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エンビードも脱帽「彼らを尊敬している」

セブンティシクサーズとラプターズによる東カンファレンス・セミファイナル第1戦は、カワイ・レナードがプレーオフでのキャリアハイとなる45得点に加えて11リバウンド2アシスト2スティール1ブロックの活躍を見せ、ラプターズが108-95で勝利した。

ラプターズ史上、ビンス・カーター以来となるプレーオフの試合で40得点超えを果たしたレナードは「ここでの1年目から全力を尽くしてきたことの結果だけれど、自分はチームの成功のためにやっている」とコメント。29得点で勝利に貢献したパスカル・シアカムとのワンツーパンチについて聞かれると、彼は「自分たちはディフェンスに誇りを持っているんだ。守備に集中できれば、オフェンスもついてくる。今日の試合でも相手を100点未満に抑えらえた。NBAでこれを実行するのは大変なこと。今のようなプレーができているのは、守備によるところが大きい」と答えた。

レナードのコメントにもあるように、ラプターズはプレーオフ開幕後もディフェンスに関するスタッツでリーグ上位の数字を残している。100ポゼッションでの平均失点はリーグ2位の96.2点、被フィールドゴール成功率も同2位の38.9%、そして被3ポイントシュート成功率も同2位の30.6%で、対戦相手はこの牙城を崩せていない。

ラプターズ指揮官のニック・ナースは、攻守でチームを引っ張るレナードを「見ていて楽しい選手」と称えた。

「攻守共に、素晴らしいパフォーマンスだった。攻守両面での彼のプレーに満足している」

フィールドゴール18本中5本の16得点に抑えられたジョエル・エンビードは「相手のベストプレーヤー2人(レナードとシアカム)にやられた。自分は良いプレーができなかった。彼らを尊敬しているよ」と、負けを認めた。

まだシリーズは始まったばかりだが、ラプターズはホームでのシクサーズ戦で14連勝をマーク。また、2013-14シーズン以降のシクサーズ戦で22勝3敗と圧倒するなど、すこぶる相性が良い。第2戦もラプターズの守備に封じられるようなら、このシリーズは意外と早く勝敗が決してしまうかもしれない。