カナダ・モントリオールで開催されている「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/7月25~31日/賞金総額271万4413ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第5シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が全豪チャンピオンで第2シー…

 カナダ・モントリオールで開催されている「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/7月25~31日/賞金総額271万4413ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第5シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が全豪チャンピオンで第2シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-0 3-6 6-2で倒し、2年連続で決勝に進出した。  ハレプは決勝で第10シードのマディソン・キーズ(アメリカ)と対戦する。この試合は、ハレプがフルセットの末に勝った、ウィンブルドン4回戦のリマッチとなる。キーズはもうひとつの準決勝で、予選勝者のクリスティーナ・クコバ(スロバキア)を6-2 6-1で圧倒した。  「彼女は非常にハードヒッターよ。そしてサービスもいい」とハレプはキーズについて言った。「今日のように、多くのラリーが続くというわけにはいかないでしょうね。ウィンブルドンではポイントは短かった。だからいいリズムをつかめると期待してはいないわ。彼女はウィナーを打ち込んできて、ボールが見えないことすらある。でも彼女はときどきミスをおかすこともあるわ」。  キーズは、ウィンブルドン前哨戦であるイギリス・バーミンガムで優勝し、キャリア2番目のWTAツアー・タイトルを獲得した。  昨年の大会の決勝を戦ったハレプは、その試合で、体調が悪くなったため第3セットで棄権し、タイトルをベリンダ・ベンチッチ(スイス)に渡している。

 ハレプは2週間前のブカレストで今年2度目、キャリア13度目の優勝を遂げた。

 ウィンブルドン準々決勝ではケルバーに敗れたハレプだが、今回の準決勝では、苦しんだ末に優位に立つことに成功した。  「今日は私の日ではなかったわ」と試合後のケルバー。「自分のベストのテニスができていなかった。多くのミスをおかしてしまった。それは私らしいプレーではない。彼女に勝つには思いきって攻撃し、少しリスクをおかしてでも、チャンスをつかみにいかなければいけないことはわかっていた」。  ケルバーは、第3セットの出だしのサービスブレークを含め、6ゲームを連取したが、ハレプはふたたびサービスブレークを果たして2-2と追いつき、そこから6ゲームを連取して、一気に試合を終わらせた。  「第2セット3-2でサービスをブレークされたときには、少し意気消沈してしまったの」とハレプ。「それから、すごくナーバスにもなっていた。なぜだかはわからないけど、その厳しい時間帯に対処できず、メンタル的に諦めてしまっていた、と言ってもいいと思う。でも第3セットで私は、『落ち着くのよ。第1セットでやったように、相手を振ってつくったオープンスペースを攻め、アグレッシブにプレーし、ウィナーでポイントを奪いにいくのよ』と自分に言い聞かせたの」。  シングルスでの勝利のあと、ハレプは女子ダブルス準決勝を戦い、同じくルーマニアのモニカ・ニクレスクと組んで、アンドレア・クレパーチ/カタリナ・スレボトニク(スロベニア)を6-3 2-6 [10-6]で下した。

 「実を言うと、大会をスタートさせたとき、ダブルスの賞金でショッピングに行こうと言っていたの」とハレプ。「今、十分(な賞金を)手に入れたから買い物を楽しむことにするわ。もしかすると、それもあって私は勝ち続けていたのかも!」。(C)AP