若きエースとの連携を不安視するメディアの見立てを一蹴ルーキーイヤーから13年プレーしたヒートを離れ、地元シカゴを本拠地に持つブルズと契約したドゥエイン・ウェイドが、7月29日にブルズ入団会見に臨んだ。メディアからは、ジミー・バトラーやラジョ…
若きエースとの連携を不安視するメディアの見立てを一蹴
ルーキーイヤーから13年プレーしたヒートを離れ、地元シカゴを本拠地に持つブルズと契約したドゥエイン・ウェイドが、7月29日にブルズ入団会見に臨んだ。
メディアからは、ジミー・バトラーやラジョン・ロンドとの連携面についての質問が多かったものの、ウェイドは「ブルズは3つの単語で表現できるチーム」と言い続けた。
「このチームは、Jimmy Butler's team(ジミー・バトラーのチーム)。僕やロンドは、アスリートとしてやれることをチームにもたらすため、ここへやって来た」
ウェイド自身は、スター選手との共闘をヒート時代に経験している。2010年夏にレブロン・ジェームズ、クリス・ボッシュがヒートに加入したことで、『スリーキングス』と呼ばれ大きな注目を集めた。スーパーチーム誕生1年目こそファイナルでマーベリックスに敗れたが、それまでフランチャイズを背負ってきたウェイドは、2011年のオフ、ジェームズに「このチームはお前のチームだ」と伝え、リーダーシップを託した。
その結果、ヒートは2012年から2連覇を達成。2014年のファイナルでは惜しくもスパーズに敗れ、3連覇は達成できなかったが、スリーキングスが一枚岩になれたのも、ウェイドがバイプレーヤーとしての役割を受け入れたことが大きかったのは間違いない。
バトラーというブルズの未来を、全盛期こそ過ぎたが経験豊富なウェイドとロンドがどう支えていくのか。新戦力が上手くハマれば、ブルズは来シーズンの台風の目となるかもしれない。
ヒートのビッグ3。ウェイドはフランチャイズプレーヤーでありながらサポート役に回ることでチームに黄金期をもたらした。