WRC第5戦アルゼンチンは競技2日目を終え、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが総合首位。2番手にシトロエンのセバスチャン・オジエ、3番手にはトヨタのオィット・タナックがつける展開となっている。 この日は中盤までトヨタ勢が好走を見せる展…

WRC第5戦アルゼンチンは競技2日目を終え、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが総合首位。2番手にシトロエンのセバスチャン・オジエ、3番手にはトヨタのオィット・タナックがつける展開となっている。





この日は中盤までトヨタ勢が好走を見せる展開となった。オープニングのSS2ではミークがベストタイムをマークし、前日のSS1で総合首位に立っていたタナックの0.7秒背後につけ上位を占める。続くSS3は大雨のためにキャンセル。SS4では、SS2で遅れをとっていたヌービルが一番時計を刻み、総合4番手に浮上。この時点で総合首位はミーク、2番手にタナック、3番手にヤリ‐マティ・ラトバラが入り、トヨタがトップ3を独占することとなった。しかし続くSS5、2台同時走行のスーパーSSではライバル勢が躍進。首位ミークは変わらないものの、2番手にヌービル、3番手にタナックとオジエが同タイムで並び、5番手にラトバラというオーダーとなった。トップのミークと5番手ラトバラの差は8.8秒と、まだまだ勝負の行方は分からない。





サービスを挟んだ午後、SS6とSS7ではタナックが連続ベストタイムをマーク。途中のウォータースプラッシュではタイムロスを喫したが、それを補ってあまりあるスピードを披露した。タナックはSS7で大きくタイムを落としたミークに代わり、総合首位に立つことに成功した。しかしこの日最後のSS8、タナックのヤリスWRCはドライブシャフトを破損。タイムロスは大きく、総合3番手にポジションを落とすこととなった。一方、このSSでベストタイムを刻んだヌービルは総合首位の座を得ることとなった。このSS8ではシトロエンのエサペッカ・ラッピが横転、クルーは無事だがマシンのダメージは大きく、競技続行を諦めている。





また、WRC2に参戦している勝田貴元は、この日SS4とSS7でWRC2のベストタイムをマークするなど好走。WRC2プロのマッズ・オストベルグに次いで、WRC2のトップとなる総合12番手を走っていたが、最後のSS8ではホイールを破損する不運に見舞われスタック。マシンに大きなダメージはなく、明日の再出走にまわることとなった。

競技3日目はSS9〜SS15、146.52km。カルロス・パス北西部の3SSを2度ずつ走り、間にスーパーSSを組み合わせた7SSで争われる。SS9スタートは、日本時間27日(土)の19時47分。


WRCアルゼンチン SS8後暫定結果
1. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 1:11:13.9
2. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) +11.9
3. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) +13.4
4. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +28.1
5. A.ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) +29.4
6. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +38.2
7. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +41.1
8. J-M.ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +1:13.6
9. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +1:59.2
10. M.オストベルグ(シトロエンC3 R5) +6:11.1