写真:加藤美優(日本ペイントホールディングス)/撮影:AFP(アフロ)

<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>

24日、世界選手権の女子シングルス3回戦が行われ、加藤美優(4月度世界ランキング22位・20歳)=日本ペイントホールディングス=が、Tリーグでもプレーする鄭怡静(同8位・27歳)=チャイニーズタイペイ=を破る金星をあげ、4回戦進出を決めた。

第1ゲーム序盤、加藤は鄭の威力あるフォアハンドを止められず0-4と離される。ここから加藤はバックハンドの差し合いに持ち込む。バックハンド同士のラリーでは加藤に分があり、一気に9-9まで追いついた。デュースとなった10-10の場面では鄭にバックへの送球を読まれ、豪快なフォアハンドドライブで得点されるも、加藤はその後も徹底してバック攻め。11-11の場面では得意のしゃがみ込みサービスで得点するなど持ち味を発揮。ラッキーなネットインもあり、徹底した戦術で粘り強く戦った加藤が大事な第1ゲームを先取した。

相手の球威に押され、少し台から下がってしまった加藤は第2ゲームを落とすも、第3ゲームは、前陣を死守。得意の巻き込みサーブ、逆チキータ、カウンターブロックなどの高等テクニックを次々と披露し、鄭を圧倒。大舞台で持ち味を発揮しゲームカウント2-1とリードする。

第4ゲームを接戦で落として迎えた第5ゲーム。加藤は粘り強いラリーで打ち勝つ。パワーは鄭の方が一枚上手だが、加藤は相手が強打しにくいコート深くのコースに的確に送球。長いラリーをことごとく制し、世界ランク8位の鄭を追い詰める。10-9としたところで自らタイムアウト。次の鄭のサーブに対し、相手のバックサイドにサイドスピンを入れたツッツキでポイントし、勝利まであと1ゲームとした。

第6ゲーム緊迫した雰囲気の中、加藤はスーパープレーを連発する。1球目からフォアハンドでのカウンタードライブを決めると、巻き込みサーブや逆チキータなどのテクニックを遺憾なく発揮する。6-4の場面では2球連続でバッククロスへのフォアスマッシュを決めるなど、思い切りの良さを見せた。これには実力者の鄭にも焦りが見え始め、加藤の緩急のついた繋ぎのボールをミスする場面も。

加藤は球威に押されて台から下げられて失点する度に次球は前陣を死守。大舞台で見事な対応力を見せ、ゲームカウント4-2で勝利。世界ランク8位の相手に金星を挙げた。

試合のスコア

<女子シングルス 3回戦>
加藤美優 4-2 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
14-12/8-11.11-4/8-11/11-9/11-5

文:ラリーズ編集部