メジャーリーグは今年2月に、米独立リーグのアトランティック・リーグと業務提携を結んだ。目的はロボット審判導入などのさま…
メジャーリーグは今年2月に、米独立リーグのアトランティック・リーグと業務提携を結んだ。目的はロボット審判導入などのさまざまな新ルール作成へ向けた実験を、独立リーグの場で行うためだ。
これまでは3Aや2Aなどのマイナーリーグで実験を行うのが通例だった。現在、試合時間短縮のためメジャーリーグに導入を目指している投球間隔を制限するピッチクロックも、2015年からマイナーリーグで試験導入されている。
新たに独立リーグに実験の場を広げたのは、今後計画されている変更点が壮大な規模に及ぶからである。
中でもロボット審判は、野球の質そのものを大きく変えてしまう挑戦となるだろう。テクノロジー進化に伴い、ストライク、ボールをロボットに診断させるというのだ。
当初は4月25日のアトランティック・リーグ開幕と同時に、ロボット審判が導入される予定だった。だが、同リーグはその延期を発表。「今季中、いずれかの段階で」と導入時期には触れないまま、2019年シーズン中にテストする可能性は残しているという。
ロボット審判の現システムは、日本でも導入している球場、球団が増えてきている計測システム「トラックマン」を用いる。トラックマンで投球のストライク、ボールを判定。その結果が、球審へ無線を通じて伝達され、コールするという。いきなり球審が無人化されるわけではない。
またバッテリー間の距離を広げる、という実験は2020年シーズン以降へと見送られた。野球のバッテリー間といえば18・44m(60フィート6インチ)というのが不変的だった。その不可侵ともいうべき聖域にメスを入れ、2フィート(約61cm)広げることを、メジャーリーグは試験しようとしている。
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バッテリー間は19世紀には今よりも短かった。初期は約14mで、19世紀末期に約15mに広げ、1893年からは60フィート6インチが100年以上も続いていた。
実施されれば当然投手には不利、打者には有利に働くだろう。
ロボット審判が投手、打者どちらに有利に働くのかは分からない。
公平で正確なジャッジをどの審判も心掛けているだろうが、例えば3ボール0ストライクのカウントでは、少々ボール気味の球でもストライクとしてしまうもの。そうして試合がつくられる側面もある。また捕手が構えているのと全く違った場所に投げ損なった「逆球」は、ストライクゾーンにいってもボールとされやすい。高めのつり球を要求して捕手が中腰の姿勢では、球審の視界が遮られ、低めゾーン内に収まった投球がボールとされるケースも目につく。
ルール変革への前衛的な姿勢は、一方的に批判されるべきではないだろう。実際にプレーの中でどんな影響を与えるのかをはかる。独立リーグは今後、こうした実験場としての色合いが濃くなっていきそうだ。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]