段の練習の時からの自分たちの中で決めごとというのを忠実に守ってきていたところですかね

――試合前に選手たちにどのような言葉をおかけしましたか

昨年、うちの(春リーグでの)連勝を止められたのが日体大だったので、逆にことしはうちが(相手の)連勝を止めなきゃいけないという話と、うちはディフェンスから追うチームなので立ち上がりからの10分を激しくいこうという話をしました。

――今回の試合に点数をつけるとしたら何点でしょうか

65点ですかね。まだまだ改善する余地もあるし、まだまだ集中力が切れてしまうところもあるし、あと少し1点の重みというのを痛感してやってもらいたいなと思います。あとはさっきも言ったように時間の使い方ですかね。早打ちになってしまっているところもあるので、そのあたりが気にかかるところではありますね。

――次戦への意気込みをお願いします

明日は筑波大戦で、戦力の違いというところはあるかもしれないけれど早大らしいハンドボールで勝ちを目指してやっていきたいと思います。

山本慶 (スポ3=長野・屋代)

――今回引き分けという結果になりました。今の気持ちをお願いします

最後のプレーでの自分のミスを考えると、あれをやらなければ勝てたんじゃないかと思って悔しいですけど、3連勝している日体大に同点で勝ち点1を得たのはチームとしては大きいかなと思います。

――チーム全体のプレーについてはいかがでしょうか

前半は点差をつけられたんですけど、何とか堪えられたし、後半もこっちが逆に2点差まで広げられたということを考えると、日体大に照準を合わせて練習してきたこと、オフェンスのプレーだとかディフェンスでどう守ろうとかは全体的にはできていたと思います。

――日体大戦に向けての対策はどのようなものでしたか

分析したときに日体大が速攻をしてくるということがわかっていたので、早めにディフェンスで当たって、シュートまでに勢いをつかせないようにしようということをやっていました。

――最後のタイムアウト中にはどのようなお話をされていましたか

残り時間が40秒ぐらいだったので時間を使ってやろうという話はしていたんですけど、空いていたので突っ込んでいっちゃいました。

――次戦への意気込みをお願いします

筑波大が強いということはもちろんわかっているので、きょう以上にチームに貢献できるように自分の役割を果たして体を張って頑張りたいと思います。