■「ATP500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月22~28日/クレーコート)23日の大会2日目。男子シングルス2回戦で、第4シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界58位テイラー・フリ…

■「ATP500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月22~28日/クレーコート)

23日の大会2日目。男子シングルス2回戦で、第4シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界58位テイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦。7-5、6-2で錦織が勝利し、3回戦進出を果たした。

この試合、第1セットで錦織は先にブレークを許した。しかし、その後は徐々に調子を上げ2度ブレークを奪い先取する。

なお、対戦相手フリッツは第1セットを終えたところで右太ももの付け根辺りに違和感があったのか、マッサージを受けていた。その後、第2セットに入ってフリッツは再びトレーナーを呼び、メディカルタイムアウトを取って治療を受けた。

第2セットで錦織は、第2ゲームから5ゲームを連取し5-1と一気にリードを広げた。そして、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲームもしっかりとキープして第2セットも連取し勝利した。

初戦前には「自信をしっかり持って、今週戦っていきたい」と意気込んだ錦織。「ATP1000 モンテカルロ」では、出場2大会連続で初戦敗退となっていたが、まずは連敗を止め3回戦進出を決めた。

このほかの2回戦では、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が世界81位のニコラス・ジャリー(チリ)と対戦。ズベレフは6‐3、5‐7、6(5)‐7で敗れ、初戦敗退となった。

ズベレフはこれで3月以降は3勝5敗の負け越し。得意のクレーコートシーズンに入っても、2勝3敗だ。ワイルドカード(主催者推薦枠)で急遽参戦を決めたこの大会でも、世界3位らしい結果を出すことができなかった。

また第3シードで次世代のクレーキングと目されるドミニク・ティーム(オーストリア)は予選勝者の世界25位ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に6-3、6-3で快勝を収めた。

そして、シングルス1回戦では世界155位ダビド・フェレール(スペイン)が世界96位ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)と対戦。フェレールが6-3、6-1で圧勝し2回戦進出を決めた。

37歳のフェレールは、今シーズン母国でのクレー大会「ATP1000 マドリード」を最後に引退を表明している。

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【4月23日 主な試合結果】

◆「ATP500 バルセロナ」

男子シングルス1回戦

〇[WC]ダビド・フェレール(スペイン)6-3、6-1 ●ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)

〇クリスチャン・ガリン(チリ)7-5、6-4 ●マルティン・クーリザン(スロバキア)

男子シングルス2回戦

〇[4]錦織圭(日本/日清食品)7-5、6-2 ●テイラー・フリッツ(アメリカ)

〇[LL]ニコラス・ジャリー(チリ)3-6、7-5、7-6(5) ●[2/WC]アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)

〇[3]ドミニク・ティーム(オーストリア)6-3、6-3 ●[Q]ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)

〇[5]ステファノス・チチパス(ギリシャ)6-3、6-4 ●マートン・フクソービッチ(ハンガリー)

〇ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)7-6(6)、6-3 ●[10]ダビド・ゴファン(ベルギー)

◆「ポルシェ・テニス・グランプリ」(ドイツ・シュツットガルト/4月22~28日/室内クレーコート)

女子シングルス1回戦

〇[6]キキ・バーテンズ(オランダ) 7-5、6-2 ●[Q]アンナ レナ・フリードサム(ドイツ)

〇[7]アナスタシア・セバストワ(ラトビア)6-2、4-6、6-0 ●エレナ・オスタペンコ(ラトビア)

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 バルセロナ」での錦織

(Photo by David Ramos/Getty Images)