◆第52回東京六大学対校陸上競技大会◆4月6日 慶應義塾大学日吉キャンパス天候に恵まれた六大学対抗戦。チーム全体で臨んだ今シーズン初戦は男子総合の部が4位、女子総合の部が2位という結果となった。1位に輝いた種目はなかったものの、各選手が対校…

◆第52回東京六大学対校陸上競技大会◆

4月6日 慶應義塾大学日吉キャンパス

天候に恵まれた六大学対抗戦。チーム全体で臨んだ今シーズン初戦は男子総合の部が4位、女子総合の部が2位という結果となった。1位に輝いた種目はなかったものの、各選手が対校得点に絡む結果を出し、総合力で得点を重ねていった。


自己ベストに迫る走りで最終学年の貫禄を見せた東川(済4)

対抗男子100メートルに出場した東川は最終学年として一段と強い思いを抱きながら今シーズンを迎えていた。「部のエースとして出ているからには決勝に残らないと」。並々ならぬ思いで号砲を待つ。しかしスタートで出遅れてしまう。焦りつつも持ち味の後半の強さで巻き返し10”71(+0.6)の組3着でフィニッシュ。なんとか決勝に駒を進める。決勝は10”82(−0.2)で3位に食い込み各校1人だけが選ばれる敢闘賞に選出された。東川はレースを振り返り、「予選はコンディションが良かった。スタートでミスをして11”3くらいの感覚にも関わらず10”71だったので、勿体無いことをした。全カレ狙えた」と悔しさをにじませた。スタートがうまくハマれば自己ベスト更新の可能性もあるレースであった。今週末の私学六大学戦での目標は100メートル10”6台。少しずつ調子を上げ、全カレでの準決勝進出を目指して調整していく。


大学初レースながら臆せず先頭を走る武藤(観1)

対抗女子800メートルに立大から唯一出場したのは今年4月に入学したばかりのルーキー武藤。高校時代に800メートルでインターハイに出場し、決勝まであと一歩のところまで登りつめた実力者。高校3年次に出した自己ベストの2’08”34は去年の全日本インカレ女子800メートルの5位相当の記録である。そんな彼女は大学初レースで早速大物感漂わせる走りを見せた。号砲が鳴り勢いよく走り出すと上級生ばかりの組み合わせにも関わらず、先頭に出る。「前半で前に立って走るレースプランが得意」と1周目を1位で通過し、迎えたラスト100メートル地点の最終コーナー。武藤の後ろにつけていた早大4年生の選手が仕掛ける。一騎打ちになったが2’13”05で惜しくも2位となった。「大学生はラストが速くて、レース展開もうまく進められる方が多い」と大学生のレベルを肌に感じたようだ。まだまだ発展途上の1年生。自身の持ち味に磨きをかけ、活躍する姿をこれからも追っていきたい。

近年ではトラックとフィールドの両方でアスリート推薦の選手を取り入れ、全体の競技力向上につながっている。今尚成長中の立大が今年はどのような活躍をしていくのか。残り1ヶ月と迫った関カレ。悲願の1部昇格へ、期待が高まる。
(4月14日 小松勇斗)
◆結果一覧◆
男子100m 東川10”82 利田(営2)10”86
男子400m 飯嶋(済3)48”18 瀧渕(文2)48”51
男子800m 由藤(観4)1’55”69 宮崎(社4)1’58”03
男子1500m 後藤(済4)4’11”16 ミラー(コ1)3’58”58
男子5000m 馬場(現2)16’03”21 斎藤(観2)14’54”88
男子110mH 小林(済3)15”46 長谷部(理4)15”68
男子400mH 大澤(コ4)59”31 川口(観4)54”67
男子3000mSC 石鍋(法2)10’02”01 須藤(文3)9’31”36
男子4×100mR 中山(法3)・利田・湯川(済2)・東川41”13
男子4×400mR 瀧渕(文2)・飯嶋(済3)・平林(営3)・木越(済4)3’17”45
男子砲丸投 デンプシージャスティン昇(異3)11m93 倉持(コ2)11m44
男子円盤投 デンプシージャスティン昇(異3)30m52 倉持(コ2)33m75
男子走幅跳 太田(コ4)7m00
男子三段跳 宗仲(理3)13m73
男子走高跳 臼井(コ2)1m90 坂東(営2)1m90
男子棒高跳 松浦(コ4)3m80
女子100m 清水(文3)12”57
女子400m 浜田(コ3)56”86
女子800m 武藤2’13”05
女子100mH 髙橋(社3)14”45
女子400mH 本多(観1)62”68
女子4×100mR 松本(観3)・清水・岡野(文3)・浜田 48”16
女子走幅跳 松本(観3)5m33
◆コメント◆
東川
ー今日のレースは
予選かなりコンディション良かったんですけど、スタートでちょっとミスってしまってかなり置いてかれてそこで焦って後半巻き返してっていうレース展開でスタート自体11秒3くらいの感覚だったかなって思ったんですけど10秒71だったんで。もったいないことしたなって。全カレ狙えたかもしれないんで。無駄にしたレースだったなって。予選結構強い相手で仮にも部のエースとして出てるから決勝残んなきゃなっていうのがあって決勝ちょっと緊張してました。
武藤
ーレースプランは?
私は前半で自分が前に立って走るレースプランが得意なので、一緒に走る方は上級生が多かったんですけどその中でも自分のペースで引っ張れるようにしようと思っていました
ー関カレの目標は?
800メートル決勝です

ーこれからの練習はどんな感じ?
600から800で体力がもたないので、今までよりも長めの練習を取り入れて、持久力の面でも強化していきたいです