「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月14~21日/クレーコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で第13シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)が世界48位のドゥサン・…

「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月14~21日/クレーコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で第13シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)が世界48位のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)と対戦。6-3、6-4でフォニーニが勝利し、自身初となるマスターズ1000の優勝を果たした。試合時間は1時間38分。

両者は今回が初の対戦。そして両者ともにマスターズ1000の決勝の舞台が初めてとなった。フォニーニが勝利すると自身初のマスターズ1000優勝、ラヨビッチが勝利すると自身ツアー初勝利がマスターズ1000優勝となる、どちらにしても大きな意味を持つ試合となった。

第1セットの第3ゲームでラヨビッチにブレークを喫したフォニーニだが、直後にブレークバックし、リードを作らせない。そして第6ゲームでも再びブレークに成功して1ブレークアップとすると、サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームではブレークポイントをしのいでキープし、6-3で第1セットを先取した。

続く第2セットの第1ゲーム、勢いに乗るフォニーニがいきなりのブレーク。第2ゲームでブレークバックされるも、第5ゲームでまたもブレークに成功して1ブレークアップとした。しかしここでフォニーニは右足に痛みを覚え、右足首のテーピングをより厳重に巻き直し、さらに右太ももにも新たにテーピングを施してコートに戻った。

その後、両者サービスゲームをキープする展開が続き、ゲームカウント5-4で迎えた第10ゲームがフォニーニのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップに。ここでフォニーニは40-0と3本のチャンピオンシップポイントを握る。1本はしのがれたが、続くプレーでラヨビッチのリターンが大きくアウトとなり、6-4で第2セットを取ってフォニーニの優勝が決まった。

勝利が決まった瞬間、笑顔を見せたフォニーニ。ラヨビッチとお互いの健闘を称えた後、コートにキスをして優勝を喜んだ。これでフォニーニの獲得タイトルは9個、うちクレーコートでのものが8個となった。

今シーズン、フォニーニは「ATP250 コルドバ」、「ATP250 ブエノスアイレス」、「ATP500 リオデジャネイロ」、「ATP250 マラケシュ」のクレーコート4大会全てで初戦敗退。今大会はその不調を吹き飛ばす快進撃となった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 モンテカルロ」でのフォニーニ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)