写真:吉村真晴(右・名古屋ダイハツ)と石川佳純(全農)/撮影:田村翔(アフロスポーツ)<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>26日、世界選手権の混合ダブルス決勝が行われ、吉村真晴(…

写真:吉村真晴(右・名古屋ダイハツ)と石川佳純(全農)/撮影:田村翔(アフロスポーツ)

<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>

26日、世界選手権の混合ダブルス決勝が行われ、吉村真晴(名古屋ダイハツ)/石川佳純(全農)のペアが、許キン/劉詩ブンの中国ペアと対戦した。前回2017年ドイツ大会で金メダルを獲得した吉村/石川ペアであったが、中国ペアの壁は高く、惜しくも敗戦。2大会連続での優勝とはならなかったが、3大会連続メダルの快挙を成し遂げ、今大会では日本に最初の銀メダルをもたらした。

第1ゲーム、吉村/石川ペアは許キンの力強いフォアハンド攻撃を浴び、思うようなプレーができず5-11で奪われる。打球順番が変わる第2ゲームは、吉村が許キンにボールを送る。吉村の伸びのあるボールが許キンに十分な体勢を作る時間を与えず、日本ペアがリードを広げた。しかし、吉村のボールも徐々に対応され、じわじわと追い上げられると、ついには逆転で再びゲームを奪われた。

まず1ゲーム奪いたい日本ペアは、台上でのプレーに活路を開く。細かな技術で先手を取り、ラリーを早い段階で終わらせることに成功。大きくリードを広げた。徐々に点差を詰められて10-7の場面、石川のフリックがエンドラインの際どいコースに。審判は一度日本ペアのポイントと判定したが、日本ペアが入っていない旨を申告。フェアプレー精神を見せた二人に会場から拍手が送られると、このゲームを日本ペアが奪い返した。

ゲームカウント1-2で迎えた第4ゲーム。リスクを背負って強い攻撃をしてようやく点になるような状況にも屈することなく食らいつくが、一歩及ばず。日本ペアはこのゲームも失い、後がなくなった。第5ゲームも、中国ペアの脅威の粘りにポイントを奪えず、日本ペアは決勝敗退。銀メダルで大会を終えた。

試合のスコア

<混合ダブルス 決勝>
吉村真晴/石川佳純 1-4 許キン/劉詩ブン(中国)
5-11/8-11/11-9/9-11/4-11

文:ラリーズ編集部