試合前に円陣を組むTEAM2019プール2戦目の相手は高い攻撃力を持つ強豪、駿河台大。厳しい戦いとなることは予想できていたものの、第1Qから3失点という苦しい立ち上がりに。その後も自陣プレーが続き、相手に流れを渡してもらえず、慶大はPCを一…


試合前に円陣を組むTEAM2019

プール2戦目の相手は高い攻撃力を持つ強豪、駿河台大。厳しい戦いとなることは予想できていたものの、第1Qから3失点という苦しい立ち上がりに。その後も自陣プレーが続き、相手に流れを渡してもらえず、慶大はPCを一つも奪えないまま試合終了。9-0の惨敗を喫した。

 

平成31年 関東学生ホッケー春季リーグBプール

 

4/21(日)14:45試合開始 @駿河台大学ホッケー場

 

 第1Q第2Q第3Q第4Q合計
慶大
東農大

 

スタメン

 

GK山田寛子(経4・慶應女子)

 

DF 安達理紗(法3・慶應湘南藤沢)、津田美友佳(理1・立命館)、西本明日美(政4・慶應湘南藤沢)、祖山彩夏(政4・慶應女子) 

 

MF 森田真衣(経3・慶應女子)、笠原瞳(経4・学芸大附属)、花田ともみ(政3・慶應湘南藤沢)

 

FW 野村茉以(経3・慶應女子)、内藤梓(政4・立川)、小泉理央(政4・慶應湘南藤沢)


体を張ったセーブを見せたGK山田

第1Q、「入りがうまくいかなかった」(祖山)と、開始30秒で相手がサークル内に侵入、そのままシュートを決められてしまう。2分にもゴールを許し、試合は序盤から相手ペースに。その後も自陣プレーが続いたが、花田ともみ(政3・慶應湘南藤沢)や野村茉以(経3・慶應女子)らが果敢に相手を妨害しにかかる。それでも相手パスの正確さとスピード感に押し負け、計3失点で第1Qを終えた。


チャンスを演出したFW吉江

第2Qも開始早々相手にPCを献上。ここは何とかGK山田寛子(経4・慶應女子)が体を張ったセーブで抑える。追いつきたい慶大は西本明日美(政4・慶應湘南藤沢)から内藤梓(政4・立川)へとつなぐ攻撃を仕掛けるも上手くいかず、さらに吉江莉理子(経3・慶應女子)のチャンスメイクも得点にはつながらない。ここまで相手にボールポゼッションを許しながらもしぶとくピンチを凌いできた慶大であったが、10分に追加点を決められ、4点ビハインドで前半を折り返した。


一年生ながら堂々たるプレーを見せた津田

一点でも追いつきたい第3Q、注目の新人・津田美友佳(理1・立命館)がカウンターからチャンスを作るも、相手が得点を許さない。5分には相手にPCを与え、またしても失点。続く9分にも失点を許し、慶大は立て直しを図れないまま最終Qへ。


果敢に相手に食らいつくDF安達

迎えた第4Q、またしても開始早々に相手にPCを与えると、慶大が反則を取られてGKと1対1のPSに持ち込まれてしまい失点。悪い流れを断ち切れぬまま、「自信を持ってプレーすることができなくなっていた」(祖山)と、終盤に入って選手たちにも疲れが見え始める。7分、13分とゴールを奪われ、9-0という大差をつけられての敗戦となった。

「相手がどうというよりも、自分たちの形を出せなかったためにこういう結果になってしまった」と手嶋監督が試合後に語ってくれたように、今日の試合では相手の技量に圧倒され、慶大らしい粘り強い走りがみられなかった。“自分たちの戦い方“を見失うことなく、次戦を迎えてほしい。

そしてプール最終戦である次の横浜市立大戦は、慶大にとって絶対に負けられない戦いとなる。ここまでの2戦で出てきた課題と向き合い万全の準備を整えて、勝利を飾ってもらいたい。

(記事:澤田夏美/写真:津田侑奈、菊池輝)

 

次戦 4/30(火) VS横浜市立大

 

13:00試合開始 @早稲田東伏見ホッケー場

 

◎関東学生ホッケー春季リーグ Bプール 星取表

 

 慶大東農大駿河台大横浜市立大勝ち点得失点差
慶大×●1−2●0−94/30−10
東農大◯2−1×4/30◯8−0
駿河台大◯9−04/30×◯8−017
横浜市立大4/30●0−8●0−8×−16

 

 

以下、コメント

 

手嶋聖奈監督

――今日の試合を振り返って

駿河台大は上位のチームで、今日は難しい試合になるとは思っていたのですが、しっかり自分たちがやるべきことをやれば結果はどうなるかわからないなと思いながら望んだ試合でした。でも立ち上がりから自分たちが今まで練習してきた形を出せず、相手がどうというよりも自分たちが自分たちの形を出せなかったためにこういう結果になってしまったのかなと思います。

 

――自分たちが練習した形というのは

駿河台大は選手一人一人のスキルが高くて人数も多く、交代でどんどんフレッシュな人が入ってくるチームなのですが、それに対して私たちはしっかりと足を動かして前線からプレッシャーをかけ、ボールを取ってカウンターで攻めるということを目指してやっていたのですが、そのプレスの形も練習通りにできず、結局そこで崩されて大量失点につながってしまったと思っています。

 

――開幕から2試合を終えて今のチームはどうですか

どの選手も試合に出て勝ちたいということは思っていると思うのですが、もっと競争心が出てもいいのかなと思います。もちろん試合に出ているメンバーはみんな頑張ってくれてるとは思うんですけど、それ以外のメンバーももっと競争心を持ってガツガツやらないとチームとして強くなっていかないと思うので、リーグ戦中かどうかは関係なくチーム内の競争をもっと激しくできるチームにならないといけないと思います。

 

――次戦に向けて

次は横浜市立大戦ということでしっかり勝たないといけない試合なので、これまでの2戦で見つかったそれぞれの課題をしっかりクリアして、気持ちも頭の整理もつけて臨んで勝ちたいと思います。

 

祖山彩夏主将(政4・慶應)

――今日の試合を振り返って

結果として9失点してしまって、昨日駿河台と同じプールの横市が戦って8-0だったのですが、順位的に私たちの方が上のはずの横市に対して1失点多くしてしまったことは、重く受け止めなければならないです。あとは試合前にしっかり入りを大事にしろとコーチの方に言っていただいたにも関わらず、入りがうまくいかなくて、1Qに3失点してしまったのは普段の練習が影響していると思うので、そこは明日から切り替えてやっていかないといけない部分だなと思います。

 

――前半に比べ後半は失速していたように見えましたが

前半に相手の流れに持っていかれてしまったので、自分たちが自信を持ってプレーすることができなくなっていたことが反省点だと思います。

 

――今日のチームの雰囲気は

最初は試合に対して良い緊張感を持っていたのですが、実際試合に入った時に、ちゃんとその緊張感をプレーとしていい結果に繋げることができず、もちろん頑張っている選手もいたのですが、チームとしてうまく結果に結びつけられなかったのは、一人一人の甘さが出てしまったからだと思います。

 

――次戦はプール戦最後の横浜市立大との試合ですが、意気込みをお願いします

今日はこういう結果になってしまって、反省するところや課題は沢山あると思うのですが、しっかり横市に対して快勝できるように、そこ(慶大と横浜市立大の間)に大きな差があることを見せつけられるようにチームとして頑張りたいと思います。

 

山田寛子(経4・慶應女子)

――どのような気持ちで今日の試合に臨みましたか

横浜市立大学と駿河台大学の試合で、8-0で駿河台が勝っていたので、「8」という数を意識して試合に臨み、それだけ相手のPCを分析して、勝とうという気持ちで臨みました。

 

――今日の試合を振り返って

最初チームが試合に入った時、気持ちの面で全体的に負けていて、「勝つ」という気持ちよりも失点して当たり前というところがあったと思います。気持ちの面で、駿河台に勝てなかったというのが大きかったと思います。

 

――立ち上がりに失点を重ねてしまったことについては

最初のプレスから崩されてしまい、急にゴールまで攻められたので、そこでチームが「攻め」というよりも「守り」に入ってしまったというのがやはり一番の敗因だったと思います。

 

――チームの雰囲気はどのように見えましたか

守るのに必死で、攻めるという選択肢がなかった感じでした。雰囲気も全体的に「勝とう」というよりも「守らなきゃ」というマイナスの雰囲気になってしまっていて、もっと私が後ろから声をかけなくてはいけなかったし、その雰囲気を変えられなかったのが悔しかったです。

 

――次戦に向けての意気込みをお願いします

横市戦は何としても勝たなければ上位にはいけないので、引き分けではなく、無失点かつ大量得点で勝ちたいと思います。

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