「サッカーを教えすぎると嫌いになってしまいそう」サンフレッチェ広島FW佐藤寿人のサッカー少年の育て方http://www…
「サッカーを教えすぎると嫌いになってしまいそう」サンフレッチェ広島FW佐藤寿人のサッカー少年の育て方
http://www.sakaiku.jp/column/interview/2016/012157.html
身長170㎝と小柄な体格にも関わらず、ポジショニングの良さとパスに対する嗅覚の鋭さでゴールを量産し、今年3月にJ1通算最多得点記録(※)を塗りかえたサンフレッチェ広島FW佐藤寿人選手。プライベートでは、今年3月に三男・瑠那人(ルナト)くんが誕生し、男の子3人の父親になりました。サッカースクールや学校の部活でサッカーをしている長男・玲央人(レオト)くんと、次男・里吏人(リリト)くんに佐藤選手はどのように接しているのでしょうか?
日本代表経験や日本年間最優秀選手賞受賞など、プロサッカー選手として華々しい経歴を持つ佐藤選手の父親論をうかがいました。(取材・文 中野里美 写真 安田健示)
※現在は、今年4月に通算159ゴール目を決め佐藤選手の記録を塗りかえた大久保嘉人選手が単独トップ
■うまくなるよりも、楽しくプレーしてほしい
――息子さんは何歳ですか?
長男・玲央人(レオト)が中一で、次男・里吏人(リリト)が小4、三男・瑠那人(ルナト)が今年3月に生まれました。
――3人とも佐藤寿人選手の“人”という一文字をとっているんですね?
ぼくの父が正人で、双子の兄が勇人、ぼくが寿人で、一番最初の長男に“人”を付けたら、みんなに付けざるをえなくなってしまいました(笑)。“人”がついていなかったら仲間はずれになってしまうので。一人目は絶対に玲央人と決めていました。ぼくは埼玉出身で、地元に西武ライオンズがあったのと、子どものころに「ジャングル大帝レオ」という漫画が好きでした。それでどうしても「レオ」って名づけたかった。そこでぼくの“人”と、妻の名前から“央”をとりました。今もパ・リーグは西武、セ・リーグはカープが好きです(笑)。ら行のRの音が好きなので、という子どもたちはみんな頭文字はRです。あと、ぼくはヒサト、のトまで呼ばれることがあんまりなくて、ヒサって二文字で呼ばれることが多いんです。、だから、子どもたちも“人”を入れなくてもレオとかリリとかルナと二文字にしても呼べる名前を考えました。サッカーをしている時もそうですけど、短いほうが呼びやすいですからね。
――息子さんがサッカーを始めたのは?
サッカースクールに入ったのは二人とも幼稚園の年中くらいですけど、サッカーボールはもっと小さいころから蹴っていました。ぼくの仕事がサッカー選手ということもあり自然とボールがある環境に身を置いていたのだと思います。、小さいころは練習場で一緒にボールを蹴ることもありました。息子たちにとってもサッカーがあるのが当たり前の環境だったので、自然と始めた感じです。長男が先にサンフレッチェのスクールに入って、次男も練習についていくようになりました。長男の練習が始まるまでは一緒にボールを蹴って、練習が始まるとその様子を観ていました。「ぼくも入れる年齢になったら入りたい」という感じだったので、次男も入りました。
――息子さんたちがサッカーをするにあたって、どんな思いがありますか?
本人たちにあまりやる気がなければやらなくてもいいと思っていました。けど、本人たちがやりたいと言うことで始めました。でも難しいです。楽しくプレーしてほしいと思うので、ぼくが教えすぎてサッカーを嫌いになってしまったら悲しい。。「やらされてる」と感じる可能性もあります。とはいえ、ある程度は教えてあげなきゃいけないと思っているので、その辺のバランスが難しかったですね。
ぼくも子どものころからずっとサッカーをやっていました。楽しいからつづけることができました。上達するためにいろんな壁にぶつかることはありましたが、楽しくなければ乗り越えられない。「つまらないな」「しんどいな」と思うと、なかなか前向きになることはできないものです。楽しいと思えたからこそ、今日までやってこれたと思います。実際、自分と一緒にやってきた仲間でも、どこかのタイミングで楽しかったはずのサッカーがつまらなくなり、辞めていくケースを結構見てきましたから。自分の子どもは上手くならなくても別にいいから思っています。。サッカーをずっと楽しくプレーしてほしいですね。サッカーをずっと好きでいてほしいです。
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