日本選手権閉幕から約1週間が経過したこの日、新入生入部後初の団体戦である東京六大学春季対抗戦が行われた。男女共に総合成績は2位と、目標にしていた総合優勝には届かなかったものの、自己ベストの更新者や日本選手権の標準記録突破者が続出。実り多き大会となった。

 日本選手権の出場がかなわなかった田中航希(スポ2=埼玉・春日部共栄)と髙野大祐(教2=東京・立教池袋)。そんな悔しい思いをした2人が躍動した。田中は得意の男子200メートル自由形で1分47秒37をマークし、見事日本選手権の標準記録をクリア。レース後には早大応援席から大きな歓声が沸いた。一方の髙野は出場2種目で自己ベストの更新を果たす。ジャパンオープンの標準記録には惜しくも届かなかったが、チームにいい刺激を与える泳ぎを見せた。また、最後の六大学となった大芦知央主将(スポ4=大阪・関大北陽)と池江毅隼(スポ4=東京・日大豊山)もベストタイムを記録。男子優秀選手賞に選出された幌村尚(スポ3=兵庫・西脇工)は、男子50メートルバタフライで昨年自らがたたき出した大会記録を塗り替えるなどの活躍を見せた。総合成績は明大に次ぐ2位と、連覇とはならなかった男子部。それでも多くの選手が自己ベストを更新し、今後に向けての収穫を得た。


自己ベストの更新を果たした髙野

 一方女子部でその活躍が光ったのは、世界選手権代表に選ばれた牧野紘子(教2=東京・東大付中教校)。専門外の種目を含む8種目に個人でエントリーし、うち6種目で優勝、3種目で大会新記録もしくはタイ記録を残した。さらに、女子4×100メートルフリーリレー及び女子4×100メートルメドレーリレーにも出場。「エースとして、今回からは先輩としてチームにすごく貢献してくれている」と奥田千尋女子主将(スポ4=東京・穎明館)が評したように、獅子奮迅の働きを見せた。また、佐藤千夏(スポ2=埼玉栄)は得意の自由形中長距離でその強さを発揮。牧野と共に結果でチームをけん引した。「例年以上にいいチームの雰囲気で臨めた」(奥田)。男子部同様優勝には届かなかったものの、充実した大会になったはずだ。


女子優秀選手賞に輝いた牧野

 新戦力も加わり、新たな一歩を踏み出した早大水泳部。今年の日本学生選手権(インカレ)に向け、男子部が3位、女子部がシード権死守という目標を掲げた。「ジャパンオープンや早慶戦でしっかりと結果を残してベストを更新するということが重要になってくる」(大芦)。目の前の目標を一つ一つクリアし、一致団結してゴールへ突き進んでいく。

(記事 宇根加菜葉、写真 山本小晴、宇根加菜葉)


試合後の集合写真

★ルーキー平河がチャレンジレースで日本選手権突破!


チャレンジレース後、ガッツポーズをする平河

 六大学恒例、日本選手権やジャパンオープンの標準記録突破を懸けたチャレンジレースが全種目終了後に行われた。今大会、早大からは3選手が出場。見事ルーキーの平河楓(スポ1=福岡・筑陽学園)が、男子200メートル平泳ぎの日本選手権の出場権を勝ち取った。平河をはじめ、10人のルーキーが加わった新チーム。「まだまだこれからという選手がいて、すごく実力も持っている」と大芦が話したように、今後の飛躍に期待が高まる。

結果

総合成績

▽男子 2位

▽女子 2位

個人各賞

男子優秀選手 幌村尚

女子優秀選手 牧野紘子

男子50メートル自由形

伊東隼汰 22秒38【2位】

今野太介 22秒57【5位】

伊藤新盛 22秒63【7位】

村上雅弥 22秒65【8位】

池江毅隼 22秒83【10位】

男子100メートル自由形

伊東隼汰 49秒26【4位】

田中航希 49秒68【8位】

村上雅弥 50秒10【11位】

伊藤新盛 50秒21【13位】

幌村尚 50秒47【14位】

今野太介 51秒49【21位】

簑田圭太 52秒44【28位】

男子200メートル自由形

田中航希 1分47秒37【3位】

古畑海生 1分50秒47【12位】

簑田圭太 1分51秒98【21位】

丸山優稀 1分53秒14【24位】

男子400メートル自由形

古畑海生 3分51秒87【6位】

簑田圭太 3分55秒92【11位】

男子1500メートル自由形

古畑海生 15分11秒08【2位】

武井凜太郎 15分28秒81【6位】

男子50メートル背泳ぎ

幌村尚 24秒56【4位】

大芦知央 25秒11【7位】

男子100メートル背泳ぎ

大芦知央 53秒23【4位】

丸山優稀 54秒34【6位】

男子200メートル背泳ぎ

大芦知央 1分56秒61【2位】

丸山優稀 1分57秒47【5位】

男子50メートル平泳ぎ

伊東隼汰 27秒63【2位】

今井流星 27秒74【4位】

大﨑威久馬 28秒19【8位】

平河楓 28秒42【11位】

白石崇大 28秒54【12位】

男子100メートル平泳ぎ

今井流星 59秒94【5位】

白石崇大 1分00秒53【7位】

大﨑威久馬 1分00秒98【9位】

平河楓 1分01秒47【10位】

男子200メートル平泳ぎ

大﨑威久馬 2分07秒09【3位】

平河楓 2分08秒50【5位】

今井流星 2分09秒72【7位】

白石崇大 2分10秒12【8位】

男子50メートルバタフライ

幌村尚 23秒11【1位】大会新

池江毅隼 23秒15【2位】大会新

今野太介 24秒25【9位】

峯野友輔 24秒81【16位】

男子100メートルバタフライ

池江毅隼 52秒26【3位】

幌村尚 52秒64【4位】

峯野友輔 55秒10【18位】

浅野健 55秒36【19位】

今野太介 56秒21【23位】

男子200メートルバタフライ

幌村尚 1分54秒14【1位】

浅野健 2分00秒14【10位】

男子100メートル個人メドレー

伊東隼汰 55秒09【3位】

福岡清流 56秒14【7位】

男子200メートル個人メドレー

竹内智哉 1分55秒60【1位】

髙野大祐 1分59秒53【6位】

福岡清流 2分00秒82【9位】

丸山優稀 2分00秒87【10位】

簑田圭太 2分04秒87【19位】

男子400メートル個人メドレー

竹内智哉 4分10秒09【1位】

髙野大祐 4分15秒04【6位】

福岡清流 4分18秒62【9位】

武井凜太郎 4分26秒60【11位】

男子4×100メートルフリーリレー

今野、田中、丸山、伊東 3分17秒01【2位】

男子4×100メートルメドレーリレー

大芦、大﨑、幌村、伊東 3分30秒79【2位】

女子50メートル自由形

牧野紘子 25秒31【1位】

佐々木杏奈 26秒09【4位】

須嵜仁美 27秒00【9位】

常盤怜以 27秒00【9位】

川畑志保 28秒10【14位】

女子100メートル自由形

佐藤千夏 56秒18【4位】

須嵜仁美 58秒11【7位】

常盤怜以 58秒78【9位】

川畑志保 1分01秒41【13位】

女子200メートル自由形

佐藤千夏 1分58秒81【1位】

佐々木杏奈 2分00秒93【5位】

須嵜仁美 2分05秒21【11位】

神山瑞季 2分09秒87【15位】

川畑志保 2分12秒94【17位】

女子400メートル自由形

佐藤千夏 4分08秒47【1位】大会新

神山瑞季 4分30秒50【9位】

女子800メートル自由形

佐藤千夏 8分30秒25【1位】大会新

神山瑞季 9分13秒91【5位】

女子50メートル背泳ぎ

牧野紘子 28秒58【3位】

濱口真子 29秒32【6位】

女子100メートル背泳ぎ

濱口真子 1分02秒10【4位】

女子200メートル背泳ぎ

濱口真子 2分12秒87【3位】

女子50メートル平泳ぎ

斎藤千紘 31秒49【1位】

浅羽栞 32秒07【5位】

井ノ口茉里 32秒61【6位】

女子100メートル平泳ぎ

浅羽栞 1分08秒14【3位】

斎藤千紘 1分08秒94【4位】

井ノ口茉里 1分10秒74【7位】

女子200メートル平泳ぎ

浅羽栞 2分23秒90【1位】

井ノ口茉里 2分38秒69【8位】

女子50メートルバタフライ

牧野紘子 26秒81【2位】

佐々木杏奈 27秒15【3位】

斎藤千紘 28秒08【5位】

須嵜仁美 28秒31【6位】

女子100メートルバタフライ

牧野紘子 58秒36【1位】大会タイ

佐々木杏奈 1分00秒47【3位】

川畑志保 1分08秒79【11位】

女子200メートルバタフライ

牧野紘子 2分06秒00【1位】

女子100メートル個人メドレー

牧野紘子 1分00秒35【1位】大会新

佐々木杏奈 1分02秒88【3位】

女子200メートル個人メドレー

牧野紘子 2分10秒12【1位】

佐々木杏奈 2分13秒59【2位】

女子400メートル個人メドレー

牧野紘子 4分35秒43【1位】大会新

女子4×100メートルフリーリレー

牧野、常盤、佐藤、佐々木 3分45秒59【2位】

女子4×100メートルメドレーリレー

濱口、浅羽、牧野、佐藤 4分02秒55【2位】

チャレンジレース

男子200メートル平泳ぎ

平河楓 2分07秒51

男子200メートル個人メドレー

髙野大祐 2分00秒67

女子100メートル平泳ぎ

井ノ口茉里 1分11秒08

コメント

大芦知央主将(スポ4=大阪・関大北陽)

――2位という結果についていかがですか

総合優勝を狙っていたので少し悔しい結果かなとは思うんですけど、日本選手権に出場していなくて悔しい思いをした髙野(大祐、教2=東京・立教池袋)や田中(航希、スポ2=埼玉・春日部共栄)がいい記録を出して、日本選手権の突破やベスト更新というのがあったので、いい試合だったのではないかなと思います。

――ご自身のレースを振り返っていかがですか

今回で最後の六大学、短水路も僕の水泳人生だと最後になると思うのですが、しっかりやっていこうということで2種目ベストを出せました。100(メートル背泳ぎ)でいえば52秒台で泳ぎたかったなというのはあるんですけど、いい思い出になったと思います。

――メドレーリレーにも出場されていましたが、そちらはいかがでしたか

メドレーリレーも一番最初に法政大学さんに負けてしまって、僕の目標でインカレ(日本学生選手権)でのメドレーリレーの優勝というのがあるので、少し悔しい結果ではあったかなと思います。

――新入生は見ていていかがでしたか

まだまだこれからという選手がいて、すごく実力も持っているので、インカレに向けて順調に成長して戦力になってくれればなと期待しています。

――来月ジャパンオープンがあって、それからインカレに向けて、どういうふうに挑んでいきたいですか

最終的な目標はインカレの総合3位なんですけど、そこに向けてジャパンオープンや早慶戦でしっかりと結果を残してベストを更新するということが重要になってくるので、そういったところを目指していきたいなと思います。

奥田千尋女子主将(スポ4=東京・穎明館)

――今大会の団体としての目標を教えてください 

女子は団体優勝を目標に今回の試合には臨みました。

――新入生が入って最初の対抗戦でしたがチームの雰囲気は

私としてはすごく、女子チームとしても、男女共に例年以上にいいチームの雰囲気で臨めたかなと思っています。

――見ていて調子が良かったと感じる選手はいましたか

牧野(紘子、教2=東京・東大付中教校)は選手権(日本選手権)からそうなんですけれども、複数種目でほとんど優勝というかたちでやっぱりエースとして、今回からは先輩としてチームにすごく貢献してくれているかなと思います。あとはそうですね、今回選手権組が基本的にはいい状態だったので。疲労が残っていて本当だったらタイムを落としてもおかしくないんですけど、その中でも結果のために、チームのために、貢献してくれていたかなというのはあります。

――外部で練習される選手が多いですが、これからインカレに向けてどのようにチームをまとめていきたいと考えていますか

今年から女子で集まる機会をすごく大事にしていて。必ず月に1度は全員で練習するんですけど、その後にご飯食べたりとか、試合前には決起会というかたちで大きい大会の前にはみんなで集まって話をしたりとかして、レクリエーションをしてチームの雰囲気を盛り上げていく、という取り組みはしています。今回も、その成果がチームの雰囲気にすごく出ているんじゃないかなと思っているので、インカレに向けても今後引き続き取り組んでいきたいと思っています。