「彼が22歳ということを忘れてしまっている」

4月20日にブルックリンで行われたセブンティシクサーズ対ネッツのファーストラウンド第4戦は、ジョエル・エンビードのハードファウルがきっかけとなり、乱戦になりかけた。

第3クォーター残り7分42秒、ネッツのジャレット・アレンがシュートを放とうとした瞬間、ブロックを試みたエンビードの腕がアレンの喉元にヒット。このプレーに怒ったジャレッド・ダドリーがエンビードに詰め寄ると、ジミー・バトラーがダドリーを強く押し、2人の小競り合いに発展。審判、両チームの選手が間に入って収拾させたが、エンビードにはフレイグラントファウル1がコールされ、小競り合いを起こしたバトラーとダドリーには退場処分が科された。

この小競り合いをきっかけに、ハードファウルの嵐となっていても不思議ではなかった。だがシクサーズのベン・シモンズは、冷静さを失わずにチームをリードした。110-108で迎えた第4クォーター残り4.8秒には、アレンからボールを奪い取ってピンチの芽を摘み、シクサーズが112-108で勝利した。

15得点8リバウンド8アシストで勝利に貢献したシモンズは「とにかく冷静さを保って、全員で一丸となって戦おうと思った。一つ一つのプレーに集中しようと思った」と語った。

「長い試合だったし、色々とあったからね。でも気持ちを切らさずに保てたと思うし、冷静でいられた」

この落ち着きは、22歳のものとは思えない。第3戦後の話だが、ヘッドコーチのブレット・ブラウンも「彼が22歳ということを忘れてしまっていると思う」と、シモンズを称えたばかり。

第1戦ではホームのファンからブーイングを受けたシモンズだったが、第2戦ではトリプル・ダブル(18得点10リバウンド12アシスト)を達成し、エンビードが欠場した敵地での第3戦でも31得点9アシストというパフォーマンスでチームを引っ張り、勝利に貢献した。

昨年プレーオフでの経験を得たシモンズは、自分がやるべきことを続けている。ホームに戻っての第5戦にも勝ち、シクサーズが4連勝でカンファレンス・セミファイナルに進出できるかどうかは、シモンズのリーダーシップにかかっている。