文=佐保めぐみ 写真=B.LEAGUE

スミスが抑えられる状況、大塚は6得点と不発

昨日行われた千葉ジェッツと富山グラウジーズのBリーグチャンピオンシップ、クォータファイナルの第1戦。リーグ最高勝率の千葉に対し、富山は前半こそ競った試合展開に持ち込んだが、後半に入って突き放されて、73-102の大敗を喫した。

富山の大塚裕土はチャンピオンシップを控えたインタビューで、『インサイドの強さ』をチームの強みに挙げていた。リーグ屈指の力を備える重量級センター、ジョシュア・スミスを軸にするバスケットに、レギュラーシーズンの60試合を通して磨きを掛けてきた。だが、このクォーターファイナル第1戦では、スミスが徹底したダブルチームで対策され、特に第1クォーターではわずか2得点に抑えられた。千葉のギャビン・エドワーズが試合後に「今週はずっとダブルチームの練習をやってきた」と語ったように、千葉のスミス対策が当たった形だ。

それでも、スミスへのマークが厳しくなった時にレオ・ライオンズが攻撃のアクセントになり、アウトサイドでオープンになる大塚の3ポイントシュートが状況を打開する武器であったはず。この試合、ライオンズは中と外から得点に絡み、富山の強みであるドライブからのキックアウトプレーで千葉に食らいついた。しかし、大塚自身は試合開始早々に3ポイントシュートを決めたものの、後が続かず。「前半は1本目入ったので良い感じだったんですけど、もっとキックアウトからのシュートを決めないといけなかった。タッチは悪くなかったんですけど、そこをしっかり決められるようにしないといけない」と、6得点と結果を出せなかったことを悔やむ。

「ネガティブにならずに挑戦していきたい」

試合全体を振り返っても、前半は千葉相手に互角に戦っていただけに、後半に崩れたのは残念なところ。「前半は千葉さんのオフェンス回数をなるべく少なくできるように、ディフェンスもコントロールしようということで我慢できました。だけど後半は走られてしまったり、中を抑えようとしても逆にキックアウトされて決められてしまったり、ちょっと我慢できなかったので、そこがもったいなかった。前半にウチがリードしていたら、もうちょっとメンタル的にも余裕をもってプレーできたのかなと思います」と大塚は反省を口にする。

実力差を見せ付けられる大敗ではあったが、もとより富山は挑戦者。千葉を勢いに乗せてしまったらスコアが離れるのは仕方がないこと。インサイドを抑えられても、ドライブが生きたり、アウトサイドからのシュートで得点を積み重ねたりと決してネガティブなことばかりではなかった。第1戦で食らい付けたのは20分間。これを40分間に伸ばして初めて勝機が見えてくる。大塚も「そんなにネガティブにならずに、前半のあの時間帯を続けられるように明日も挑戦していきたい」と挑戦者としての意気込みを新たにする。

「もっとこっちがやるべきことを整理して、相手にやらせないこともみんなで共有して少しずつ壁を壊していければ、相手も少なからず焦ると思います。そういったことを誘い出せるように、チーム一丸となって最後まで戦っていきたい」

勢いに乗ってしまった千葉を止めるのは簡単ではないが、それを承知で富山はジャイアントキリングに挑む。それを実現するには、大塚の3ポイントシュートが欠かせない。