■「ATP500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月22~28日/クレーコート)27日の大会6日目、男子シングルス準決勝。第4シードの錦織圭(日本/日清食品)が第7シードのダニール・メド…

■「ATP500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月22~28日/クレーコート)

27日の大会6日目、男子シングルス準決勝。第4シードの錦織圭(日本/日清食品)が第7シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦。4-6、6-3、5-7で錦織が敗れ、決勝進出はならなかった。

この試合、錦織は第1セットを落としながらも、第2セットはプレーのレベルを上げ奪取。第3セットも第1ゲームでブレークしつつも中盤でブレークバックされ、最後は力尽きた。

大会公式サイトによると、錦織は大会を振り返り「今週はどの試合も良い試合でした、1試合目から内容が良く、今日(準決勝)の試合も内容は良かったので。どっちに転んでもおかしくない試合でしたし、もちろん勝てればベストでしたけど」と語った。

また、錦織は2月下旬から早期敗退が続いていたが「今のプレーを続けていればチャンスはあるかなと思います」と話しており、今大会で手応えを掴んだようだ。

次戦は5月5日に開幕の「ATP1000 マドリード」を予定している。今大会、準決勝で惜しくも敗れたが、今後も活躍が期待される。

もう一方の準決勝では、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦し、4‐6、4‐6で敗れた。

両者は過去に11回対戦しており、ナダルの8勝3敗で、うちクレーコートでの対戦は7勝3敗。この日ナダルはティームから3本しかチャンスを作ることができず、また一度もブレークできなかった。これでナダルは2016年から4年連続でティームにクレーコートで黒星を喫したことになる。

一方、勝利したティームは同大会2年ぶり2度目の決勝進出となった。

■「ポルシェ・テニス・グランプリ」(ドイツ・シュツットガルト/4月22~28日/室内クレーコート)

女子シングルス準決勝。第1シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が第8シードのアネット・コンタベイト(エストニア)と対戦予定だったが、大坂が腹筋の故障のため、試合前に棄権した。

今大会、以前から苦手と話すクレーでベスト4入りの結果を残した大坂。初戦となった2回戦では快勝。準々決勝では、最終第3セットでゲームカウント1-5という窮地に立たされながら見事生還し、逆転勝利を収めていた。

準決勝は残念ながら棄権となった大坂だが、まずは身体を治し、また元気にプレーする姿に期待したい。

もう一方の準決勝では、第3シードのペトラ・クビトバ(チェコ)が第6シードのキキ・バーテンズ(オランダ)と対戦。7-6(3)、3-6、6-1でクビトバが勝利している。

◇   ◇   ◇

【4月27日 主な試合結果】

◆「ATP500 バルセロナ」

男子シングルス準決勝

〇[7]ダニール・メドベージェフ(ロシア)6-4、3-6、7-5 ●[4]錦織圭(日本/日清食品)

〇[3]ドミニク・ティーム(オーストリア)6-4、6-4 ●[1]ラファエル・ナダル(スペイン)

男子ダブルス準決勝

〇[2]ジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)4-6、6-3、11-9 ●レイブン・クラーセン(南アフリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)

〇[3]フアン セバスチャン・カバル(コロンビア)/ロベルト・ファラ(コロンビア)4-6、6-2、12-10 ●[WC]パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)/フェリシアーノ・ロペス(スペイン)

◆「ポルシェ・テニス・グランプリ」

女子シングルス準決勝

〇[8]アネット・コンタベイト(エストニア)W/O ●[1]大坂なおみ(日本/日清食品)

〇[3]ペトラ・クビトバ(チェコ)7-6(3)、3-6、6-1 ●[6]キキ・バーテンズ(オランダ)

◆「ATP250 ブダペスト」(ハンガリー・ブダペスト/4月22~28日/クレーコート)

男子シングルス準決勝

〇[Q]フィリップ・クライノビッチ(セルビア)6-2、6-2 ●ピエール ユーグ・エルベール(フランス)

〇マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)6-4、6-2 ●[5]ラスロ・ジェレ(セルビア)

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 バルセロナ」での錦織

(Photo by Alex Caparros/Getty Images)