新学年になってから初めての試合となるJOCジュニアオリンピックカップが横浜文化体育館で行われた。フリースタイルで出場した坂井剛光(社3=福岡・小倉南)、米澤凌(スポ2=秋田商)、鈴木歩夢(スポ1=埼玉栄)、そして山崎祥平(商1=茨城・土浦日大)は全員初戦を突破した。対し、グレコローマンスタイル130キロ級で出場した小西拳(スポ2=岩手・盛岡工)は2ピリオド通して攻撃に転じられず、無得点で一回戦突破を逃した。

★輝いたルーキー!


デビュー戦で相手を圧倒した山崎

1年の鈴木、山崎の大学デビュー戦は華々しく幕を開けた。先に出番を迎えたのは70キロ級でシードの鈴木。相手は1回戦を10−0と圧倒して勝ち進んだ小田桐和真(鹿屋中央)。しかし、鈴木はバックポイントやローリングを決め、12―1のテクニカルフォール勝ちを収めた。5選手の中で最後に出番を迎えた山崎の初戦は衝撃的なものだった。山崎はスタート直後から攻めのレスリングを見せ、相手をデンジャーポジションに持ち込み得点。得点後もすぐさま再び得点。わずか21秒で10−0のテクニカルフォール勝ちを決めた。2日目もこの1年生コンビに期待が高まる。

★課題が残った上級生


坂井は苦しみながらも2回戦を突破した

 最初に試合を迎えたのは57キロ級の坂井。第1ピリオドはバックポイントとコレクトホールドを重ね、6−0と勝ち越す。第2ピリオドでは相手の庄司秀(育英大)に主導権を握られる展開が続くも、11−7で勝利した。2回戦の相手はシードの山根典哲(拓大)。第1ピリオド、パッシブポイントを獲得するもバックポイントで1点勝ち越されてしまう。そして迎えた第2ピリオドも防戦一方の展開が続く。しかし、残り1分を迎えた時攻めの転機が訪れた。相手のわずかな隙を狙いタックルを決めバックポイントを獲得。3−2で逃げ切り辛勝。3回戦進出を決めた。
 そして、1年鈴木と同じく70キロ級の米澤はシードで出場。相手は1回戦テクニカルフォール勝ちの葛岡海斗(多度津)。第1ピリオドから組み手の組み合いがうまくいかず攻めあぐねる展開が続く。そのために、タックルで強引に点を取りにいかなければならない試合運びとなった。結果としては8−0だったものの、実力差がある試合としては課題が残る内容となった。

★グレコローマンスタイルでは初戦突破ならず


小西は初戦のカベを破れず

 130キロ級の小西の相手は強豪拓大の鈴木翔真。第1ピリオドが始まって早々デンジャーポジジョンに持ち込まれ0−4となる。その後は組み合ったまま防戦一方の状況が続く。結果最後まで攻めの形を作れず初戦敗退となった。

 1日目はそれぞれ実力が出し切れた人と出し切れなかった人とで明暗がくっきりと分かれる結果となった。実力を発揮し優勝を掴み取れるか。世界ジュニア選手権の出場権獲得に向けて2日目を迎える。

(記事 北﨑麗、写真 涌井統矢)

結果

フリースタイル
▽57キロ級
坂井 2回戦突破

▽70キロ級
鈴木 2回戦突破
米澤 2回戦突破

▽97キロ級
山崎 1回戦突破

グレコローマンスタイル
▽130キロ級
小西 1回戦敗退

コメント

佐藤吏ヘッドコーチ(平19スポ卒=秋田商)

――大会1日目を振り返っていかがですか

フリースタイルは全体的に練習の成果は出ていたかなと思います。ただ1日目で負けるようではいけないので、あしたが勝負なんですけど、収穫はあったのではないかと思います。

――坂井選手は苦しみながらも2回戦を突破しました

坂井が一番ここまでの成果が出せていたんじゃないかなと思います。前だったら確実に負けていたところを、最後逆転して勝ち切ったというのは大きかったと思います。

――1年生のお二人は圧巻のテクニカルフォール勝ちでしたが、印象としてはいかがですか

もともとポテンシャルはある子たちなので、それだけ大学で伸ばし切れるかっていうのはコーチ陣の課題ですし、使命感を持ってやらないといけないと思います

――初戦敗退となった小西選手に関してはいかがですか

グレコローマンの担当のコーチと話をしたんですけど、前だったら確実にテクニカルで負けていた相手だったので、序盤に無駄な失点がありましたけど、成長は感じられました。得点能力の面で、部で取り組んでいるのが超攻撃レスリングなので、それがちょっとできなかったかなという印象です。