写真:吉村真晴(右・名古屋ダイハツ)と石川佳純(全農)/撮影:田村翔(アフロスポーツ)<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>25日、世界選手権の混合ダブルス準決勝が行われ、吉村真晴…

写真:吉村真晴(右・名古屋ダイハツ)と石川佳純(全農)/撮影:田村翔(アフロスポーツ)

<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>

25日、世界選手権の混合ダブルス準決勝が行われ、吉村真晴(名古屋ダイハツ)/石川佳純(全農)ペアがフランチスカ/P.ソルヤ(ドイツ)ペアを下し、決勝に進出した。全日本王者の森薗/伊藤を破って勝ち上がってきた強豪ペアに借りを返した。

日本ペアはストップを始め丁寧な台上処理から得点を重ねる。一進一退の攻防が続き、9-9となるも、ここから石川のフォアハンドが2本決まり大事な第1ゲームを先取。

第2ゲームに入り、吉村の安定感が増す。石川のチャンスメイクから吉村のバックドライブ、吉村のサーブから石川のフォアハンドでポイントを重ね、11-6で連取。続くゲームも危なげなく奪い、勝利に王手をかけた。

1ゲームを奪い返されたものの、第5ゲームは9-6とリードを広げる。石川のストップレシーブが相手のミスを誘い、勝利まであと1ポイントとした。迎えたマッチポイントの場面、石川の巻き込みサーブから吉村がフォアドライブで打ち抜き、メダルの色を銀以上に確定させた。

決勝戦では中国の許キン/劉詩ブン組と金メダルをかけて戦う。

吉村は「昨日に比べて、いい試合が出来た。昨日から気持ちを切り替えて戦えた」と試合を振り返る。

石川は前日のシングルスで悔しい敗戦を喫していたが、「終わったことを考えても仕方ない。強気な気持ちでコートに立てた」とメンタル面の切り替えができたことを勝因にあげた。

二人は決勝の中国ペアとの対戦について、金へのカギは“超連続攻撃”だと口を揃える。良いボールを打っても簡単に決まる相手ではないため、何本でも攻撃の手を緩めない意識が重要になる。

試合のスコア

<男子シングルス 4回戦>
吉村真晴/石川佳純 4-1 フランチスカ/P.ソルヤ(ドイツ)
11-9/11-6/11-6/5-11/11-6

文:ラリーズ編集部