東京2020オリンピック競技大会まで500日を切った今春、競技の魅力やアスリートの息づかい輝くプレー数々、アスリート語録をWebマガジンに特別編集。その名も「ROAD TO TOKYO2020~昭和から平成そして令和にバトンをつなぐ東京五輪~」

今回のアスリートは、羽根田卓也選手。

リオ五輪のカヌー競技で、アジア初の銅メダルを獲得した日本代表選手、「ハネタク」こと羽根田卓也選手。2020年、東京五輪での金メダル獲得に向けた彼の描く未来とは?

「現役中にオリンピックが自国(東京)で開催されるのは、本当に選手にとって幸せなこと」

そう話す羽根田選手、この言葉の裏側にはアスリートとしての意地とこだわりが込められていた。アスリート羽根田卓也として、カヌー界で成し遂げたいこと、それは。

「(東京五輪で)カヌーを知らしめること」

その為には、自身のメダル獲得をミッッションに挙げた。目指すは、金メダル。メダル獲得への闘志にさらなる火をつけたのは、リオ五輪の表彰台だった。

「いつも外から見ていた表彰式。表彰台に立ち、夢が広がった」

リオ五輪では、アジア人選手初の銅メダル獲得という快挙を成し遂げ、表彰台に立った羽根田選手。その瞬間、なんとも言えない高揚感と非現実的な感覚を味わったという。それから瞬く間に「カヌーのメダリスト 羽根田卓也」という名が広まり、国内外で一気に知名度が上がった。自身を取り巻く環境の変化に加え、多くのメディアに自分自身が取り上げらる心境、そして日本人には馴染みが少ないスロバキア生活についても語る。

「嬉しい。スロバキアでの生活は、慣れもある」

(カヌーアスリートが)冬場に行うトレーニングは、地道な努力の結晶であること。さらには、大きな競技用具を試合会場まで移動させる様子などについても淡々と語り、インタビュアー生島淳氏から「あなたは、アスリートとしてCRAZY(規格外)か?」を問われたシーンでは、意味深な微笑みも披露。

「CRAZYだと思います」

2020年の東京五輪開催に向け江戸川区内で現在建設中の「カヌー・スラロームセンター」は、国内初の人工コース。全長約200メートルを誇り、カヌーの最新施設として注目されている。競技を行う際は、大型ポンプでスタート地点の高さ約4.5メートルまで毎秒約12トンの水をくみ上げて流し、コース内に設けたブロックで渦などをつくり出す。水深は、約1.5メートル、競技コースは、5月末に完成予定。10月にカヌー競技のテスト大会も実施されるそうだ。

東京2020大会は、全55競技(オリンピック33競技・パラリンピック22競技)の開催が予定され、誰もがその雄姿に思いを馳せ、熱狂していくシナリオは揃っている。 体操や競泳、柔道、レスリングなど日本のお家芸だけで なく、追加種目の野球、ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンにも注目だ。『スポーツブル』が願うことは、東京から世界へとスポーツを通して感動の瞬間とドラマ、そして選手の内なる声を、より早く、より深く、伝え、見る者の 心を揺さぶる熱狂を届けること。新しい令和という新時代と共に迎える東京2020大会。最高の舞台で、満開に耀く歓喜の瞬間を共有したいと願っている。 

取材・文/スポーツブル編集部  

【羽根田卓也Profile】

羽根田卓也(はねだ・たくや)高校3年生で日本選手権を制し、卒業後にカヌー強豪国スロバキアに渡りクラブチームでトレーニングを開始。21歳で北京五輪出場。2012年ロンドン五輪では、日本人初の7位入賞を果たす。記憶に新しい2016年リオ五輪では、銅メダルを獲得。カヌー競技でのメダル獲得はアジア初の快挙。2020年の東京五輪での連続メダル獲得を目指し、現在もスロバキアでトレーニングを続けている。