今週開催されるアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)選手権戦オリンパスラリーにスバル・モータースポーツUSAから参戦するオリバー・ソルベルグは、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンに米国入国に必要なESTAの発行でトラブルが生じ、…

今週開催されるアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)選手権戦オリンパスラリーにスバル・モータースポーツUSAから参戦するオリバー・ソルベルグは、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンに米国入国に必要なESTAの発行でトラブルが生じ、渡米ができなくなる問題に直面した。この緊急事態に、父であるペター・ソルベルグが人脈を駆使し、デニス・ジロウデが急きょ、オリバーのコ・ドライバーを務めることになった。

「ここのところのテストでアーロンと一緒にペースノートの作業を懸命に行ってきたのに、このようなトラブルに見舞われてオリンパスラリーに間に合うように渡米できなくなったことは、本当に残念。すごくいい化学反応を起こしていたので、アーロンなしでこのラリーに参戦するのは残念だし、大きな試練だ」とオリバー。

「でも、デニス・ジロウデが今回だけ一緒に参戦してくれることになり、安心したし興奮しているよ! 素晴らしい人でコ・ドライバーとしても有能で、本当に経験が豊富。このギリギリの段階で代わりを務めてくれる人として、彼以上の人はいないはずだ」

「これまで一緒に参戦したことはないので最初はトリッキーだと思うが、いい感覚を持てる自信はあるし、出来る限りいいリザルトを狙っていきたい」

現在63歳のジロウデは、WRCで5勝をマークしているベテラン。40年間のキャリアを通して、ラリー参戦の経験はWRC 188戦を含む398戦を誇る。過去にはディディエ・オリオール、アルミン・シュバルツ、ステファン・サラザン、最近ではエフゲニー・ノビコフ、ブライアン・ブフィエ、レイ・イエーツなどのコ・ドライバーを務めている。

木曜日の未明に現地に到着したジロウデが米国でのラリーに参戦するのは、今回が初めて。しかし、豊富なキャリアを武器に、順応も早いと見られている。さらに、オリバーとジロウデのコンビはラリー界のトップレベルでは記録的な年齢差で、17歳のオリバーにとって、63歳のジロウデは46歳年上となる。

ラリーは4月27−28日にワシントン州シェルトンで開催される。