写真:オーストリアOPの吉村和弘(東京アート)/撮影:ラリーズ編集部<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>23日、世界選手権の男子シングルス1回戦が行われ、吉村和弘(4月度世界ラン…

写真:オーストリアOPの吉村和弘(東京アート)/撮影:ラリーズ編集部

<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>

23日、世界選手権の男子シングルス1回戦が行われ、吉村和弘(4月度世界ランキング50位・22歳)=東京アート=がジャービス(同215位・19歳)=イングランド=を下した。

ジャービス(19歳)はイングランドの4番手でパワーのある伸び盛りの選手だ。

第1ゲーム、荒っぽく攻撃を仕掛けてくる相手に対し、吉村は落ち着いたプレーでボールを見極める。レシーブはストップを中心に無理をせず、低く返球。打つべきボールを一発で打ち抜きスキの無いプレーで終始リードをキープする。

吉村は球威が世界トップクラスと言われるコンパクトなバックハンドに加え、要所で見せる回り込みフォアドライブやロングサーブも良く決まった。

第2ゲームは繋ぎのボールを狙い打たれて落とすも、第3ゲームは振り抜くチキータレシーブやバックハンドでのカウンターなどを多用。積極性を取り戻し、ゲームを取り返す。

第4ゲームからはジャービスが吉村のチキータを警戒し、サーブをフォア前に集める。それを読んだ吉村はフォアクロスへのフリックで相手の逆を突き、優位に試合を進めた。

吉村の目の覚めるようなフォアハンドでの連続攻撃で始まった第5ゲームも吉村が終始リード。イングランドの若手に対し、安定感を見せた吉村が、嬉しい世界選手権初勝利をあげた。

吉村は大会前から今大会への並々ならぬ思いを口にしてきた。その気合いが空回りすることなく、充実した内容で次に繋がる1回戦突破となった。

吉村は、順当に行けば23日(現地時間)に行われる2回戦でブラジルのエース、カルデラノ(同7位・22歳)と対戦する。

試合のスコア

<男子シングルス 1回戦>
吉村和弘 4-1 ジャービス(イングランド)
11-5/8-11/11-7/11-4/11-5

文:ラリーズ編集部