春季リーグ戦がついに開幕した。昨シーズンに悲願の1部昇格を果たした明大は良いスタートを切りたいところだったが、試合序盤から流れを相手の手中に握られ、硬直状態に。1―4と早大に敗戦を喫したものの収穫も残る試合となった。  …

春季リーグ戦がついに開幕した。昨シーズンに悲願の1部昇格を果たした明大は良いスタートを切りたいところだったが、試合序盤から流れを相手の手中に握られ、硬直状態に。1―4と早大に敗戦を喫したものの収穫も残る試合となった。

  

◆4・27~5・4 関東大学春季1部リーグ戦(日体大米本記念体育館)

▼男子

池田●0―2大林

農口●0―2緑川

酒井・仁平澄組●1―2小野寺・大林組

川端・筑後組○2―1渡辺・緑川組

武井●0―2吉村

  

 格上の相手にも善戦を繰り広げた。昨年度インカレ団体優勝の経歴を持つ早大との対戦。第1シングルスの池田佑介(農2=札幌第一)、第2シングルスの農口拓弥(農1=福井工大付属福井)はともに相手の緩急あるパス回しに翻弄(ほんろう)され、フルセットで敗戦した。しかし、続く第2ダブルスの川端直人(商2=埼玉栄)・筑後恵太(政経2=ふたば未来学園)組は「気持ちを切らさずに向かっていけた」(川端)と1ゲーム目を21―17で先取。2ゲーム目はラリーで勝ち切れずに19―21で落としたものの「途中から脚を使って攻めの形に入ることができた」(川端)。相手側のミスを誘発するプレーで、3ゲーム目には9点差をつけ快勝。今試合唯一の白星を挙げた。「彼らの実力はこんなものではない。まだまだ伸びる」(酒井健登主将・政経4=埼玉栄)と主将からも太鼓判を押され、これからの活躍にも期待が高まる。

 新体制が始動して初の公式戦。「まだまだ自分の力を出し切れていない選手もいたと思う」(酒井主将)と初戦ならではのプレッシャーから好機を逃したプレーが大きく響いた。しかし、勝負はここからだ。「まずは相手に気持ちで負けないこと」(酒井主将)と気を引き締めて次戦の日体大戦に挑む。

[素宮愛結]

  

試合後のコメント

酒井主将 

――主将を務める上で気をつけていることはございますか。

「オンとオフを切り替えることです。練習中はしっかり集中して3~4時間集中してやること、練習時間外はふざけることもありますし。キャプテンとして注意しなければならないことも多々あるので。それを自分が言わないといけないし。まだ他の部員が注意とかできてない部分があるので自分が行動で示していこうと思っています」

――今までどんなことを重点的に取り組みましたか。

「チームとしてできるだけコミュニケーションを取ってほしいなと思って、言うようにはしているんですけど。まだ自分にも周りにもみんな甘いかなって、もうちょっと厳しさがあってもいいと思います。技術的なこととか自分は全然教えられないので精神的なこととかを言うようにしました」

筑後

――2人で気をつけていることなどありますか。

「組んでない分もあるので、コミュニケーションを多めに取って役割分担を常に話し合っているところです。タイプで言ったら僕が球をつくって、筑後が上から打つ球が強いので、そのためにどのタイミングで前に入るとかどういう配球をして上げさせて自分が前に行って出せるかとか、そういう戦術的なことを話しています」